シニア花井の韓国余話

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【社説】米国の量的緩和縮小に備えよ

2013年08月20日 18時30分43秒 | Weblog
  韓国大手新聞 朝鮮日報13年8月18日記事抜粋
米国経済が明らかな回復基調を示し、米連邦準備理事会(FRB)が景気を下支えするために資金供給を行う量的緩和政策を予想よりも早く縮小するとの見方が広がっている。米国の第2四半期(4-6月)の経済成長率は1.7%で、市場予想の1%を大きく上回った。雇用情勢が好転し、景気が回復していることで、物価も動き始めた。こうした状況で中央銀行であるFRBが資金供給を続ければ、インフレを刺激する危険がある。このため、米国の金融街では、FRBが早ければ9月にも量的緩和を縮小するとみている。
 米国経済が復活すれば、諸外国は対米輸出が増え、景気が改善する可能性があるが、量的緩和縮小に伴うリスクも高まる。先進国の中央銀行は、2008年の金融危機以降、景気を下支えするため、12兆ドル(約1170兆円)以上の資金を供給した。そのおかげで、実体経済が不振な状況でも、先進国の株価は大半が金融危機以前の水準にまで回復した。株式市場にバブルが生じている格好で、その資金の一部が新興市場国にも流れ、景気を好転させる役割を果たした。
 米国が資金供給をストップし、ドルの供給が減少すれば、金融市場のバブルも消え、金利が上昇し、株価が暴落することになる。新興市場国では外貨が再び流出し、大きな打撃を受けかねない。短期的には米国の景気回復によるプラスの効果よりもマイナスの効果が目立つことになりそうだ。アジア債券市場では6-7月に60億ドル(約5860億円)が流出し、アジアの新興国の外貨による資金調達が困難となったのも、米国の量的緩和縮小に対する不安感が原因だ。
韓国経済はまだ為替事情が良好な方だ。外国人投資家が今年に入り購入した韓国債券は37兆ウォン(約3兆2400億円)に達する。しかし、そうやって押し寄せた外貨資金が突然流出すれば、ショックはさらに拡大する。米国の量的緩和縮小に中国経済のハードランディングや日本のアベノミクス失敗が重なれば、韓国も金融不安を避けることは困難だ。銀行をはじめとする金融機関の外貨借り入れ状況を細かくチェックし、為替の急激な変動が実体経済に与える影響を軽減する緊急の対策を立てるべきだ。





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