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DVDの種類は複雑!DVDディスクの種類を知り正しく使いましょう

2009-02-08 11:49:55 | パソコンを楽しむ用語
最近、電気店のDVDディスクのコーナーに行ったら、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW、録画用とデータ用、と様々な種類があり驚きました。それ以外にも、以下の種類があり、本当にDVDの種類は複雑です。

 ・記録できるデータ量が4.7GBや、2層で8.5GBも記録できるもの
 ・録画用とデータ用のDVD
 ・デジタル録画対応(CPRM対応)のDVD

DVDへのTV画像やデータの録画・記録を正しく行うためには、DVDディスクの種類を知って購入することが必要です。また、自分が使っているパソコンや(DVDを人に送る場合には)相手のパソコンが、どのDVDディスクに対応しているかも知っておく必要があります。

今回は、複雑なDVDディスクの種類と使い方について簡単にまとめてみました。なお、参考になったホームページを最後の方に紹介します。

■ 
■ DVDメディアの簡単な選び方


まずは、「DVDメディアの簡単な選び方」を独断と偏見で紹介します。

「DVD +*」は考えずに、一般的に使われている「DVD -*」だけ考えたら良いと思います。また、「DVD-RAM」は通常、パソコンデータのバックアップに使うので、これも除くと、選択が簡単になりますね。無難な選択は下記になるかと思います。

 ・パソコンデータ保存用
    DVD-R 「データ用」、DVD-RW 「データ用」
 ・テレビ番組などの録画用
    DVD-R 「録画用」(CPRM対応)、DVD-RW 「録画用」(CPRM対応)
   (注)デジタル録画をする場合にはCPRM対応が必要


《1回だけの書き込みが可能なDVD-R》

「データ用」とはパソコンのデータ保存用、「録画用」とはテレビ番組などの録画用。なお、(3)、(4)はパソコンの古い機種によっては利用できない場合があるので△、〇の(1)、(2)の購入が無難。CPRM対応とはデジタル録画対応という意味。

〇(1) DVD-R 「データ用」
〇(2) DVD-R 「録画用」(CPRM対応、非CPRM対応)
△(3) DVD-R DL 「データ用」・・・保存容量がDVD-Rの2倍
△(4) DVD-R DL 「録画用」(CPRM対応、非CPRM対応)・・・保存容量がDVD-Rの2倍


《1,000回以上データの書き込みが可能なDVD-RW》

〇(1) DVD-RW 「データ用」
〇(2) DVD-RW 「録画用」(CPRM対応、非CPRM対応)・・・CPRM対応はデジタル録画対応
△(3) DVD-RW DL 「データ用」・・・保存容量がDVD-RWの2倍
△(4) DVD-RW DL 「録画用」(CPRM対応、非CPRM対応)・・・保存容量がDVD-RWの2倍


ちなみに、電気店によっては、パソコンデータ用の「データ用」DVDはパソコン販売コーナー、テレビ番組などの「録画用」DVDはTV販売コーナーに、バラバラに売っています。



■ DVDの種類と使い方


DVDはCDと同じ大きさですが、CDは記録できる容量が(最大)700MB ですが、DVDは4.7GB(片面 1層記録の場合)とCDのおよそ7倍の容量を記録することができます。

DVD は厚さ 0.6mm のディスクを 2枚貼り合わせた構造となっています。ディスクには、記録層(情報を記録する部分)を 1つだけ持つタイプと、 2つ持つタイプのものがあります。

片面 1層(または片面標準)は、記録層を 1つだけ持つディスクと、記録ができないダミーディスクを貼り合わせて作られています。

片面 2層(DL-DoubleLayer)は、記録層を 2つ持つディスクと、記録ができないダミーディスクを貼り合わせて作られており、8.5GB のデータを記録することができます。

 ・ 片面 1層:4.7GB
 ・ 片面 2層:8.5GB

その他に、両面のタイプがあり、 1層は、記録層を 1つだけ持つディスクを 2枚貼り合わせて作られており、両面 2層は、記録層を 2つ持つディスクを 2枚貼り合わせて作られています。この場合、裏面を使う場合には、裏返しにする必要があります。


 ・ 両面 1層:9.4GB
 ・ 両面 2層:17GB

(注)2004年以前のパソコンだと、2層のディスクに対応していないドライブが多いので注意が必要です。



■DVDディスクと著作権の関係

DVDディスクの種類を考える場合、DVDディスクと著作権の関係を簡単に知っておくことが必要です。

デジタル技術を活用した録画・録音では、個人で利用する場合でも補償金を支払うことが著作権法で定められ、DVDなどのデジタルメディアを用いて録音・録画する場合には、機器やDVDディスクなどのメディアに「私的録画補償金」といわれる補償金が上乗せされます。

「録画用」DVDの価格には、この「私的録画補償金」が上乗せされています。

また、デジタル放送録画の場合は「CPRM対応」のDVDディスクが必要です。

地上・ BS・110度CSデジタル放送の無制限コピー防止のため、このCPRM技術を使い、暗号化して録画することで、デジタル放送録画のデータが他のメディアにコピーされるのを防止するものです。

デジタル放送を「CPRM対応」のDVDディスクでデジタル録画すると他のデジタル機器にはダビングできません。また、デジタル放送を録画した「CPRM対応」DVDディスクは、CPRM対応プレーヤーでなければ再生できません。


■DVDの種類

(1) DVD-R、DVD+R

1回だけデータを書き込むことができます。再生可能な DVD プレーヤーが最も多く、低価格なので配布用メディアとして適しています。設定により、空きスペースに後から追記することができます。

(2) DVD-R DL、DVD+R DL (2層記録のDVD)

