シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

平壌にも富豪やイケメンの集まる場所が!?

2013年08月30日 18時30分53秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報13年8月29日記事
「平壌の上流階級は、北京や上海の上流階級と同じレベルの豪華な消費生活を平壌で送っている。このようなことがなぜ可能なのか、まさにミステリーだ」
 中国国営新華社通信の平壌特派員を務める杜白羽氏は、同通信が隔週で発行する雑誌『環球』の最新号で平壌の消費生活の実態をレポートし、その中で現地の様子を上記のように表現した。平壌に1年ほど駐在した杜氏は、今年5月に市内にオープンした「ヘダン会館」を平壌の上流階層が集まる「消費の聖地」と表現した。
 レポートによると、ヘダン会館は高級ショッピングモールに加え、飲食店やフィットネスクラブ、プール、サウナ、エステ、美容室などあらゆる施設がそろっている。料金の一例を挙げると、30分の利用料金がエステで30ドル(約2930円)、プール15ドル(約1470円)、サウナ5ドル(約490円)などとなっており、平壌市内の同じような施設に比べて50%ほど高い。2階にある飲食店は焼肉定食が1人前50ドル(約4900円)から高いものは70ドル(約6800円)で、平壌にいる外国人にとっても高く感じられるほどだ。3階にあるフィットネスクラブやエステ、美容室などを利用するには、まず入場料(プール利用料金を含む)として15ドルを支払わねばならない。そのためヘダン会館を1回利用すれば、財布から100ドル(約9800円)はあっという間になくなる。それでもヘダン会館は常に客でいっぱいだ。杜氏は「ヘダン会館で『金持ちでおしゃれな男』や『イケメン』を初めて目にした。彼らの風貌は北京や上海の上流階級と何ら変わりがない」などと紹介した。
 ヘダン会館がオープンするまで、平壌で「高級」のシンボルといえば「大同江外交団会館」だったが、ここも最近は利用客を増やすため新たなマーケティング戦略を打ち出している。ここのプールは今年6月中旬まで外国人は水金土、現地の人たちは火木日だけ利用することができた。しかし今は曜日に関係なく、金さえ払えばいつでも利用できるようにし、外国人との区別は完全になくした。杜氏は「プールでは高級な競泳用の水着を身に着けた金持ちの男や、肌の露出が激しい水着を着た白い肌の金持ち美女に出会った」と伝えた。彼らはブランド時計を身に着けたままバタフライで泳ぎ、その合間に「この時計はドバイで買った防水仕様のロレックス」と自慢していた。価格を尋ねると「友人からプレゼントされたものだ」と話をそらしたという。
 杜氏は「ここ1年間、北朝鮮には多くの西洋式変化が見られた」と指摘する。平壌の倉田通りは「北朝鮮のマンハッタン」「リトル・ドバイ」などと呼ばれており、今もさまざまな飲食店や外貨専門の店が増え続けているという。これらは北朝鮮通貨、ドル、中国人民元のいずれも使うことができるのが特徴で、例えば飲食店だと北朝鮮通貨で8000ウォンのビビンバを注文し、後から8ドル(約780円)を支払えばよい。ここでの公式為替レートは1ドル=1000ウォン(北朝鮮通貨)とされているからだ。しかし闇市に行けば1ドル=7320ウォンで取引されている。公式レートと闇市でのレートにはなんと7倍もの差がついているのだ。
 しかし一般の住民にとってこのような消費生活は夢のまた夢だ。国が労働者に支払う給与は北朝鮮通貨で1カ月わずか3000ウォン。ただし北朝鮮で「特別市民」とされる平壌市民は、国営の商店に行けば米、綿、食用油、卵、肉などを北朝鮮通貨数十ウォンで購入できるため、基本的な生活は可能だ。彼らは配給で足りないものだけを市場などで購入する。
 杜氏は「閉鎖された経済環境で一般の住民がどのように外貨を手に入れ、また上流階級がどのように巨額の収入と豪華な生活を手にしているのか、依然としてミステリーだ」として記事を締めくくった。






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