とうとう、というか、ようやく辞任しましたね。海老沢NHK会長。
温室育ちのNHKにとって、視聴者の収入がおよそ100億円(約2%)減収とは、痛いですね。海老沢サンが今の今まで居残るだけで、NHKはこれだけ痛い目にあってきたわけです。あの方は、何故あそこまであのポジションに固執していたのでしょうか。(知っている方が居ましたら、教えてください。)これが一般企業であれば、1%程度であれば、株主にどうにでも説明はできますが、NHKはそうにもいきません。
他に最近思い出せるトップが関与されたと思われる不祥事は、
・三菱自動車のリコール隠し
・コクドグループの堤持ち株に絡む事件
・足銀破綻
などがありますが、どれもこれも、防ぎようがあったでしょうに・・・
先日、とあるマスコミ関係者と話す機会がありました。彼の口から、「コンプライアンス」という言葉が何度も出てきました。しかし、私自身はそれには疑問を感じます。コンプライアンス、つまり、法令に遵守していれば何をやってもいい、という考え方は、いわばヤクザものがいかに法の目を縫って悪いことができるか、的なニューアンスを感じ取ることができるのですが、それ以上に考えないといけないのが、「CSR」(Corporate Social Responsibility)すなわち、社会的企業責任ではないでしょうか。
アメリカには、「会社市民」(Corporate Citizenship)という言葉があり、会社も一市民として振舞う考えが浸透しています。(余談ですが、オーソン・ウェルズ主演・監督の「市民ケーン」(Citizen Kane)という映画がありましたね。)エンロンの破綻など、一部のトップ社員の暴走が結果として社会全体に影響を及ぼす、という考えの下、会社も個人と同じように考える必要がある、ということから出たコンセプトです。
こういった考えがまだ浅い株式会社日本にとって、まだしばらくの間は、このような不祥事が起こり、また、それに対応する手段も確立されるには時間がかかるのではないでしょうか。
なにはともあれ、これからの日本が真の自立をするには、今回のようなことが起きぬように心がけなければなりませんね。
ちなみに・・・当家ではNHKに視聴料を払っていません。理由は簡単。テレビが無いからです。
テレビの無い田舎暮らし、案外色々と楽しめて、いいですよ。