パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

結局

2006-11-09 23:52:38 | Weblog
 昨日ゴチャゴチャと長引くのではと憂慮してみたのですが、共和党候補が負けを認めるという潔い決断により杞憂に終わって、上院・下院とも民主党が多数になるというひじょーにドラスティックな展開に終わりました。「一晩でこんなにも変わるなんて」と当惑しつつも「環境の勝利」と高らかに宣言したシエラクラブ(Americans Vote for Big Change, Not Big Oil)はちょっとはしゃぎ過ぎな気がしますが、まぁ彼らにすればずーーーっと辛酸を舐めてきたんだから気持ちは分かるけど こと環境政策に関していうと、全体的に直接の争点ではありませんでしたし、そもそもカリフォルニアの共和党よりもテキサスやジョージアあたりの民主党の方がよっぽど後ろ向きだろうと感じるのですが、全体的にアンチ環境派が結果として減っていることは間違いないでしょう。ブッシュ大統領もイタズラに議会と対立するつもりはないよってな姿勢を打ち出している(あるいはそうせざるを得ない)し、環境ガラミでも少なくとも何らかジワジワとしたシフトがないと考える方が難しい。
 ただ忘れていけないのは最高裁判所はそのままですよ、ってこと。5人は保守的と目されていて、そのうちのJustice KennedyがSwing Voterになってるって構図は別に変わってないわけで、しかもこの9人の判事の構成は次に誰かが交代するまで暫く変わらないわけです。判決に不満があったら法改正で対抗して、いや、あなた法改正したところでそもそも違憲なんだよ、とかちょっとした緊張状態になるかもしれませんね。ガラリと変わった(ように見える)三権の関係を残りの留学期間見物(と言ってはちょっと軽いですが)できるのは結構面白いかも。