インターネットを始めた頃、外国の美術館の絵を見ながら、何故、世界中のコンピュータの情報が見れるのか不思議でした。
その当時、何千万台(今はそれ以上)のコンピュータの情報が正しくパソコンに表示されるのですから、これは脅威でした。
インターネットで世界中の情報が見れるのが当たり前になっていますが、これを実現するためには、様々なコンピュータ技術が関わっています。「IPアドレス」も、インターネットの中で欠かせない技術の一つです。
「IPアドレス」は、パソコンも含め一つ一つのコンピュータに付けられる番号(アドレス)です。これがないとインターネットに接続できません。「IPアドレス」は、よく「住所」や「電話番号」に例えられます。
相手に荷物を送るときには「住所」、相手と電話するときには「電話番号」が必要なように、コンピュータ通しでデータをやり取りするときには、「IPアドレス」が必要です。
■現状のIPアドレス、IPv4(IPバージョン4)
現在、使われているIPアドレスの仕組みは「IPv4(Internet Protocol Version 4)」です。
この「IPv4」は、アドレスを32ビット(2進数の32桁)で管理しているため、付けることができる番号、つまり管理できるコンピュータの最大数は42億9496万7296台です。これ以上のコンピュータは、現在の「IPv4」では管理できません。
しかし、近年のインターネットの急速な普及により、インターネットにつながるコンピュータが増え、IPv4の仕組みのIPアドレスでは管理できなくなることが予想され、128ビット(2進数の128桁)でアドレスを管理するIPv6が開発されました。
■将来のIPアドレス、IPv6(IPバージョン6)
「IPv4」より多くのコンピュータのアドレスを管理するために、開発されている仕組みが「IPv6(Internet Protocol Version 6)」です。
最大の特徴は、IPアドレスを32ビットから128ビット(2進数の128桁)に拡張したことです。
現状の、IPv4では最大で約43億個のIPアドレスしか用意できませんが、IPv6では2の128乗(340澗、340兆の1兆倍の1兆倍)という、ほぼ無限に近いアドレスが利用でき、パソコンだけでなく情報家電をはじめとしたあらゆる機器にIPアドレスを割り当ててもまだ余裕があると言われています。
また、IPv6ではセキュリティ機能の向上やパケットのヘッダ情報の簡素化など、IPv4における難点の多くを解消することができるとされています。
■IPアドレスの「IPv4からIPv6への移行」と互換性
中国やロシア、インドなどでもインターネットが普及したこともあり、IPv4のIPアドレスの消費ペースは、当初の想定よりも早く、2011(平成23)年初頭には、IPv4のアドレスが枯渇すると見込まれています。
なお、IPv4とIPv6の変化は、「電話番号の桁数が32桁から128桁」に変わることをイメージしたらよいと思います。電話番号の桁数が変わったら本当に大変です。
IPv6は多くの番号を付けることができますが、IPv4との互換性がありません。その為、IPv4のみに対応したパソコンやネットワークシステムではIPv6を利用することができなくなります。
これから、IPアドレスの「IPv4からIPv6への移行」が進むと思います。それに合わせ、使っているパソコンのハードやソフト、ネットワーク機器、プロバイダなど、「IPv6」に対応可能なのか、これから関心を持つ必要がありそうです。
なお、総務省としては、移行にあたっては、サービスの継続性を考慮に入れ、IPv4とIPv6を並行して使いながら、徐々にIPv6利用を本格化していくようです。また、総務省およびテレコム/インターネット関連13団体は2011年初頭にも予想されるIPv4アドレスの枯渇にいち早く対応し、IPv4アドレス枯渇以降も、社会的混乱を最小限にとどめる為、「IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース」を2008年9月5日に発足しています。
IPv6普及・高度化推進協議会|IPv6 Promotion Council
http://www.v6pc.jp/jp/index.phtml
《補足》IPアドレス(IPv4)の仕組み
IPアドレスはよく電話番号にも例えられます。つまり、ネットワークアドレスでどこの領域に属するコンピュータか判断され、ホスト・アドレスで該当領域のどのコンピュータか判断されます。
電話番号 = 市外局番 +市内局番
IPアドレス=ネットワーク・アドレス+ホスト・アドレス
なお、IPv4のIPアドレスは2進数の32ビットで構成されて、8ビットずつに分けて表現され、「123.124.125.191」のように,3桁の数字を4個、「.」で区切り、表現されます。3桁の数値は、厳密には、10進数で表すと「0~255となります。
なお、IPアドレスの32ビットの内、どこまでが「ネットワーク・アドレス」であるかを示すためにサブネット・マスクという設定があります。
サブネット・マスクの表記方法は,IPアドレスと同じで,32ビットのビット列を8ビットずつ「.」で分けて10進数で表現します。IPアドレスとサブネット・マスクの2進数のAND演算の結果がネットワーク・アドレスになります。
また、IPアドレスには,インターネット用と内部用があります。IPアドレスは32ビットの数値で表現されていますが、インターネット上で利用可能なアドレスの利用を最小限にとどめるようにするため、内部(例えば社内のみ)で利用するIPアドレスを「プライベート・アドレス」あるいは「ローカル・アドレス」と呼んで利用しています。
