シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

【萬物相】道のり遠い「韓国料理の世界化」      

2013年07月02日 16時49分09秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報13年6月30日記事抜粋
 外国人による「韓国料理礼賛」がよく聞かれるようになった。外国の人々が長年絶賛してきたメニューの代表は焼き肉とキムチだった。そして参鶏湯(サムゲタン=丸鶏の薬膳スープ)、ビビンバ、純豆腐チゲ(スンドゥブチゲ=おぼろ豆腐の鍋料理)と少しメニューの範囲が広がり、最近では専門化・細分化の傾向も見られる。外国の一流シェフたちが韓国に来て「キムチ以外の韓国の漬物のとりこになった」「韓国の塩辛の味にハマった」という話も聞く。このため「発酵・保存食品の最高峰」という形容表現が付くことも増えた。
 国際経験が豊かな美食家ピーター・玄(ヒョン)さんは「韓国料理が並ぶテーブルを見ると、通勤ラッシュ時のソウル・漢南大橋のように思える」と語った。そう言うのも合点がいく。韓国語には味を表現する形容詞が実に多い。「タルダ(甘い)」「チャダ(しょっぱい)」「スダ(苦い)」「シダ(酸っぱい)」「メプタ(辛い)」という基本的な味を意味する単語のほかにも「セコムハダ(ほのかに酸っぱい)」「シクムトルトルハダ(渋みがあって酸っぱい)」など微妙で複雑なニュアンスの単語が何百種類もある。このように多彩な味を食卓の上で具現するには、どれほど多くの食材が必要になることだろうか。
 問題は、韓国でおなじみの味を一部の外国人が好きになったからといって、韓国料理がグローバル化したとはいえないことだ。英語で「しょっぱい」という味を表すのは「salt(塩)」という名詞から派生した形容詞「salty(塩を含んだ、塩の味がする)」だ。「辛い」もそれだけを表現する単語はなく「熱い(hot)」という単語で表す。「韓国料理のグローバル化」とは、韓国料理がこうした英語圏の人々を含め文化の違う世界の人々に「おいしい」「食べる価値がある」と受け入れられるようになることを意味する。
 日本は1964年の東京五輪前後から努力を続け、すし・刺し身・照り焼きのグローバル化に成功した。日本の納豆と韓国の清麹醤(チョングクチャン=発酵させた大豆のペースト)はよく似ているが、日本人はこれをあえてグローバル化しようとはしなかった。外国人が納豆のにおいや粘りを好まないことを知っていたからだ。その代わり、現地の人々の口に合うよう、すしをアレンジして「カリフォルニア・ロール」を作った。
 農林水産食品部(省)は一昨年、米国の映画女優ブルック・シールズがニューヨークの韓国食料品店でコチュジャン(トウガラシみそ)とチャプチェ(韓国春雨)を手に取る写真を韓国で紹介し「ブルック・シールズさんはビビンバを食べて以来、韓国料理が好きになり、自分で作ることもある。特にコチュジャンの味が好きだ」とPRした。これを見た多くの人々が事情を知らずに「米国の美人女優も韓国料理のとりこになった」と浮かれた。ところが、米国の雑誌に掲載されたこの写真は韓国料理グローバル化の成果をPRしようと演出されたもので、ブルック・シールズが韓国料理を好きだと言ったことは実際にはないことがおとといの監査院の調査結果で明らかになった。韓国料理のグローバル化を輸出実績の目標達成よろしく強引に推し進めれば、事実でないことを創作し、あらぬ事に金を使う羽目になる。
金泰翼(キム・テイク)論説委員
(投稿者注)
料理の国際化は、国の予算でやるようなものでなく、良いものは自然に広まっていくものだ。
韓国は何でも自国が一番だ!と言いたがるくせがあるのが問題だろう。
個人個人で好みの違う料理は、押し売りをしても無理だ。
日本料理が世界的に好まれるようになったのも、国が努力をしたのではなく、民間人の努力の成果だろう。





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