2011.3.19作成
2011.3.20改訂
今回の大震災、様々な情報が入り乱れ、特に、福島原発事故に関しては、その影響の大きさから、あいまいな情報、不安をかりたてる情報があふれています。
そこで、専門家で無いですが、一市民として、インターネットから信頼がおける(と思われる)情報を集めましたので、紹介します。ただし、専門家ではないので、情報の信頼性については、正確に分かりませんが、記事公開する組織の信頼性から判断しました。
福島原発付近の住民の皆さんの心配とご苦労、及び避難生活の不自由さを考えると、一刻も早く正確な情報が伝わることを祈るばかりです。
さらに、多くの日本国民を安心させるために、危険を感じながらも、日々、福島原発の復旧対策に努力されている多くの現場の方に感謝すると共に、一刻も早く、福島原発が安全な状態に復旧することを祈っています。
(注)今回は、個人的な主観をさけ、より正確な情報を伝えるため、あえて、インターネットの各記事から、多くの情報を引用させてもらいました。有益な情報を提供されている方々にご理解頂くと共に、感謝致します。
今、大事なことは、以下の点であると一市民として考えています。
・正確な情報から落ち着いて行動する
・あいまいな情報に過剰反応しない
なお、Q&Aサイトに「・・・どれぐらい危険なの?」という質問に対し、あいまいな情報で不安を増長されるコメントもあるようです、注意下さい。
■19日朝日新聞: 農産品から暫定規制値超える放射能「健康に影響ない値」
福島県内の牛乳と茨城県内のホウレンソウから、食品衛生法上の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などが検出されたことが明らかにされましたが、「健康に影響ない値」とのことです。詳しくは下記を参照下さい。
asahi.com(朝日新聞社) http://goo.gl/TI24m
インターネット上では、被害の影響度を判断せず、不安をあおるブログ記事が多数あるようです。このような記事に左右されず、正確に判断したいものです。
■19日朝日新聞: 被曝、心配しすぎに注意 不要な検査や服薬で副作用も
asahi.com(朝日新聞社)2011年3月19日 http://goo.gl/HRc6m
まずは、慌てずに、この記事にあるように専門家の正確な情報を入手し、対応することが必要です。この記事から、役立つ部分を引用して以下に示します。
『放医研の明石真言・緊急被ばく医療研究センター長は「原発の半径30キロ圏内の住民でも、除染が必要なレベルの放射線が検出されたのは、原発のそばを歩いていた人など、ごく例外的な場合だけ。圏外の住民は現状では検査は必要ない」と訴えている。』
■18日国際ニュース: 原発事故、日本各地の放射線レベルは「健康上の危険ない」
”原発事故、日本各地の放射線レベルは「健康上の危険ない」”と国際原子力機関(IAEA)が発表
国際ニュース : AFPBB News 2011年3月18日 http://goo.gl/6URmJ
■18日CNET Japan: 原発事故:一番のリスクはパニック状態に陥ること--専門家コメント
福島原発については、英ポートスミス大学のJim Smith氏(地球環境科学研究科環境物理准教授)が「一番のリスクはパニック状態に陥ること」とコメントしています。
CNET Japan 2011年3月18日 http://goo.gl/CbAde
■全国の放射線モニタリング状況
文部科学省のホームページで公開されています。定期的に可能な限り1日1回、自治体に報告を求め、モニタリング結果を公表するということです。(3月18日)
文部科学省ホームページ http://www.mext.go.jp/
■
■ 「シーベルト」とは
■
■ マイクロは1,000,000分の一(100万分の一)
■ ミリは 1,000分の一
シーベルト(Sv)
人体が放射線を受けた時、その影響の度合いを測る物差しとして使われる単位。
マイクロ
1,000,000分の一(100万分の一)、ミリは1,000分の一
1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)
■科学雑誌ニュートン-【放射線】どんな種類がある? 人体への影響は?
