シニア花井の韓国余話

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北朝鮮経済 4年連続プラス成長するも韓国との格差広がる

2015年07月19日 13時58分41秒 | Weblog
韓国銀行(中央銀行)が7月17日発表した昨年の北朝鮮の経済成長率推定結果によると、北朝鮮の実質国内総生産(GDP)は前年比1.0%増加した。
 北朝鮮経済のGDPを基準とした成長率は、2009~2010年はマイナス成長だったが、2011年0.8%、2012年1.3%、2013年1.1%と4年連続のプラス成長となった。
 昨年は農林漁業と鉱工業の増加傾向が2013年に比べ鈍化したが、建設業が増加し、サービス業の増加傾向が強まったことが成長につながったと韓国銀行は説明した。
 産業別に見ると、名目GDPの21.8%を占める農林漁業の生産が1.2%増加したが、前年(1.9%)に比べ増加幅が小さかった。GDPの13.1%を占める鉱業の生産は石炭と非金属鉱物の増産により1.6%増加した。製造業(GDPの21.3%)の生産は0.8%の増加にとどまった。
 軽工業の生産は繊維、衣服、靴の生産増加により前年比1.5%増えたが、重化学工業の生産は0.5%増にとどまった。建設業(GDPの8.2%)の生産は建物が増えた影響で1.4%の増加となった。サービス業(GDPの31.3%)の生産も1.3%増となった。
 一方、昨年の北朝鮮の名目国民総所得(GNI)は34兆2000億ウォン(約3兆6980億円)と推定された。これは韓国(1497兆ウォン)の44分の1の水準。
 北朝鮮の1人当たりGNIは138万8000ウォンだった。韓国(2968万ウォン)との格差は21.4倍で、2013年(20.8倍)より格差が広がった。
 また、昨年の北朝鮮の輸出は31億6000万ドル(約3920億円)で、前年比1.7%減少した。鉱物性生産品(マイナス17.1%)の輸出が減少したことが影響した。
 輸入は機械類(27.1%)、繊維類(14.6%)の輸入が増え、前年比7.8%増の44億5000万ドル(約5523億円)となった。
 韓国と北朝鮮の対外貿易規模の格差は2013年の146.5倍から昨年は144.3倍となり、わずかに減少した。
 統一部の集計による南北間の貿易規模は2013年の11億4000万ドルから、昨年は23億4000万ドルとなり、106.2%増加した。
 韓国銀行関係者は「2013年には開城工業団地の稼動中断により、南北の貿易量が大幅に減り、昨年これが回復した」と説明した。
【ソウル聯合ニュース】15.7.17



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