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新しいOS Windows 7発売: OSの基礎とWindows 7概略を紹介

2009-11-01 18:21:45 | パソコンを楽しむ用語
マイクロソフトの新しいOS、Windows 7が、10/22に発売されました。その前のWindows Viataが、動作が重い、警告メッセージが多いなどで人気がなく、それに変わるWindowsとして、発売されています。

なお、新しいWindowsのOSが発売されると、様々な雑誌で、良さだけが強調され不便な点の解説が少ないきらいがあります。

今回のWindows 7、Windows 7の機能をよく考えて、Vistaユーザは乗り換えた方が良さそうですが、XPユーザは慎重に考えた方がよさそうです。 *Windows 7の概略を説明していますので参考にして下さい。


ところで、このOSとは一体なにものでしょうか? 今回は、OSの基本と種類、そして、最新のWindowsの”Windows 7”について紹介します。

OSは、簡単にいうと、パソコン本体を動かすのがOSです(基本ソフトとも呼ばれます)。自動車で言えば、自動車がパソコン本体、運転手がOSです。運転手がしっかりしていないと、車も上手く動きませんが、パソコンを使う上で、OSはとても大事です。

なお、”OS=Windows”と思われがちですが、”OSの一つがWindows”です。Windows以外にも、Mac OS(マック オーエス)、Linux(リナックス)があります。

特に、Linuxは無料で提供され、動作も軽く、最近、徐々に人気が出てきたOSです。また、検索エンジンのGoogleもパソコン用OS「Google Chrome OS」の開発を発表しています。

これから、パソコンOSも戦国時代に入ってくるのではと予想されます。会社ではWindowsを使い、自宅ではLinuxかGoogle Chrome OSを使う時代も、数年後にはくるかもしれません。


■ OS(基本ソフト)とは


Windows XP、Windows Vista、Windows 7はパソコンの”OS”と呼ばれたり、”基本ソフト”と呼ばれますが、一体なにものでしょうか?

OS(オーエス)はOperating System(オペレーティングシステム)の略で、基本ソフト、オペレーティングシステムとも呼ばれます。

OSは、どんなパソコンにも必ず入っている非常に大切なソフト。これがないと、ワープロソフト、表計算ソフト、ブラウザ、メールソフトなど全てのソフトが動きません。

少々、変かもしれませんが、車に例えると、次のようになります。

  自動車=パソコン本体、  運転手=OS(基本ソフト)
  
つまり、パソコン本体を動かすものが”OS(基本ソフト)”で、このOSの良し悪しで、車がうまく走るかどうかが決まります。

  Windows Vista= メタボの運転手
  Windows 7  = スリムな運転手
  
変な例えですが、Windows Vistaは、たくさんのソフトウェアを動かすとパソコンの動作が遅くなりましたが、Windows 7は、機敏に動くそうです。



■ パソコン向けのOS、Windowsだけではありません


パソコンのOSと言ったら、Windows XP、Windows Vista、Windows 7など、マイクロソフトが発売しているWindowsを浮かべるかもしれませんが、実は、パソコンのOSには、他のOSもあります。

パソコン向けのOSの代表的な製品には、大きく、Windows系、Mac OS系、Linux系があります。自動車(パソコン)の運転手に様々なタイプがあるような感じです。

なお、Windowsはパソコンの8割以上に入っており、”パソコンOS=Windows”と思われがちですが、最近は、動作が軽く機敏に動く”Linux”も人気があります。

Mac OS(マック オーエス)とは、アップルのパーソナルコンピュータ「Macintosh (Mac)」に搭載されているOSです(最新版の名前はMac OS X)。

Linux(リナックス)は無料で使用できるOSで、他のOSに比べ、低い性能のコンピュータでも軽快に動作すると言われています。また、ネットワーク機能やセキュリティーに優れ、また非常に安定しているという特長を持ち、最近、人気が出てきました。