下記に放射線に関して詳しい説明があります。以下に重要なポイントを引用します。
http://www.newtonpress.co.jp/newton/radiation/html/radiation.html
『地域によって差はあるが,世界平均では,1人が年間に受ける自然放射線による被曝線量は2.4mSv(ミリシーベルト)になる。Sv(シーベルト)とは,人体への影響を評価するための被曝線量の単位で,m(ミリ)は1000分の1をあらわす。 』
『胸部のX線 CTスキャンは6.9mSv』
■独立行政法人 放射線医学総合研究所からの情報提供
専門家の眼で、分かりやすく解説されています。重要な箇所を引用します。
原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識 - 独立行政法人 放射線医学総合研究所
http://www.nirs.go.jp/data/pdf/i3.pdf
『被ばくした放射線量が、例えば100mSv(ミリシーベルト)以下では、ただちに健康に影響を及ぼすことはありません。また、被ばくした放射線量が高いほど数年後から数十年後にがんになる危険性が高まると考えられますが、その危険性は、例えば100mSv(ミリシーベルト)の放射線量で0.5%程度です。これは喫煙や食事などの生活習慣を原因とするがんの危険性よりも数十分の一程度低い値で、過度に心配する必要はありません。』(上記のPDF資料より)
下記に多くの参考になる情報があります。
放射線医学総合研究所
http://www.nirs.go.jp/index.shtml
■放射線量計測単位のまとめ
「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」とはどんな単位なのか、どのくらいから危険なのか?かが分かりやすく説明されています。重要な箇所を引用します。
放射線量計測単位のまとめ - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20110315_sievert/
『短期間被ばくの致死線量
人間は地球上のどこに住んでいても常に放射線を浴びています。世界で平均すると、人体は年間およそ2.4ミリシーベルト(2.4mSv:1 シーベルトの1000分の1×2.4)の自然放射線に常にさらされています。放射線を短期間に全身被ばくした場合の致死線量は、5%致死線量(被ばくした人の20人に1人が死に至る線量)が2シーベルト(2000ミリシーベルト)、50%致死線量が4シーベルト、100%致死線量が7シーベルトと言われ、200ミリシーベルト以下の被ばくでは、急性の臨床的症状(急性放射線症)は認められないとされています。
』
■
■ ベクレル(Bq)とは
■
福島県内の牛乳と茨城県内のホウレンソウから、食品衛生法上の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などが検出されたことが明らかにされましたが、「健康に影響ない値」とのことです。詳しくは下記を参照下さい。
asahi.com(朝日新聞社) http://goo.gl/TI24m
なお、インターネット上では、数値の大きさを判断せず、不安をあおるブログ記事が多数あるようです。このような記事に左右されず、正確に判断したいものですね。
なお、農産品の放射能を現す単位にベクレル(Bq)が使われていたので、これについて、インターネットの情報から少し考えたいと思います。
放射線による人体への影響度合いを表す単位を「シーベルト(Sv)」
放射性物質が放射線を出す能力を表す単位を「ベクレル(Bq)」
というそうです。放射線が人体に与える影響は、シーベルトで比較する必要があるとのことです。以下、東北電力の記事より引用します。
シーベルト(Sv)とベクレル(Bq) | 東北電力
http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/shiryo/wastes/07.html
『放射性物質にはさまざまな種類があり、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるため、これにより人体が受ける影響は異なります。このため、放射線が人体に与える影響は、放射性物質の放射能量(ベクレル)の大小を比較するのではなく、放射線の種類やエネルギーの大きさ、放射線を受ける身体の部位なども考慮した数値(シーベルト)で比較する必要があります。』
■ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)の換算
牛乳、ホウレンソウから検出されたヨウ素、セシウムのベクレル(Bq)の値が、どれぐらいのシーベルト(Sv)になるかの換算は、食品安全委員会の下記記事によると、以下になるようです。
ベクレル(Bq)値が大きいと言って不安になるのではなく、人体への影響度合いを表す単位「シーベルト(Sv)」で考えると、どの程度、人体への影響の大きさが分かります。
《参考》 ベクレル(Bq)からシーベルト(Sv)への換算 *食品安全委員会
