シニア花井の韓国余話

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朴大統領の中国・抗日式典出席問題、専門家はどう見るか

2015年08月19日 09時17分35秒 | Weblog
-米・中専門家が提言
「日本と米国の立場を考慮し、閲兵式には出席すべきでない」
「出席しなければ訪中は無意味」
 8月14日に安倍晋三首相が戦後70年談話を発表した後、外交関係者の関心は「9月3日に開かれる中国の戦勝節行事に、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が出席するかどうか」に集まっている。本紙は17日、韓米関係や韓中関係の専門家7人に対し、朴大統領の中国戦勝節出席について意見を求めた。専門家らは、訪中そのものについてはおおむね「国益に役立つ」という立場だったが、閲兵式への出席など、各論では意見が分かれた。
 7人の専門家のうち6人は、取りあえず戦勝節の行事出席のための訪中は必要、という立場だった。韓国外国語大学のナムグン・ヨン教授だけが「行かないのが最善」という意見だった。しかし、閲兵式出席をめぐっては「懸念」の声がやや大きかった。
 韓国外交部(省)次官も務めた高麗大学の金聖翰(キム・ソンハン)教授は「閲兵式出席は、日本によって悪用される余地がある」と語った。場合によっては、韓中が共同で反日戦線を組んでいると曲解されかねないのだ。ナムグン・ヨン教授も「米国が喜ぶはずがない。閲兵式への参加だけは絶対にいけない」と語った。これに対し、ソウル大学のシン・ソンホ教授は「(閲兵式にも)出席するのがいい」と語った。
 慶煕大学のチュ・ジェウ教授は、閲兵式の代わりに、8月12日に大規模な爆発事故が起きた天津を訪問する、という代案を提示した。チュ教授は「中国人民を慰労するという名分もあり、輸出用の自動車約4000台が全焼する被害を受けた現代・起亜自の状況を視察する機会にもなる」と語った。
■「臨政庁舎再開館式への出席は必須」
 韓国政府は、9月の中国戦勝節のころ開かれる予定となっている上海臨時政府庁舎再開館式をめぐっても、朴大統領が出席する案を前向きに検討している。光復(日本の植民地支配からの解放)70周年を迎えて、臨政庁舎再開館式そのものが意味ある行事である上、また別な訪中名目にもなり得るからだ。
専門家らも「出席するのがよい」という意見だった。国家安保戦略研究院のパク・ピョングァン東北アジア研究室長は「歴代の韓国大統領のうち、上海に行っていないのは朴大統領だけ。北京に行くだけなら、習近平主席と会うためだけに訪中したという印象をもたらしかねない」と語った。ただし、世宗研究所のイ・サンヒョン研究企画本部長は「再開館式に行くとしても、韓中が日本に対して歴史共同戦線を組んでいるという印象を与えないように注意すべき」と語った。
■「米国の懸念を解消する措置が必要」
 韓国外交当局は、今回の訪中期間に中国との単独首脳会談を実現させ、さらに韓中日3カ国首脳会議の年内開催という成果につなげる計画を立てていると伝えられている。これには、北東アジア地域の安定のため3カ国首脳会議が必要、と考える米国を意識した面がある。一部の専門家は、このほかにも、米国の朝野に広がっている韓国の「対中傾斜論」を解消するという観点から、さらなる措置が追加されるべきだと語った。
 ナムグン・ヨン教授は「今回、北朝鮮の核問題と関連して、韓米中の共通分母を模索するのが急務」と語った。パク・ピョングァン室長は「マッカーサー元帥の仁川上陸作戦記念式を、韓国政府レベルの行事に格上げする案を検討すべき」と語った。チェ・ジェウ教授は「THAAD(終末段階・高高度防空ミサイル)配備を望む米国の立場を考慮し、中国を説得する努力が必要」と語った。
李竜洙記者 , 鄭始幸記者 , キム・ミョンソン記者
韓国大手新聞 朝鮮日報15年8月18日記事抜粋



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