パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

シカゴ旅行2日目②~フランク・ロイド・ライト邸など

2006-11-24 23:59:23 | 旅行
 博物館のフードコートで腹ごしらえした後はタクシーで市内へ。ミシガン湖沿いを走ったから湖の先に見えるダウンタウンがまたキレイだった(写真は撮れなかったけど)。ちょっとぐらいセール気分を味わおう!ということで、シカゴの老舗デパート、マーシャル・フィールズに向かったハズが、見覚えのある☆マークが目に付く・・・そう、老舗はMacy'sデパートに買収されてしまい、店名もMacy'sに変更されてたのでした なっ、なんだそりゃぁ ゲンナリしたこともあって、ちょっとだけマグニフィセント・マイルをふらふら。昨日と違って人でごった返してて活気がありました。

 本当はもう少し雰囲気を楽しみたかったのですが、何せ時間がない(やはりシカゴ一泊二日は無理があった、ごめんなさい)ということで切り上げてオークパークへ。一体何があるかというと・・・
   
そう、フランク・ロイド・ライトの初期の邸宅・スタジオがあったところで、彼の建築作品が町中にゴロゴロしてるほか、邸宅・スタジオを見学できます。そういえばですが、ライトの日本での作品の明日館でパンダさん昔コンサートしましたよね。
今考えると、とても貴重なところで演奏会ができたんだよね確かにコンサートは冬だったのですが、電気ストーブは火事の危険性があるので、使えずハロゲンヒーターのみ使用可だったのを思い出します。そりゃ重要文化財ですものね。   

 んで残念ながら時間がなさすぎたので、ウォーキングツアーは断念して(あぁこれがそうかぁ~アレもそうだよねぇと思いながら早歩き)、邸宅・スタジオ見学ツアーのみ参加しました。ウォーキングツアーで回る家々の大半はちゃんと持ち主がいて、中に入れませんし(ちなみにそのうちの家の一つが売りに出されていて、$4.7 hundred million (=550億円ぐらい)と言ってて耳を疑ったんですが、どうなんでしょう)。

 邸宅・スタジオツアーは一部屋ずつ隅々まで案内してくれてとっても面白かったです。もっとも内部は写真禁止ですが。
    
色使いや光の取り入れ方など、彼の作品がOrganic Architectureと呼ばれる所以を丁寧に説明してくれます。彼がこんなにも日本の大ファンだったとは知りませんでした。浮世絵コレクションを持っていたとか着物をモチーフにしたデザインとかもそうなんですが、それだけでなく建築作品全体に日本の建築につながるコンセプト(自然・周囲環境に抗うのではなく調和する)を感じる気がします。外から見るのと中から外を見るのとで全然見え方が違う点もビックリというかすごいというか。グッゲンハイムがあんななのもNYの風景を考えてああいうのにしたんでしょうね、きっと。帝国ホテルが残っていればさぞ素晴らしかっただろうに。。。感動してイロイロ買い物しちゃいました
 本当に素晴らしい建築でした特に窓の使い方がとてもうまいって思いました。自然の光がしっかり中に入るように計算されて作られた窓。だからといってただ大きいわけではなく、プライバシーが守られるよう外からは中の様子を伺うことができないよう、でも家の中には光が差し込む。また出窓、ステンドグラスもたくさんあり、中にいてとても心地よかったです。
 パンダの大好きなショップ。素敵なデザインにうっとりしていたら、見覚えのあるグラスを発見 以前パンダがMOMAショップで一目ぼれをして買ったグラス。何も知らずただデザインが気に入って買ったそのグラスは、実は彼のデザインだったのです。彼がデザインした建物でのコンサートやそんな偶然が重なり、益々ファンになった単純パンダ。でも彼の想像を絶する人生(伝記)を聞いて、少しそのになっちゃったのも事実なのでありました


 というわけで悲しいのですがあっと言う間の旅行もこれでお終い。オヘア空港に戻って搭乗口にいたらSanukiメンバーのMさんに合うというすごい偶然もありながらNYへ。シカゴ滞在中、街がキレイ(ごみが落ちていない)とか、人が優しいとか、ホテル代が安いとか、タクシーはクラクションならして急かしたりしないとか、やっぱりNYはオカシイんだよと思うことが何度もありました。何でもそろうし、アートもあるし、住むならシカゴの方が快適そうじゃんとも。が、ラガーディアからバスに乗って125th St.の地下鉄ホームに入ったときにJazzっぽいLean on Meが聞こえてきて一瞬で「やっぱりコッチがいいや」と考えが変わってしまった。秩序も何もないNY、ひしめき合って家賃も高くて、皆せわしなく大抵無愛想(というより無礼)でどうしようもないのですが、それでも悪いところばっかりじゃなくって、マイノリティーだろうが貧乏人だろうが皆顔を上げて前を向いて、誇りを持って自分にできることをしようとしている魅力、楽しみ・喜びに満ちたひた向きさが生み出す活力は何にも代えがたい思いがしたのでした