東北地方太平洋沖地震の原子力発電所への影響と食品の安全性について-食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_genshiro_20110316.pdf
この資料では以下のように説明されています。
300Bqの放射性ヨウ素131が検出された飲食物を1kg食べた場合の人体への影響
300×2.2 / 100000 = 0.0066mSv(ミリシーベルト Svの1/1000)
500Bqの放射性セシウム137が検出された飲食物を1kg食べた場合の人体への影響
500×1.3 / 100000 = 0.0065mSv(ミリシーベルト Svの1/1000)
下記のホームページも参考になります。
食品安全委員会 http://www.fsc.go.jp/
■
■ 福島原発事故に落ち着いて対応するために
■
■被曝、心配しすぎに注意 不要な検査や服薬で副作用も
asahi.com(朝日新聞社) 2011年3月19日
http://goo.gl/HRc6m
2011年3月19日の朝日新聞ホームページのこの記事では、被曝の心配しすぎに注意するよう、説明しています。まずは、慌てずに、この記事にあるように専門家の正確な情報を入手し、対応することが必要です。この記事から、役立つ部分を引用して以下に示します。
『日本医学放射線学会も18日、現状で健康への影響が心配されるのは、「原発の復旧作業のために尽力している方々だけ」として、冷静な対応を求める声明を出した。』
『放医研の明石真言・緊急被ばく医療研究センター長は「原発の半径30キロ圏内の住民でも、除染が必要なレベルの放射線が検出されたのは、原発のそばを歩いていた人など、ごく例外的な場合だけ。圏外の住民は現状では検査は必要ない」と訴えている。』
■国際原子力機関(IAEA)発表、原発事故、日本各地の放射線レベルは「健康上の危険ない」
国際ニュース : AFPBB News 2011年3月19日
http://goo.gl/6URmJ
2011年3月19日、国際原子力機関(IAEA)は下記のようなコメント発表しています。この記事から、役立つ部分を引用して以下に示します。
『国際原子力機関(IAEA)は18日、日本47都市での放射線量を計測した結果として、「東京ほか複数の都市の放射線は健康上の影響が出るレベルではない」との評価を発表しました。
IAEAのグラハム・アンドリュー(Graham Andrew)科学技術担当補佐官は会見で、「日本の47都市からの情報が定期的に入るようになった」と述べ、「東京都ほか複数の都市の放射線レベルは、対策が必要なレベルを大幅に下回っている。言い換えると、健康上の危険はない」と語った。』(国際ニュース : AFPBB News 引用)
■原発事故:一番のリスクはパニック状態に陥ること--専門家コメント
CNET Japan 2011年3月18日
http://goo.gl/CbAde
この記事の中には、以下の説明があります。福島原発の事故で、多くのマスコミも混乱し、危険面ばかりを強調しているきらいがあるように感じています。もう少し、冷静な対応が必要かもしれません。この記事から、役立つ部分を引用して以下に示します。
『福島原発については、英ポートスミス大学のJim Smith氏(地球環境科学研究科環境物理准教授)が3月15日の段階で「現時点で一番のリスクは、市民が原発事故に対してパニック状態に陥ることだ」とコメントしている。Smith氏は「放射線のリスクに集中することは重要だが、事故によるストレスやパニックが被曝と同程度、もしくはそれ以上に人々に悪影響を与えることが過去の経験から明らかになっている」と説明する。』
■東大病院放射線治療チームによるTwitterを活用した情報提供
東大病院放射線治療チーム (team_nakagawa) on Twitter
http://twitter.com/#!/team_nakagawa
東大病院の放射線治療チームがTwitterアカウント開設し、「正しい医学的知識を提供」しています。
医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がスクラムを組んで、今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供。
■放射線の政府指針 50ミリ・シーベルトなら「避難」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38026
避難範囲はきちんと計算され通達されているというのが、以下の記事で分かります。
『文部科学省は、今回の事故が深刻化して原発内の放射性物質が広範囲に放出された場合、周辺にどう汚染が広がるかをコンピューターで計算。地形や気象条件なども踏まえ、50ミリ・シーベルトの汚染は半径数キロ・メートルの範囲内に収まると予測した。専門家で構成する原子力安全委員会が、こうした拡散予測などを参考にさらに検討を加え、最終的に首相が避難指示を出す仕組みだ。』
■パニック避けて、専門家:星正治教授(放射線物理学)
【放射能漏れ】検出数値「非常に高いが、政府指示は妥当。パニック避けて」専門家 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031514340084-n1.htm