DVD-R DL の "DL" は、DoubleLayer(ダブルレイヤー)の略で、記録層を2つ持ち、片面 1層のおよそ 2倍 8.5GB のデータを記録することができます。DVD-Rと構造はほぼ同じで、1回だけデータを書き込むことができます。新しいフォーマットであるため、一部の機器では、再生ができない可能性があります。

(3) DVD-RW、DVD+RW

記録したデータを書き換えることができ、1,000回以上データを書き込み、削除することができます。 DVD プレーヤーでも再生可能ですが、再生できない機器もあります。

(4) DVD-RAM

およそ 10万回の書き換えが可能です。Windows XP では標準サポートされており、特別なライティングソフトを使用することなく、ハードディスクやフロッピーディスクなどと同じように使うことができます。DVD-RAM 対応の機器でのみ再生や録画ができます。


(注)「DVD-」も「DVD+」も基本的な仕組みはほぼ同じですが、規格を策定した団体が異なり、「DVD-」は「DVD フォーラム」、「DVD+」は「DVD+RW アライアンス」という団体で策定された規格。


■DVDの使い分け

DVD-R、DVD+R は、再生可能な DVD プレーヤーが最も多く、低価格なので、デジタルカメラで撮影した旅行の写真や、編集したムービーを友人に送ったりする場合に便利です。

DVD-RW、DVD+RW は、何度も書き換えが可能なので、録画したテレビ番組を保存したり、編集したムービーや音楽ファイルを保存するのに便利です。

(注)デジタル録画には、CPRM対応のDVDが必要。CPRMに対応したディスクは、DVD-RWとDVD-RAM、および一部のDVD-Rだけで、DVD+Rと+RWは対応していません。

DVD-RAM は、ハードディスクと同じように使用することができ、また約 10万回の書き換えが可能なためバックアップに最適です。


■DVDを選ぶときの注意点

DVD には、「-」、「+」、「R」、「R DL」、「RW」、「RAM」とさまざまな種類があります。 DVD メディアを購入する際には、パソコンがどの DVD メディアに対応しているのかをチェックしておく必要があります。

また、データを渡す場合には、渡す相手の環境がどの DVD メディアを読み込むことができるか確認することが必要です。

その他、DVD は大きく分けて、録画用とデータ用の 2種類があります。「録画用」はテレビ番組などを録画するための DVD、「データ用」は、パソコンのデータなどを記録するための DVD です。


■DVDメディアには録画用とデータ用があります

市販されている記録用DVDメディアには「録画用」「データ用」の2種類があります。

「録画用」はテレビ番組などを録画するための DVD で、販売価格には「私的録画補償金」 が含まれています。「データ用」は、主にパソコンのデータなどを記録するための DVD です。

録画用メディアのパッケージには「録画用、録画時間○○分」「ビデオ用、録画時間○○分」、データ用は「テータ用、4.7GB」等と表記されています。

録画用のパッケージに書いてある録画時間は録画画質が標準モード(SPモード)で録画した場合の録画時間です。画質を落とせばさらに長時間の録画が可能です。


録画用とデータ用の違い

録画用のメディアは120分、データ用は4.7GBなど容量の表記が違うほか以下のような違いがあり、相互利用できる場合とできない場合があります。

(1) 価格の違い・・・録画用メディアの販売価格には「私的録画補償金」が含まれています。「私的録画補償金」とは、著作権法で定められ、デジタル機器やメディアを買ったとき、自然と利用者から著作権者へと払われるようになっているお金です。

(2) デジタル録画対応(CPRM対応のDVDが必要)・・・地上・ BS・110度CSデジタル放送は無制限コピー防止のため、この「CPRM対応のメディア」にしか録画・記録できません。録画用でも DVD-R等のCPRM非対応のディスクにはデジタル放送の録画はでいないので要注意です。データ用のメディアは通常、このCPRMに対応していません。

(3) DVD-RAMの初期化(フォーマット)違い・・・録画用のDVD-RAMは録画用にVRモードで初期化(フォーマット)がされた状態で販売されています。データ用のDVD-RAMは初期化(フォーマット)がされていません。


(注)私的録画補償金

私的使用を目的とした個人、または家庭内での複製については著作権法でも認められてきましたが、デジタル方式で録音、録画する場合は、一定の割合で補償金を徴収し、著作権権利者への利益還元を図ろうとするものです。

MDやCD-R、CD-RW、DVD-RW、DVD-R、DVD-RAM等のデジタルメディアを用いて録音、録画する場合には、利用者は一定の補償金を支払わなければならないことが著作権法(第30条第2項)で定められています。この補償金は、通常、機器やメディアの販売価格に上乗せされています。


(注)CPRM(Content Protection for Recordable Media)

DVD-RWやDVD-RAMといった、記録型DVD用の著作権保護技術。暗号化して録画することで、デジタルデータが他のメディアにコピーされるのを防止します。デジタル放送をデジタル録画した場合、他のデジタル機器にはダビングできず、またCPRM対応プレーヤーでなければ再生できません。


【参考情報】

DVD の種類と使い分けについて知りたい(VAIOパーソナルコンピューター | ソニー)
http://vcl.vaio.sony.co.jp/support/special/beginner/howto/009/index.html


DVDメディアの違い [DVDレコーダーの疑問点・注意点]
http://kaden.johowave.com/dvd-rec/b-mtigai.html


片面2層DVD-R(DVD-R DL)ディスクの使用方法:パイオニアDVDレコーダー
http://pioneer.jp/support/dvd/dvdr_dl.html


図解! 「ダビング10」とは? - [オーディオ・ビジュアル]All About
http://allabout.co.jp/computer/av/closeup/CU20080315A/


図解!コピ-ワンス放送 録画可?CPRMとは? - [オーディオ・ビジュアル]All About
http://allabout.co.jp/computer/av/closeup/CU20040415A/


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