新幹線通勤ナ日々

那須塩原-東京間で新幹線通勤をする中で見た人の行動、新幹線通勤学や、田舎暮らしなど、筆者の独断と偏見により勝手に解析。

福知山線の事故

2005-04-29 22:30:03 | 時事ネタ
しばらくブログへの書き込みができませんでした。すみません。

その間に、とんでもない事故が起こりましたね。ご存知、福知山線での列車脱線事故です。

この、福知山線、実は私にとってはとても馴染みの深い路線なのです。お客さんがこの福知山線と、その先の東西線上にあるため、週に一度くらいは乗っている路線なのです。

あの日も私はあの電車でお客さんのところに向かうところでした。

午前中に福島から伊丹空港にたどり着き、いつものようにタクシーに乗り、「JR伊丹」と行ってそのままJR伊丹に行く予定でした。しかし、あの朝はタクシーの運転手が妙な質問をしてきました。「伊丹からどこまで行かれるの?」

最初、どうせ乗せるなら遠くまで、と思い言ったのかとおもったのですが、別に伊丹と言った以上、伊丹に行けばいいと思い、「大阪方面です」と答えると、福知山線が伊丹-尼崎間で人身とのこと。但し、1時間前に発生した、と言っていたので「どうせ今は大丈夫でしょう」と軽い気持ちで答えたところ、列車が脱線した、と言うのです。

脱線とはたいした事故だと思い。運転手曰く、原因は車が列車にぶつかった、と言っていました。(結果としてこれは100%ウソではないんですが・・・正式には、列車が車にぶつかった、ですね。)

とにかく、すごい事故の予感がして、運転手さんも気を利かせてラジオでニュース番組を探してくれました。最初は、どのラジオ局もほとんどニュースが流れていなかったため、状況を把握するまでに少し時間がかかりましたが、いざ、そのニュースが流れると、やれ、列車が脱線しただ、死者が出ただ(そのときは4名)たいへんな騒ぎになっていました。

結局伊丹から尼崎に行き先を変更してもらい、尼崎駅にたどり着いたらいきなり、頭上に10機以上のヘリが食べ物にたかるハエのように飛んでいました。(帰りの運転手さんによると、最多時には14機が飛んでいたそうです。)

あのような惨事だったとは、行きのタクシーではまったく思いませんでしたが、途中、大阪駅で配られていた号外ではじめて、ペシャンコになった列車が映し出され、状況を把握したわけです。

あと1時間早く大阪についていたら、ひょっとしたらあの電車に乗り合わせていたのではと思い、ぞっとする思いでした。

この事故、当初からJR西日本の組織的な問題を感じていましたが、それについて、警察が業務上過失死傷の疑いで会社を責任追及するそうです。あたりまえ、と言えば当たり前なのですが、それ以上にあきれてしまうのが、JRのリスク管理に対する脆弱な対応です。責任のなすりつけあいで、自分は関係ない、と言い切れるまではいいのですが、今回の場合、いくらどう頑張っても社長の退任は免れません。それ以前に、会社の個人全てが、責任を持って行動をとってもらいたいものです。

ちなみに私のゴールデンウィークは、29日薪割り、30日INDY Japan(弟の知り合いが関係者という関係から)、1日薪割り、2日宇都宮にお出かけ、3日~8日薪割り、といった感じです。那須はすでに車で混雑していました。ああ、疲れる・・・
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真岡鐵道

2005-04-11 12:17:11 | 新幹線関連
不定期(?)なのですが、毎週土曜日・日曜日になると、栃木県の南部、真岡を走る鉄道で、機関車が運行されます。当家でもよく、あちらのほうに行くと「モォー!」っと汽笛のうなりとともに、煙を巻き上げて走っていく汽車を何度か見て、一度は乗ってみたいと思っていました。

ひと月ほど前、どこかでこのSLのチラシが置いてあったのでそれを見て、早速整理券をJRの駅に買いに走りました。

随分先のチケット(だと感じた)なのに、なんと、すでに予約はほぼ満席で、我々が整理券を購入した10日分も5席しか残っていないとのことでした。(前の9日はすでに売り切れでした)

どんな状況かも分からず、軽い気持ちで切符を買いにいったのにこんな感じです。さぞかし混雑しているのではと、不安でした。

ちなみにこのSLの乗車ですが、午前中に水戸線の下館から、栃木の茂木(モテギ、と読む。ホンダのサーキット場で有名ですね。)までが「下り」。午後は茂木から下館に「上り」列車となり、一日一往復、通常1時間の道のりを1時間40分ほどかけて走るルートです。