『福島第1原発の敷地内で、最高毎時400ミリシーベルトという非常に高濃度の放射線量が検出されたことについて、広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授(放射線物理学)は「非常に高い数字ではあるが、現時点で(20~30キロの屋内退避を命じた)政府の指示は妥当と思われるので、パニックになることだけは避けてほしい」と冷静な対応を呼び掛けている。
(中略)
一方で星教授は「逆に1分浴びただけなら放射線量は60分の1となるわけで、一瞬ならば、そうした健康被害が出るわけではなく、また距離が離れると放射線量は減る」と話す。政府の指示については「専門家が距離を計測して指示を出しており、現状の数値が正しければ危険性は低い。情報に気をつけ、パニックにならずに指示に従ってほしい」と呼び掛けている。』
2011.3.20改訂
今回の大震災、様々な情報が入り乱れ、特に、福島原発事故に関しては、その影響の大きさから、あいまいな情報、不安をかりたてる情報があふれています。
そこで、専門家で無いですが、一市民として、インターネットから信頼がおける(と思われる)情報を集めましたので、紹介します。ただし、専門家ではないので、情報の信頼性については、正確に分かりませんが、記事公開する組織の信頼性から判断しました。
福島原発付近の住民の皆さんの心配とご苦労、及び避難生活の不自由さを考えると、一刻も早く正確な情報が伝わることを祈るばかりです。
さらに、多くの日本国民を安心させるために、危険を感じながらも、日々、福島原発の復旧対策に努力されている多くの現場の方に感謝すると共に、一刻も早く、福島原発が安全な状態に復旧することを祈っています。
(注)今回は、個人的な主観をさけ、より正確な情報を伝えるため、あえて、インターネットの各記事から、多くの情報を引用させてもらいました。有益な情報を提供されている方々にご理解頂くと共に、感謝致します。
今、大事なことは、以下の点であると一市民として考えています。
・正確な情報から落ち着いて行動する
・あいまいな情報に過剰反応しない
なお、Q&Aサイトに「・・・どれぐらい危険なの?」という質問に対し、あいまいな情報で不安を増長されるコメントもあるようです、注意下さい。
■19日朝日新聞: 農産品から暫定規制値超える放射能「健康に影響ない値」
福島県内の牛乳と茨城県内のホウレンソウから、食品衛生法上の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などが検出されたことが明らかにされましたが、「健康に影響ない値」とのことです。詳しくは下記を参照下さい。
asahi.com(朝日新聞社) http://goo.gl/TI24m
インターネット上では、被害の影響度を判断せず、不安をあおるブログ記事が多数あるようです。このような記事に左右されず、正確に判断したいものです。
■19日朝日新聞: 被曝、心配しすぎに注意 不要な検査や服薬で副作用も
asahi.com(朝日新聞社)2011年3月19日 http://goo.gl/HRc6m
まずは、慌てずに、この記事にあるように専門家の正確な情報を入手し、対応することが必要です。この記事から、役立つ部分を引用して以下に示します。
『放医研の明石真言・緊急被ばく医療研究センター長は「原発の半径30キロ圏内の住民でも、除染が必要なレベルの放射線が検出されたのは、原発のそばを歩いていた人など、ごく例外的な場合だけ。圏外の住民は現状では検査は必要ない」と訴えている。』
■18日国際ニュース: 原発事故、日本各地の放射線レベルは「健康上の危険ない」
”原発事故、日本各地の放射線レベルは「健康上の危険ない」”と国際原子力機関(IAEA)が発表
国際ニュース : AFPBB News 2011年3月18日 http://goo.gl/6URmJ
■18日CNET Japan: 原発事故:一番のリスクはパニック状態に陥ること--専門家コメント
福島原発については、英ポートスミス大学のJim Smith氏(地球環境科学研究科環境物理准教授)が「一番のリスクはパニック状態に陥ること」とコメントしています。
CNET Japan 2011年3月18日 http://goo.gl/CbAde
■全国の放射線モニタリング状況
文部科学省のホームページで公開されています。定期的に可能な限り1日1回、自治体に報告を求め、モニタリング結果を公表するということです。(3月18日)
文部科学省ホームページ http://www.mext.go.jp/
■
■ 「シーベルト」とは
■
■ マイクロは1,000,000分の一(100万分の一)
■ ミリは 1,000分の一
シーベルト(Sv)
人体が放射線を受けた時、その影響の度合いを測る物差しとして使われる単位。
マイクロ
1,000,000分の一(100万分の一)、ミリは1,000分の一
1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)
■科学雑誌ニュートン-【放射線】どんな種類がある? 人体への影響は?