その当時、何千万台(今はそれ以上)のコンピュータの情報が正しくパソコンに表示されるのですから、これは脅威でした。
インターネットで世界中の情報が見れるのが当たり前になっていますが、これを実現するためには、様々なコンピュータ技術が関わっています。「IPアドレス」も、インターネットの中で欠かせない技術の一つです。
「IPアドレス」は、パソコンも含め一つ一つのコンピュータに付けられる番号(アドレス)です。これがないとインターネットに接続できません。「IPアドレス」は、よく「住所」や「電話番号」に例えられます。
相手に荷物を送るときには「住所」、相手と電話するときには「電話番号」が必要なように、コンピュータ通しでデータをやり取りするときには、「IPアドレス」が必要です。
■現状のIPアドレス、IPv4(IPバージョン4)
現在、使われているIPアドレスの仕組みは「IPv4(Internet Protocol Version 4)」です。
この「IPv4」は、アドレスを32ビット(2進数の32桁)で管理しているため、付けることができる番号、つまり管理できるコンピュータの最大数は42億9496万7296台です。これ以上のコンピュータは、現在の「IPv4」では管理できません。
しかし、近年のインターネットの急速な普及により、インターネットにつながるコンピュータが増え、IPv4の仕組みのIPアドレスでは管理できなくなることが予想され、128ビット(2進数の128桁)でアドレスを管理するIPv6が開発されました。
■将来のIPアドレス、IPv6(IPバージョン6)
「IPv4」より多くのコンピュータのアドレスを管理するために、開発されている仕組みが「IPv6(Internet Protocol Version 6)」です。
最大の特徴は、IPアドレスを32ビットから128ビット(2進数の128桁)に拡張したことです。
現状の、IPv4では最大で約43億個のIPアドレスしか用意できませんが、IPv6では2の128乗(340澗、340兆の1兆倍の1兆倍)という、ほぼ無限に近いアドレスが利用でき、パソコンだけでなく情報家電をはじめとしたあらゆる機器にIPアドレスを割り当ててもまだ余裕があると言われています。
また、IPv6ではセキュリティ機能の向上やパケットのヘッダ情報の簡素化など、IPv4における難点の多くを解消することができるとされています。
■IPアドレスの「IPv4からIPv6への移行」と互換性
中国やロシア、インドなどでもインターネットが普及したこともあり、IPv4のIPアドレスの消費ペースは、当初の想定よりも早く、2011(平成23)年初頭には、IPv4のアドレスが枯渇すると見込まれています。
なお、IPv4とIPv6の変化は、「電話番号の桁数が32桁から128桁」に変わることをイメージしたらよいと思います。電話番号の桁数が変わったら本当に大変です。
IPv6は多くの番号を付けることができますが、IPv4との互換性がありません。その為、IPv4のみに対応したパソコンやネットワークシステムではIPv6を利用することができなくなります。
これから、IPアドレスの「IPv4からIPv6への移行」が進むと思います。それに合わせ、使っているパソコンのハードやソフト、ネットワーク機器、プロバイダなど、「IPv6」に対応可能なのか、これから関心を持つ必要がありそうです。
なお、総務省としては、移行にあたっては、サービスの継続性を考慮に入れ、IPv4とIPv6を並行して使いながら、徐々にIPv6利用を本格化していくようです。また、総務省およびテレコム/インターネット関連13団体は2011年初頭にも予想されるIPv4アドレスの枯渇にいち早く対応し、IPv4アドレス枯渇以降も、社会的混乱を最小限にとどめる為、「IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース」を2008年9月5日に発足しています。
IPv6普及・高度化推進協議会|IPv6 Promotion Council
http://www.v6pc.jp/jp/index.phtml
《補足》IPアドレス(IPv4)の仕組み
IPアドレスはよく電話番号にも例えられます。つまり、ネットワークアドレスでどこの領域に属するコンピュータか判断され、ホスト・アドレスで該当領域のどのコンピュータか判断されます。
電話番号 = 市外局番 +市内局番
IPアドレス=ネットワーク・アドレス+ホスト・アドレス
なお、IPv4のIPアドレスは2進数の32ビットで構成されて、8ビットずつに分けて表現され、「123.124.125.191」のように,3桁の数字を4個、「.」で区切り、表現されます。3桁の数値は、厳密には、10進数で表すと「0~255となります。
なお、IPアドレスの32ビットの内、どこまでが「ネットワーク・アドレス」であるかを示すためにサブネット・マスクという設定があります。
サブネット・マスクの表記方法は,IPアドレスと同じで,32ビットのビット列を8ビットずつ「.」で分けて10進数で表現します。IPアドレスとサブネット・マスクの2進数のAND演算の結果がネットワーク・アドレスになります。
また、IPアドレスには,インターネット用と内部用があります。IPアドレスは32ビットの数値で表現されていますが、インターネット上で利用可能なアドレスの利用を最小限にとどめるようにするため、内部(例えば社内のみ)で利用するIPアドレスを「プライベート・アドレス」あるいは「ローカル・アドレス」と呼んで利用しています。