このSLに乗るには、乗車券とは別に整理券(500円)が必要で、JRのみどりの窓口や、旅行代理店で購入できるみたいです。ちなみに乗車券は、茂木-下館で¥1000とちょっと高め。

那須塩原からは、まず、宇都宮まで行き、そこからバスで茂木まで行く予定でした。が、ここでトラブル発生。バスの時刻は事前になんとなく調べておいたのですが、調べ方がわるかったか、ダイヤが変わったかで、予定していたバスが到着するのはSLが茂木駅を出発する直前。

駅の周りをうろうろとしていたら、「真岡行き」のバスがすーっと目の前に止まり、急遽真岡駅までバスででかけ、そこから真岡鉄道(鉄の字は鐵、です)に乗って茂木に行くことに。途中、桜と菜の花が咲いている区間があり、それは見事で、カメラも数台、SLがそこに来るのを待ち構えていました。ほんの一瞬の姿をとらえるために、何時間もそこにいるんですね。カメラマンの人たち。(カメラマン、てくらいですから、さすがに女性カメラウーマンはいませんでした。。。こうゆうのには興味が無いんでしょうね。)

茂木からは無事、SLに乗車でき、我々は1号車の整理券を持っていたのでその車両内であれば、自分の好きな場所に座れました。非常に良いポジションに座り、「モォー!」っという汽笛と、石炭の煙のにおいとともに、ゆっくりと走り出しました。

昔の列車というのは電力がほとんど無いため、駆動部品が無く、たとえば、エアコンやブレーキのコンプレッサの音など、じゃまな音が無いことから、車内は非常に静かに感じました。それが理由かは定かではありませんが、車内販売で買って飲んだビールもうまかった。(かなり酔っ払いました。)

茂木では列車の半分くらいしか乗客がおらず、「本当に5枚しか残っていなかったか」と思わせるほどでしたが、焼き物で有名な益子駅に到着した瞬間、ドドッと団体客が押しかけてきました。が、そのにぎやかさもつかの間、次の真岡駅で皆、ドドドっと出て行ってまた静かな車内が戻ってきました。

帰りは下館から小山、小山から宇都宮線で宇都宮、そして黒磯行きの在来線で、2時間弱で那須塩原まで戻ることが出来ました。

何かご質問等ありましたら、ご連絡ください。
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狂牛病のリスク論

2005-04-06 01:14:11 | 時事ネタ
今朝は昨日に引き続き、朝は冷え込んだ。

会社に出ようと「デカトラ」を見ると、案の定、窓ガラスが凍っていて10分ほど暖気。たまのスーツなので上にジャケットを羽織ってでかけることに。

さらに案の定、東京に着いたとたん、「ジャケットって何で?」って思われるほどに暖かい陽気でした。

さて、今日、仕事の打ち合わせで終電で帰ると、誰もいない居間兼食堂の和室に、定期購読中の「ソトコト」5月号がポツリと置いてあったので早速最初のページをめくると、そこには以下のタイトルが。

「職の安全性問題にリスク論を持ち込むことの危うさについて」

この2ページの原稿は、青山学院大学の福岡教授が寄稿されたもので、「リスク」と「食の安全」というものにちょいとピンと反応してしまった私は興味深く拝読いたしました。

簡単にいいますと、
1.狂牛病の発端は、「ベネフィット」(=生産性)を得る為の、マイナス面が浮き彫りになった結果である
2.狂牛病は自国の「しわ」(=問題=肉骨粉)を他国にゆずり「ババ抜き」のように転々としていること
3.1.のマイナス面(=死者)の数が交通事故や自殺に比べ低いからといって予算を「合理的な優先順位で使うべき」であるか、という疑問

などが綴られていました。

ほんと、狂牛病は根本的に間違ったことをした、人間の過ちといって過言ではないでしょう。

ただ、この記事で福岡教授は意図的にそうしたかは不明ですが、本来の意味での「リスク」とは少し違った言い回しをされていました。

つまり、「リスク」とはベネフィットと表裏一体である、といった意味合いで書かれていますが、実はリスクとは、プラス面とマイナス面の「振れ」の大きさである、というのが本当のところです。投資などでもリスクという言葉はたびたび出ますが、ハイリスク=設けるときは大きく儲け、損するときは大きく損する、と、損得一体なわけです。

ま、別にだからといって、記事の内容は興味深く拝見したわけで、あくまでも「補足」程度に考えてください。

寝る直前のハイになった脳みそを酷使した日記でした。
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