下記に放射線に関して詳しい説明があります。以下に重要なポイントを引用します。
http://www.newtonpress.co.jp/newton/radiation/html/radiation.html
『地域によって差はあるが,世界平均では,1人が年間に受ける自然放射線による被曝線量は2.4mSv(ミリシーベルト)になる。Sv(シーベルト)とは,人体への影響を評価するための被曝線量の単位で,m(ミリ)は1000分の1をあらわす。 』
『胸部のX線 CTスキャンは6.9mSv』
■独立行政法人 放射線医学総合研究所からの情報提供
専門家の眼で、分かりやすく解説されています。重要な箇所を引用します。
原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識 - 独立行政法人 放射線医学総合研究所
http://www.nirs.go.jp/data/pdf/i3.pdf
『被ばくした放射線量が、例えば100mSv(ミリシーベルト)以下では、ただちに健康に影響を及ぼすことはありません。また、被ばくした放射線量が高いほど数年後から数十年後にがんになる危険性が高まると考えられますが、その危険性は、例えば100mSv(ミリシーベルト)の放射線量で0.5%程度です。これは喫煙や食事などの生活習慣を原因とするがんの危険性よりも数十分の一程度低い値で、過度に心配する必要はありません。』(上記のPDF資料より)
下記に多くの参考になる情報があります。
放射線医学総合研究所
http://www.nirs.go.jp/index.shtml
■放射線量計測単位のまとめ
「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」とはどんな単位なのか、どのくらいから危険なのか?かが分かりやすく説明されています。重要な箇所を引用します。
放射線量計測単位のまとめ - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20110315_sievert/
『短期間被ばくの致死線量
人間は地球上のどこに住んでいても常に放射線を浴びています。世界で平均すると、人体は年間およそ2.4ミリシーベルト(2.4mSv:1 シーベルトの1000分の1×2.4)の自然放射線に常にさらされています。放射線を短期間に全身被ばくした場合の致死線量は、5%致死線量(被ばくした人の20人に1人が死に至る線量)が2シーベルト(2000ミリシーベルト)、50%致死線量が4シーベルト、100%致死線量が7シーベルトと言われ、200ミリシーベルト以下の被ばくでは、急性の臨床的症状(急性放射線症)は認められないとされています。
』
■
■ ベクレル(Bq)とは
■
福島県内の牛乳と茨城県内のホウレンソウから、食品衛生法上の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などが検出されたことが明らかにされましたが、「健康に影響ない値」とのことです。詳しくは下記を参照下さい。
asahi.com(朝日新聞社) http://goo.gl/TI24m
なお、インターネット上では、数値の大きさを判断せず、不安をあおるブログ記事が多数あるようです。このような記事に左右されず、正確に判断したいものですね。
なお、農産品の放射能を現す単位にベクレル(Bq)が使われていたので、これについて、インターネットの情報から少し考えたいと思います。
放射線による人体への影響度合いを表す単位を「シーベルト(Sv)」
放射性物質が放射線を出す能力を表す単位を「ベクレル(Bq)」
というそうです。放射線が人体に与える影響は、シーベルトで比較する必要があるとのことです。以下、東北電力の記事より引用します。
シーベルト(Sv)とベクレル(Bq) | 東北電力
http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/shiryo/wastes/07.html
『放射性物質にはさまざまな種類があり、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるため、これにより人体が受ける影響は異なります。このため、放射線が人体に与える影響は、放射性物質の放射能量(ベクレル)の大小を比較するのではなく、放射線の種類やエネルギーの大きさ、放射線を受ける身体の部位なども考慮した数値(シーベルト)で比較する必要があります。』
■ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)の換算
牛乳、ホウレンソウから検出されたヨウ素、セシウムのベクレル(Bq)の値が、どれぐらいのシーベルト(Sv)になるかの換算は、食品安全委員会の下記記事によると、以下になるようです。
ベクレル(Bq)値が大きいと言って不安になるのではなく、人体への影響度合いを表す単位「シーベルト(Sv)」で考えると、どの程度、人体への影響の大きさが分かります。
《参考》 ベクレル(Bq)からシーベルト(Sv)への換算 *食品安全委員会
東北地方太平洋沖地震の原子力発電所への影響と食品の安全性について-食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_genshiro_20110316.pdf
この資料では以下のように説明されています。
300Bqの放射性ヨウ素131が検出された飲食物を1kg食べた場合の人体への影響
300×2.2 / 100000 = 0.0066mSv(ミリシーベルト Svの1/1000)
