シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

韓国企業に5-10年間の長期ロードマップなし 

2016年04月30日 06時47分35秒 | Weblog

新世界百貨店本店(投稿者撮影)

「追い求めるのはボタン押しさえすればいい技術ばかり」
短期で成果挙がらない技術投資はCEOにとって「金食い虫」
 ますます広がる短期成果主義も、韓国企業が源泉技術を確保するため思い切った投資をしない原因の一つだ。2-3年の任期内に具体的な実績を出さなければならない最高経営責任者(CEO)にとって、将来の技術への投資は「金食い虫」に過ぎないというのだ。
 自動車業界のあるCEOは「専門経営者にとって最も重要なのは年間実績。会社にあるのは今後2年間のロードマップだけで、5-10年の長期ロードマップは皆無の状況だ」と言った。サムスン系列企業の社長クラスの人物は「新技術投資の提案があっても、簡単には採用できない。(新技術に投資すると)すぐに会社の株価が下がると言われる」と語った。 専門家たちは、LG電子がスマートフォン事業に対する初期対応が遅れたせいでひどく苦戦しているのも、短期成果主義と関連していると見ている。2009年の「チョコレートフォン」「プラダフォン」などのフィーチャーフォン(従来の携帯電話)で大きな利益を挙げたため、スマートフォン事業への転換をためらったというのだ。事実、LG電子の社内では当時、「技術よりもマーケティングを中心にしろ」という米国的な成果主義が経営方針になっており、成功するかどうか分からないスマートフォンに思い切って投資するのを避けようとしていた。 短期成果主義が企業の研究・開発(R&D)戦略を阻む事例もある。ある自動車メーカーの研究者は「『品質マネジメント』という名目で量産技術のR&D人材ばかり集め、肝心の将来の技術については全く準備できていない。販売実績はすぐに伸ばせるが、10-20年後の市場は奪われることになる」と言った。
 こうした韓国企業とは違い、トヨタは短期的成果に左右されずに、将来の市場に備える組織改革を進めている。10年後に生産する車に備える「先行技術開発組織」を量産技術開発組織から分離・独立させたのだ。また、昨年11月には米国に人工知能を研究するトヨタ・リサーチ・インスティチュート(TRI)を設立した。本社と完全に分離して独自に運営されているこの組織に、トヨタは今後5年間で約10億ドル(約1090億円)を投資する。 数年前に韓国の大企業に技術を移転したある教授は「ボタンを押すだけで、またはキーをひねるだけでできる技術ばかり追い求める今の風潮では、絶対に韓国企業は独自技術を蓄積できない」と指摘した。
朴淳燦(パク・スンチャン)記者
韓国大手新聞 朝鮮日報16年4月29日記事抜粋


国鳥のカチ(投稿者撮影)
【投稿者からご案内】  少人数のソウル観光を同行案内します
韓国との付合い40年以上の、ソウル定住の日本人(投稿者/60歳台)がお手伝いします。
一般観光案内だけでなく、韓国の歴史・文化、日韓の習慣・文化の違いもお話し致します。
ご希望に合わせて、安心が得られ落ち着いた大人目線でソウル及び近郊を同行案内いたします。  
人数は1名から5、6名位までの少人数が希望です。
ご希望により、自家用車での案内もいたします。
 ビジネスのアドバイスやコンサルタントもいたします。
その他、韓国の知りたいことのお問合せ(無料)もメールで応じます。
お気軽にご連絡ください。  メール:sisayoshida@yahoo.co.jp  (吉田)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。