シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

東大門の偽ブランド品、江南では通用しない!? 

2015年07月12日 13時03分45秒 | Weblog
ロゴが目立たないブランドの偽物を販売、業者16人を立件
 6月11日正午ごろ、ソウル市江南区道谷洞の高級マンションに8人の警察官が立ち入った。マンション内の商業施設で、住民たちに対し偽ブランド品の販売が行われているとの情報を入手し、取り締まりに着手したのだ。広さ33平方メートルほどの売り場に入ると、ブランド品のかばんや革靴、財布数十点が種類別に並べられていた。商品を見ていた中年の女性2人は「取り締まりを行う」という警察官の声に驚いて外へ出た。
 警察の取り締まりに同行した「ブランド鑑定士」キム・ギボムさんが商品を見て回り「偽物」の判定を下した。それを受け警察は直ちに、黒いビニール袋を用い偽ブランド品を回収し始めた。
 この日警察が押収した約20点の偽ブランド品には、ブランドのロゴがなかった。偽ブランド品を売っていた男性は警察の調べに対し「東大門の偽ブランド品は江南では通用しない。江南で売れるようにするためには、偽ブランド品も変化が必要だ」と供述した。
 江南で販売される偽ブランド品は「偽物1番地」と言われる東大門周辺で出回っているものとは違う、と業者たちは説明する。東大門ではシャネルやルイ・ヴィトンなど、多くの人々に知られているブランド品の偽物を主に販売しているが、江南では「ノノス(Nonos =No Logo No Design)」の偽ブランド品が人気だという。ノノスとは、本物でもロゴがないか、あっても目立たないブランドを指す。江南区役所の特別司法警察は先月から、1カ月に8回にわたり、ノンヒョン洞や大峙洞、道谷洞などの衣類販売業者に対し取り締まりを行い、偽物販売業者16人を商標法違反容疑で立件した、と7月10日発表した。押収した偽ブランド品は1038点、時価15億5000万ウォン(約1億6800万円)に達する。
 警察が押収した偽物のうち、ベルギーのブランドD社のハンドバッグは最近、江南の中年女性たちの間で断然人気が高いという。本物の価格は500万-600万ウォン(約54万-65万円)だが、江南の偽物販売業者では80万ウォン(約8万7000円)台で販売されている。ロゴがない代わりに、台形のデザインと、バッグの両側に取り付けられたバックルがこのブランドの特徴となっている。
 道谷洞のある衣類販売業者(47)は「娘が大学に入学したからといって、1000万ウォン(約108万円)のハンドバッグを買い与える富裕層の人たちは、ほかの人たちも持ち歩くような偽ブランド品を望まない」と話した。取り締まりに同行したキム・ギボムさんは「江南では最近、価格が高いものの、あまり知られていないブランド品の偽物の需要が急増している」と語った。
 東大門では露店を中心に偽ブランド品が販売されているが、江南では富裕層の集まる高級衣料販売業者やオフィステル(住居兼事務室)の一室でひそかに販売されている。韓国衣類産業協会のキム・ソジュン取り締まり部長は「(偽物販売業者らは)客に偽ブランド品を買うような感じを与えず、いい待遇を受けていると思わせるよう、江南の顧客の趣向に合わせている」と話した。業者たちは普段、本物を販売しながら、客が望んだ場合にだけ、売り場の隅に隠しておいた偽物を取り出して販売しているという。江南区はこのような偽ブランド品販売業者が同区内に約300社あるとみている。
イ・ミンソク記者
韓国大手新聞 朝鮮日報15年7月11日記事抜粋


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