500Bqの放射性セシウム137が検出された飲食物を1kg食べた場合の人体への影響
500×1.3 / 100000 = 0.0065mSv(ミリシーベルト Svの1/1000)
下記のホームページも参考になります。
食品安全委員会 http://www.fsc.go.jp/
■
■ 福島原発事故に落ち着いて対応するために
■
■被曝、心配しすぎに注意 不要な検査や服薬で副作用も
asahi.com(朝日新聞社) 2011年3月19日
http://goo.gl/HRc6m
2011年3月19日の朝日新聞ホームページのこの記事では、被曝の心配しすぎに注意するよう、説明しています。まずは、慌てずに、この記事にあるように専門家の正確な情報を入手し、対応することが必要です。この記事から、役立つ部分を引用して以下に示します。
『日本医学放射線学会も18日、現状で健康への影響が心配されるのは、「原発の復旧作業のために尽力している方々だけ」として、冷静な対応を求める声明を出した。』
『放医研の明石真言・緊急被ばく医療研究センター長は「原発の半径30キロ圏内の住民でも、除染が必要なレベルの放射線が検出されたのは、原発のそばを歩いていた人など、ごく例外的な場合だけ。圏外の住民は現状では検査は必要ない」と訴えている。』
■国際原子力機関(IAEA)発表、原発事故、日本各地の放射線レベルは「健康上の危険ない」
国際ニュース : AFPBB News 2011年3月19日
http://goo.gl/6URmJ
2011年3月19日、国際原子力機関(IAEA)は下記のようなコメント発表しています。この記事から、役立つ部分を引用して以下に示します。
『国際原子力機関(IAEA)は18日、日本47都市での放射線量を計測した結果として、「東京ほか複数の都市の放射線は健康上の影響が出るレベルではない」との評価を発表しました。
IAEAのグラハム・アンドリュー(Graham Andrew)科学技術担当補佐官は会見で、「日本の47都市からの情報が定期的に入るようになった」と述べ、「東京都ほか複数の都市の放射線レベルは、対策が必要なレベルを大幅に下回っている。言い換えると、健康上の危険はない」と語った。』(国際ニュース : AFPBB News 引用)
■原発事故:一番のリスクはパニック状態に陥ること--専門家コメント
CNET Japan 2011年3月18日
http://goo.gl/CbAde
この記事の中には、以下の説明があります。福島原発の事故で、多くのマスコミも混乱し、危険面ばかりを強調しているきらいがあるように感じています。もう少し、冷静な対応が必要かもしれません。この記事から、役立つ部分を引用して以下に示します。
『福島原発については、英ポートスミス大学のJim Smith氏(地球環境科学研究科環境物理准教授)が3月15日の段階で「現時点で一番のリスクは、市民が原発事故に対してパニック状態に陥ることだ」とコメントしている。Smith氏は「放射線のリスクに集中することは重要だが、事故によるストレスやパニックが被曝と同程度、もしくはそれ以上に人々に悪影響を与えることが過去の経験から明らかになっている」と説明する。』
■東大病院放射線治療チームによるTwitterを活用した情報提供
東大病院放射線治療チーム (team_nakagawa) on Twitter
http://twitter.com/#!/team_nakagawa
東大病院の放射線治療チームがTwitterアカウント開設し、「正しい医学的知識を提供」しています。
医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がスクラムを組んで、今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供。
■放射線の政府指針 50ミリ・シーベルトなら「避難」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38026
避難範囲はきちんと計算され通達されているというのが、以下の記事で分かります。
『文部科学省は、今回の事故が深刻化して原発内の放射性物質が広範囲に放出された場合、周辺にどう汚染が広がるかをコンピューターで計算。地形や気象条件なども踏まえ、50ミリ・シーベルトの汚染は半径数キロ・メートルの範囲内に収まると予測した。専門家で構成する原子力安全委員会が、こうした拡散予測などを参考にさらに検討を加え、最終的に首相が避難指示を出す仕組みだ。』
■パニック避けて、専門家:星正治教授(放射線物理学)
【放射能漏れ】検出数値「非常に高いが、政府指示は妥当。パニック避けて」専門家 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031514340084-n1.htm
『福島第1原発の敷地内で、最高毎時400ミリシーベルトという非常に高濃度の放射線量が検出されたことについて、広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授(放射線物理学)は「非常に高い数字ではあるが、現時点で(20~30キロの屋内退避を命じた)政府の指示は妥当と思われるので、パニックになることだけは避けてほしい」と冷静な対応を呼び掛けている。
(中略)
一方で星教授は「逆に1分浴びただけなら放射線量は60分の1となるわけで、一瞬ならば、そうした健康被害が出るわけではなく、また距離が離れると放射線量は減る」と話す。政府の指示については「専門家が距離を計測して指示を出しており、現状の数値が正しければ危険性は低い。情報に気をつけ、パニックにならずに指示に従ってほしい」と呼び掛けている。』