シカゴ旅行2日目①~Christmas Around the Worldなど

2006-11-24 12:12:47 | 旅行
 2日目は南側郊外の産業科学博物館へ。この時期限定のクリスマス・アラウンド・ザ・ワールドという特別展が面白そうだなぁってことで。メトラで行くと2ブロックの場所に着くって書いてあったからホテルからの最寄り駅(ルーズベルト駅)に向かいました。面白そうなアートを横目に(写真暗いですね)駅へ、っと思ったけど見当たらない。あれっ、このボロボロの木の跨線橋を渡って駅に行くのと思ったけど、ホントでした。近代的な街とのこのアンバランスは何なんでしょう?
 そうそう、絶対この駅は使われていない!って思っちゃうくらい木も朽ちていて、今にも折れそうでプラットホームに辿り着くまで、なんだか怖かったな
    

乗ってしまえばメトラは快適そのものであっという間に博物館へ。入ってみると早速やってました、そのクリスマスの展示。吹き抜けの天井に当たっちゃいそうな大きなツリー。ロックフェラーの点灯式はまだですが、もうここはすっかりクリスマスです。
    
どんな展示かというと、ツリーをいっぱいならべて世界中の国それぞれの特色を持たせて飾りつけしてあるってもの。40ぐらいあっただろうか?と言っても多少!?のデフォルメはまぁご愛嬌で。勿論日本もありました。折り紙やら扇子やらで飾りつけ。。。
 やっぱりツリーを見たら、なんだかワクワクしますねそれぞれの国の特徴が分かるような飾り付けをして、私たちに分かりやすくいろんな国を紹介してくれていました。とってもいいアイデアですよね
    
所々情報Kioskが置いてあって、日本を表示してみたんですが、"Traditional Christmas Greeting; Shinnen Omedeto"(伝統的クリスマスの挨拶「新年おめでとう」)とあって、そりゃぁ~ちょっと違うんじゃないだろうか っと突っ込むのは野暮というもので、とっても面白かった。

 この博物館(特に家族連れなら)一日中遊べるんじゃないだろうかというぐらい展示がいろいろでついでにささーっと回っただけだけど面白かった。 だからなのか日本人ファミリーもいっぱいいました。NYでいる時以上に日本語を聞いたかもです。
 フーコーの振り子があって地学選択としては面白かったし、他にも
    
 ある階段には"Body Slice"(人体の輪切り)があって、文字通りホントに輪切りにしちゃってます。ホンモノの人体をです。。。ちょっとウヘっと思いますが、ただ確かに非常に分かりやすいです。ご遺体を提供なさった方に感謝(写真撮るのは憚られました、何となく)。んでその階段を上がると子供向けに分かりやすく解説してあるエイズコーナーがあって、エイズウイルスがキャラクターのようにウヨウヨしているのですが、まぁセンセーショナルにならずに何とか分かりやすくって努力素晴らしいじゃないですか。

 人体コーナーに行くと心臓の中に入れたり(左)、いい血と悪い血でどれだけ循環させる大変さが違うか体験できたりもします(右)。この血の流れやすさ、もうビックリするぐらい違うんですから!
    
 そうそう、堅苦しく説明を重ねるばかりではなくゲーム感覚で体の仕組みや健康とは!?みたいなことが分かるようになっていて、子供たちはもちろん大人も興味がもてるような働きかけをしていて、パンダはこれらの展示、気に入りました。このようなアピールの仕方、ぜひ日本にも取り入れて欲しいな、と思いました。
 
 ちょっと一部どうかと思う展示もあったけど(石油業界の展示の一部)、子供向けのものでも大体は面白かった。ロボットの展示を歩いていたら見覚えのある機械が。
   
そう、マトリックスの機械です。こうして実物にすると益々ナウシカのマネであることが際立ちますね。

 一応この博物館の目玉はドイツの潜水艦U505らしく、展示に至るまでいろいろ前フリ展示があったりで盛り上げてるのですが、実物を見ると確かにデカイ。
   
でもやっぱりどーしても展示内容に違和感を覚えるというか、いかに戦いの困難さを強調しようとも、詰まる所正義が悪に勝利した的な単純描写じゃいろんなことが抜け落ちているっていう感は歩を進めるにつれ強まるばかりで、あんまり楽しめませんでした。(午後に続く)(27日記)