シニア花井の韓国余話

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韓国の現代自動車、日本市場から撤退

2010年01月10日 10時03分12秒 | Weblog
(韓国大手紙・朝鮮日報09年11月30日の記事抜粋)
 ランニングマシンのような機械の上を時速220キロで走る自動車のボンネットの上にピラミッド状に積まれた15個のシャンパングラスがびくともしない-。トヨタ自動車が米国で放送している高級車レクサスの広告だ。信じられない場面だが、実際の実験に基づくものだ。トヨタがレクサス販売と同時に最高級乗用車の大手メーカーに浮上できたのは、技術力で競合メーカーを圧倒したからだった。
 そんなレクサスも日本市場では苦戦を免れなかった。レクサスは1989年に米国で先行発売され、トヨタはレクサスが世界的な高級車としての地位を固めた後の2005年夏になって日本での販売を開始した。しかし、発売1年目の販売台数は目標の2万台の半分にとどまり、06年にもベンツやBMWを下回る3万台と伸び悩んだ。レクサスが海外市場で徹底的な検証を受けて成功したにもかかわらず、日本の消費者は心を開かなかった。
 日本の自動車市場は外国車の墓場といわれる。中国、米国に次ぐ世界3位の市場だが、外国車のシェアは4-5%にすぎない。だからといって、日本の自動車メーカーが気楽に商売できるわけではない。レクサスの例が示すように、国内シェア45%を占める最大手のトヨタも、要求レベルが高くて複雑な日本の消費者の好みに合わせるのに苦労した。
 現代自は今年(09年)末までに日本の自動車市場から撤退することを決めた。01年に日本市場に進出してから8年目での決断だ。日本での販売台数は04年の2574台をピークに、05年に2295台、06年に1651台、07年に1223台と年々減少の一途をたどった。今年も1-10月で764台を売り上げたにすぎない。年間20万台前後の日本の輸入車市場での現代自のシェアは1%に満たない。全車種10年、10万キロ保証などで販売拡大を図ったが効果はなかった。
 現代自の不振は結局、品質、価格、技術力で日本の消費者を満足させられなかったことが原因だ。路地が多く、駐車場が狭い日本の特徴に見合った小型車を発売できなかった点も大きい。昨年の金融危機以降、日本の自動車業界が円高で苦戦している間、現代自は過去最高益を上げた。日本のメーカーが現代自の脅威に震えているなどといった海外メディアの報道も相次いだ。しかし、現代自の日本撤退は、韓国車が日本車に追い付くまでにはまだ越えなければならない山が多いという事実を示している。


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