威風堂々

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カリタスカウンセリングの原理 121

2023年02月04日 | 第一章 意識と知覚
自己混乱感

 人は成長してくると自分に対して、自分の役割、所属する団体に対して、自分の貢献、といったことを意識するようです。無意識にこういったことを脳裏に描きながら、自分の将来を思い描くものらしい。
どんな学問や仕事をして、どんな生き甲斐を見つけ出すのかは人それぞれとなります。

 さて、団体や仲間に忠誠を尽くし、自分の役割で貢献を果たして行きますが、自分がうまくなじめなかったり、所属する団体と自分の役割がそぐわずに、自分の中で違和感を増幅させてゆくことがたまにあります。自分の立ち位置や自分の生き甲斐が分からず非常な混乱に陥ることがあるのです。

反社会的行動=非行に走る  家庭内暴力  といった反社会的行動

引きこもり  不登校  自傷行動  といった一種の行為障害

 私には、「自己混乱」の一つと感じます。

 必ずこういった自己混乱感に囚われたら、正しく症状を把握し、焦らずもとの「基本的信頼感」にあふれた自分に戻るようにしましょう。そうはいっても、安定した幼少期がなかった人も、そして、じっくり戻る間もなく「闇の世界」へ真っ逆さまという事例も少なくありません。なんとかして、善悪の区別を先ずは示唆してくれる存在に出会い、自分が自分であるためにはどうあるべきかを思索できる時間をもってみますと何とかなるかもしれません。