新幹線通勤ナ日々

那須塩原-東京間で新幹線通勤をする中で見た人の行動、新幹線通勤学や、田舎暮らしなど、筆者の独断と偏見により勝手に解析。

ツリーハウス製作(製作編:1日目)

2013-06-03 16:33:48 | 田舎暮らし関連
2013年のゴールデンウィークを外出せずに有意義に使おうと始めたツリーハウスプロジェクト、前回は材料の調達などについてご紹介しました。今回はいよいよ実際に製作するところについてご紹介します。

ツリーハウス製作作業は一人では無理なことは予想が付いていたので我が家を建ててくれた棟梁とそのお弟子さん(今は立派な棟梁)や知人などに声を掛けて5月3、4日の週末二日間で一気に組み上げました。一日目はプラットフォームの製作、二日目は装備品(階段や手すり)の造作です。

高さ決め

下の写真のように予め床板の高さを決めておき(今回のプロジェクトでは一番高いところで地面から約2.7m)、そこに水平になるように板を貼ります。これを行うことによって後々の作業の全ての基準が出来上がることになります。



水平の取り方ですが、よく、透明なチューブの中に水を入れて端と端で高さを合わせて・・・というやり方がありますが、今回はそこまで厳密でなくても良いのでただ単に、板の片側を2.7mの高さで固定し、反対側をもう一本の木に沿わせてこの上に水平器を置き上下させながら水平を取ります。うまく水平器の気泡が真ん中に来たあたりでネジ止めすれば終わり。これを今回3本行います。水平器を使う場合、少しのズレは生じるので3枚目が1枚目の端とほぼ同じ場所に落ち着けばOK。(この水平に張った板を水貫(みずぬき)というらしい)

さて、いよいよ製作に移ります。

基礎の設置

まず基礎となる丸太を4本選びます。(3本の木に沿わせるのに4本の基礎の理由は後ほど)
ここに大引きを載せるので、大引きも3本選びます。

基礎の丸太は大引きと根太、その上に床板が載ることを計算に入れて、大引きの直径+根太+床板の厚み分を差し引いた長さでチェーンソーで切断します。残りの2本も同じように繰り返します。

今回基礎を立ち木に添わせるために使ったのが、コーチスクリューと呼ばれるスクリューネジとボルトが合わさったようなもの。通常木造の家を建てる時に木組みの補強などで使い、長さも30cm近くまであり、太さも10mm~12mmと比較的丈夫にできています。

基礎にはコーチスクリューより大きな径の下穴を空け、立ち木のほうには一回り小さな径の下穴を空けてから基礎側にはワッシャーを入れるるための「座ぐり穴」を開けます。(座ぐり穴を開けてから下穴のほうが効率よいかも)

これで一本あたり上下二本のコーチスクリューで立ち木にぴったりとくっつけて基礎は完了です。が、このネジ、生木に対してなかなか入り込まないことがありインパクトドライバー(電池・AC駆動ともに)では廻らないことがあったので、そういうときはメガネレンチの出番です。なんとか6本無事

大引きの設置



今回最大の悩みはこの大引き。四角形だと縦2本の上に横2本といった感じで載せられるのですが、三角形だと端がうまく重ならない。三角形の1つの頂点はお互い重ならずに「ハ」の字のように開いた状態で大丈夫でしたが(そのために開いた頂点には2本の基礎を設置します)、残る2カ所はどうしても重なるので棟梁に知恵を委ねると、端同士半分ずつ切った切り欠きで対処しようとの提案。(1つ目の写真)ただし、一対は大引きが細いため、ログハウスのように丸く切り欠くことにしました。(2番目の写真)





丸く切り欠く方法ではチェーンソーで削りながら高さを合わせる作業を繰り返し、しっくり落ち着くところまで何度も調整します。(ログハウスビルダーはどうやってあの数をこなすんだろう。。。)

3本終わったあと、更にAの字のように間に3本ほど大引きを長さを合わせながら組み立てます。この調整が思ったより手こずりました。以下、大引き設置後のイメージ(根太作業時)です。



ここまで簡単に説明しましたが、以上、プロの大工さんが居て9時から12時までの作業内容で大引きの仮組みを済ませてお昼になりました。

根太貼り

午後はいよいよフロアに近づいてきました。まずは根太貼りです。

根太は床材の下に貼る板のことで、大引きに対して垂直方向に貼ります。間隔ですが、基本は約45cmですが、それが無理な場合それより狭い幅であれば大丈夫です。また、斜めの大引き部分にも床材がきちんと載るように、大引きに沿って根太と根太の間にも材料を設置します。



床材貼り

いよいよ床材を貼っていきます。ここが作業中一番のハイライトです。

今まで、大引きに対して直角に根太を貼りました。この根太に対して床材を直角に貼っていきます。こうして互い違いに強い材料から弱い材料の順に貼っていくのが床の基本構造です。(屋根材も似たようなものです)

まず、最初の床板を貼る場所を決めます。今回は2本の木の間からはじめます。木の廻りはジグソーで切断します。(ノコギリだとアールがうまく取れない)

一枚目が終わるとそのあとは10mm間隔を目安に打ち付けていきます。この間隔、落ち葉とかが間に挟まるのでもう少し開けたかったのですが、棟梁曰く、子供が指を間に挟んで骨折することがあるとのことで、10mmが限界だそうです。留め具は本来であればスクリュー釘というものがあり、雨が降ってもヘッドに水が溜まらないなどメリットがあるのですが、(恐らく)これから先屋根を付けることを想定し、作業性を優先して普通のコーススクリューを使いました。

板の長さは三角形の辺が全て被さるサイズにし、最後に余った部分を丸ノコで切り取れば完成です。

ちなみに板は上下があります。いわゆる、木表と木裏というやつです。表も裏も同じじゃん、と思ったら大間違い。材料の端から見ると年輪が見えます。この年輪を見て木の表面側が「木表」で芯に向かっているほうが「木裏」です。で、デッキの表面にはこの木表が出るようにします。理由もきちんとあり、木裏は時間が経つとささくれ立つので素足には適していませんし、月日とともに水も溜まりやすく、あまりよろしくありません。なのでデッキを塗装する際もそれに気をつけて塗料を塗ります。(自分の場合、手持ちのオスモカラーが一面分しかなく、気を遣いました。)

と、いうことでとりあえず完成したデッキが下の写真。今日の作業はこれまで。(このあと調達してあった生ビールとバーベキューを楽しんだのでした。)


コメント
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