また、最近では、検索エンジンの大手Googleも、パソコン用OS「Google Chrome OS」の開発を発表しました。

*Google Chrome OS: 数秒で起動し、セキュリティ確保のためにパッチの適用などの煩わしい作業をしなくて済み、アプリケーションはWebサーバーからWebアプリケーションの形で提供されるようです。


■基本ソフトとアプリケーションソフト

なお、ソフトには大きく2種類あって、OSという基本ソフト。そしてワープロソフトやゲームソフトは、アプリケーションソフトと呼ばれ、基本ソフトの上で動きます。

その為、アプリケーションソフトを購入時は、どんなOS(基本ソフト)で動くのか、必ず確認して下さい。

例えば、Windowsでは動くけど、Mac OS Xでは動かないソフトがあります。また、Windows XP/Vistaでは動くけど、Windows 7では動かないソフトがあるので、注意下さい。


■人気のLinuxベースのOS”Ubuntu(ウブントゥ) ”とは

”Ubuntu(ウブントゥ) ”は、LinuxベースのOSで、最近、良く話題にのぼるOSです。
なお、”Wubi”(Ubuntuインストーラ)というソフトを使えば、Windows環境で、他のアプリケーションと同じようにUbuntuをインストールしたりアンインストールすることができます。

Linuxを使ってみたいという方には、”Wubi”を使ってみると良いと思います。全自動で「Ubuntu」をインストールし、既存のWindows環境を損なわないうえ、不要になったら簡単にアンインストール可能です。他の方法よりはLinuxを安心して使えます。

 全自動で「Ubuntu」をインストールして手軽にLinuxを体験できる「Wubi」
 http://www.forest.impress.co.jp/article/2008/11/28/wubi.html

以前、”Wubi”を使って、Windowsパソコンに”Ubuntu”をインストールしましたが、時間はかかりますが、インストルー後は、パソコン立上げ時に、Windowsとubuntuのどちらで起動するか選択でき、考えていたよりも、案外すんなり使えました。



■ Windows 7の種類とは? 32ビット版/64ビット版の違いは?


従来のWindows XP は「ホーム」「プロフェッショナル」の2つ、Vistaは「ホームプレミアム」「ビジネス」など5つの種類がありました。

今回のWindows 7でパッケージとして入手可能な種類は、「ホームプレミアム(Home Premium)」、「プロフェッショナル(Professional)」、「アルティメット(Ultimate)」の3種類。

なお、それ以外に、ネットブックなどの低スペックのパソコンに、あらかじめインストールされている「スターター」という種類があります。

なお、「スターター」は「同時に起動できるアプリケーションは3つまで」など、機能が絞られています。(但し、ウイルス対策ソフトなど、一部のアプリケーションは除く)

主な市販パソコンにプリインストールされるのが「ホームプレミアム」。

ウインドウ枠を半透明に表示する「Aero(エアロ)」、音楽や動画を管理する「メディアセンター」などを搭載。これが個人ユーザー向けの主流となります。

*なお、Windows7には、何故か? Outlook Expressなどの標準メールソフトが入っていません。インターネットから”Windows Live メール”をダウンロードして利用します。

 「Windows 7」のメール移行、“ここ”に注意
  http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0910/15/news038.html


「プロフェッショナル」は企業ユーザー向け。ホームプレミアムのすべての機能に加え、ファイルの暗号化やネットワーク管理など、仕事に直結した機能が付属します。

なお、それぞれの種類に「32ビット版」、「64ビット版」がありますが、「64ビット版」にすると、使っているプリンター、デジカメが使えなくなる可能性がありますので注意が必要です。

パソコンに詳しくない人は、従来通り、32ビット版のOSを使ったほうが良いです。


(注)Windows XPモード

仮想環境でWindows XPを動作させ、どうしてもWindows XPでしか動かないソフトを利用できるようにするのが「Windows XPモード」。

ただし、Windows XPモードを利用できるのは「プロフェッショナル」、「アルティメット」であり、多くのWindows 7搭載パソコンが採用する「ホームプレミアム」では利用できません。


