シニア花井の韓国余話

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中国の求愛攻勢、韓国はどう向き合うべきか【コラム】                      

2014年10月08日 09時08分46秒 | Weblog
(投稿者注)
韓国は中国がヤクザであるとの認識に欠ける。
ヤクザとの付き合いは、初めに毅然とした態度を取らないであいまいな態度をとると、幾らでも言い寄ってくる。脅したりすかしたりして言い寄ってくる。
韓国は簡単な考えで、反日同盟で中国を使おうと考えたが、中国はそんなレベルの考えではないだろう。反米に韓国を引きずり込もうとしていることは見え見えだが、反日にうつつを抜かしていた朴大統領には見えなかった。
韓国のレベルで、米中の間でバランスを取れるはずがない。


韓国大手新聞 朝鮮日報14年10月5日記事抜粋
 9月26日に行われた亜州大学中国政策研究所(キム・フンギュ所長)設立記念国際学術会議で、米国のTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)問題をめぐって、韓中の専門家間で攻防が繰り広げられた。中国軍事科学院アジア・アフリカ軍事研究室主任(現役の准将)の王宜勝氏は「THAADシステムが韓国に構築された場合、韓国は米国の対中封鎖の最も確実なパートナーになる。これは、中国の安全保障上の利益にとって重大な脅威となるため、必ずや強力な反撃措置を取るだろう」と警告し「THAAD基地は中国の戦略兵器の攻撃目標になるだろう」とも語った。
 韓国側の専門家は、王氏の主張に反論した。韓国国防部(省、以下同じ)の関係者は「北朝鮮が核兵器を小型化・精密化している状況で、韓国が核ミサイル防衛システムを備えるのは当然」と指摘した。
 別の専門家は「THAADは中国封鎖用というだけで韓国の役に立たない、という王氏の発言は『ファクト(事実)』の面で誤っている。THAADは、長距離であれ中・短距離であれ、(弾道ミサイルが地上に落下していく)終末段階において高度150キロ以下でミサイルを迎撃するシステムであるため、韓国に向かう北朝鮮のミサイルを防衛するのに役立つ」と反論した。
 この日の論戦は結論が出ないまま終わったが、このところ韓国が直面している米中間での「サンドイッチ状態」を象徴的に示している。中国を軍事的に封鎖しようとする米国と、この封鎖網を突破しようとする中国の間で、韓国の政策選択は次第に困難を増しつつある。アジア・インフラ投資銀行(AIIB)の問題もそうしたケースの一つだ。今年7月初め、習近平国家主席の訪韓直前、米国財務省の高官が2度にわたって韓国を訪れた。財務省高官は「韓国が中国主導のAIIBに参加してはならない」と強く要求したといわれている。AIIBは、米・日が主導するアジア開発銀行(ADB)に対抗し、中国がアジアのインフラ投資市場で影響力を拡大するための銀行だ。習主席が朴槿恵(パク・クネ)大統領にAIIB加入を要請したとき、朴大統領が「時宜適切な試み」と答えたのも、米中間で立ち位置を計る「苦心の産物」だった。
 中国の指導者が平壌より先にソウルを訪れて韓国に「求愛攻勢」をかける理由は、決して韓国が優秀だ、すごいといった認識からではなく、中国が世界戦略を展開する上で、韓国を必要としているからだ。
 習主席は今年7月、ブラジルで開かれたBRICS首脳会議の記者会見で「中国方案」という用語を使った。中国外交部が「Chinese solutions」と翻訳したこの単語は「中国はもはや米国主導の国際秩序に順応するだけという行動は取らず、『中国式の解法』を提示して新たな秩序をつくっていく」という宣言にほかならない。
 この歴史的な転換点において、中国は韓米同盟を「米国の東アジア同盟システムにおける最も弱いポイント」と見なし、韓国に対して「韓中同盟」もしくは「善隣友好協力条約」というカードを突き付けている。その結果、THAADやAIIBのケースに見られるように、韓国は米中に両腕を引っ張られる形になった。黙っていたら体が裂け、どちらか一方を放棄しようというのはあまりにもショックが大きい。北朝鮮の核と日本の右傾化も首を絞めてくる。
 今こそ、あらゆる知恵を集め、生存戦略を練り、自衛力を養う措置を一つずつ実践すべき時だ。経済規模で世界第15位の国が、再び超大国の手に運命を委ねることなど、不可能ではないか。もう内輪もめはこれくらいにして、ちょっと外に目を向けよう。
池海範(チ・へボム)東北アジア研究所長


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