■OSの32ビット版と64ビット版の違い

なお、Windows 7になって、64ビット版のOSというのが注目されています。「ホームプレミアム」、「プロフェッショナル」というのは製品名ですが、それぞれに、「32ビット版」、「64ビット版」があります。

これまでのWindowsは「32ビット版」が主流でしたが、メモリー容量を4GBまで拡大するパソコンが出てきたことから、64ビット版のOSを搭載するモデルが増えてきました。

まず、結論・・・64ビット版のOSにすると、プリンター、デジカメなどの周辺機器が使えない場合や、また、デバイスドライバというソフトを64ビット版にする必要があります。その為、パソコンに詳しくない人は、従来通り、32ビット版のOSを使ったほうが良いですね。


32ビット版のOSでは、パソコンに搭載されているメモリが大きくても、扱えるメモリ容量は3GB強に制限されます。しかし、64ビット版のOSでは、3GB強というメモリーの使用制限はなくなります。4GBなら4GBを、8GBなら8GBを丸々使えます。

また、64ビット版でのソフトウェアの互換性もほぼ問題はなく、「WOW64(Windows-On-Windows 64)」という仕組みがあり、64ビット版OS上でも32ビット版向けソフトウェアが問題なく動きます。

しかし、問題があります。

プリンター、デジカメなどの周辺機器を使うには、デバイスドライバというソフトが必要ですが、デバイスドライバは32ビットと64ビット版で互換性がありません。

もし、プリンター、デジカメなどの周辺機器で、64ビット版のデバイスドライバが用意されていない場合は、64ビット版のOSのパソコンでは使えないので、注意が必要です。

パソコンに詳しくない人は、従来通り、32ビット版のOSを使ったほうが無難ですね。


■参考情報

 7つの機能で探るWindows 7の魅力 - IT業界を生き抜く秘密10箇条 - ZDNet Japan
 http://twshot.com/19W3

 Windows7購入に関して知っておくべき7つのポイント(WIRED VISION):ニュース
 http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20091023/1019805/?set=rss

 Windows 7発売開始! 7を深く知るための関連記事
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20091023/1029816/

 Windows 7特集、どかんと40選 : ライフハッカー[日本版]
 http://www.lifehacker.jp/2009/10/_windows_740.html



■ Windows 7は買い時か?(個人的な意見)


Vistaユーザーであれば、Windows 7にはアップグレードした方が良さそうです。Vistaユーザーを悩ませてきた数々の問題がWindows 7でうまく修正されているからです。

また、古いパソコンを保有し、OSもWindows XP以前のWindows 98、Windows Meであれば、OS事態のサポートも中止されており、この場合はパソコン本体の購入も含め、Windows 7に乗り換えた方が無難です。

しかし、悩ましいのは、Windows XPを使っている場合。

私も、XPを使っていますが、取り立てて不便も感じていません。またOfficeソフトもOffice2003で気に入っており、操作が大幅に変更されたOffice2007(Windows 7搭載)を使う気持ちにはなれません。

更に、Windows 7はWindows XPとはパソコンの操作がかなり違うし、それに、今使っているアプリケーションソフトがWindows 7になると使えなく可能性もあります。

また、Windows XPをWindows 7にアップデートする場合、Cドライブのデータは全てクリアされる為、事前にCドライブのデータをバックアップし、OSアップデート後にそのデータをパソコンに入れるという面倒な操作も必要です。

・・・・といろいろ考えると、Windows XPのユーザの場合は、Windows 7に乗り換えるのは慎重に考えた方が良さそうです。


参考情報:
 Windows 7を推奨する4つの理由、敬遠する4つの理由
 http://www.computerworld.jp/topics/win7/164369-1.html


(注)マイクロソフトは、09.4/14、Windows XPの無償サポート「メインストリームサポート」を終了しました。なお、延長サポート期間は2014年4月8日までの予定で、セキュリティ更新プログラムは引き続き提供されます。



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