l'esquisse

アート鑑賞の感想を中心に、日々思ったことをつらつらと。

フットサル

2009-04-09 | その他
会社の合併に伴い、オフィスが山の手線のマイナーな駅の前に建てられた新築のビルに引越してはや1年半。

六本木から引っ越すのは残念だったが、いいことが一つだけあった。それは、ビルの敷地内に立派な人工芝のフットサルのピッチがしつらえられており、サッカー好きのイングランド人副社長(ブラックバーン出身で、ローヴァーズのサポーター)のお陰で社内にフットサル部が結成されたことだ。週に一度、夜7時から始まる練習には社員なら誰でも参加できるので、未経験の私もたまに顔を出している。あまりに走れなくて我ながら情けなくなるが、ボールを無心に追い、足で蹴るという原始的な動作はストレス解消にピッタリ。そして、たま~にだがボールをインターセプトして仲間に上手くスルー・パスが出せたり、アシストして点が入ると物凄く気分がいいものである。

マイ・シューズまで買ってしまった。



そんな中、このような素晴らしい功績を残してくれた副社長が、残念ながらこのたび他の国に異動となり、はなむけの意味も込めて部署対抗のフットサル試合が一昨日の晩に催された。AからDまでの4チームが結成され、各チームに女子が一人入ることが条件。気づけば今年一度も練習に出ていない私は応援に回ろうと思っていたのだが、開催数日前に召集がかかり、急遽Dチームに参加と相成った。

実は4チーム中、外国人選手も皆無、経験者も2名しかいない我がDチームはどう見ても一番の弱小チームで、実際この試合に先駆けて行われた練習試合ではボロボロに負けてビリだったそうだ。女子もK嬢のみで、女子の交代要員なしではきついということで私に声がかかったらしい。逆に、そんなチームなら入ってもいいや、と気が楽だったのも事実。

あっという間に迎えた当日は、フランス人社長以下、取締役、部長クラスと国際色豊かな上役たちや同僚たちが大勢見守る中、出場4チームによる総当たり戦で、全部で6試合が行われた。一試合10分で選手の入れ替え自由。たかが10分と思うなかれ。休む間もなくボールを追って5分も走ればヘトヘトになり、キーパーになりたがる人続出である。女子がキーパーを務めるのは無理である上、男子は女子に1メートル以内に近寄ってはいけない(従って女子の足元からボールを奪えるのは女子だけ)、女子のゴールは2点と見なされるという2大基本ルールがあるので、案外女子選手は攻防に忙しい。私はK嬢と、1試合5分ずつで交代しましょうと事前に打ち合わせておいた。

それにしても、たいした賞品がもらえるわけではないのに、皆の熱の入り具合はどうしたことだろう。戦闘モード全開の他チームを横目で見ながら、練習試合ですらボロ負けだったという我がチームは、今日はどこまでやられてしまうのか、と正直かなり怯んでいた。

。。。がしかし、わからないものである。1試合目、我がチームのエースがいきなり先取点を取るとなにやら調子にのってしまい、激しい攻防戦の末そのまま試合に勝ち(私も生まれて初めてヘッドでクリアーをしてしまった)、その後の2試合もなんやかんや負けなかったのである。特に最後の試合はこの日最後の6試合目ということで相手チームもろとも鬼気迫るものがあったが、残り1分くらいのところで展開されたゴール前の際どい混戦(相手のシュート、我々のクリアーが目まぐるしく繰り返された)を最後に制し、蓋をあけてみれば2勝1分け。他の強いチームは潰し合いとなり、2勝したのは結局我がDチームだけ、ということで、見事優勝!

試合後はピッチの横にあるアイリッシュ・パブを貸切り、勝利の美酒に酔いながら優勝トロフィーの授与式。男子6名、女子2名の総勢8名の我がDチームが壇上に呼ばれ、社長自らガラス製の大ぶりなお椀型のトロフィーを手渡して下さった。それを持って記念撮影、となったとき、社長が「台座はどこにやった。あれがないとただのサラダ・ボールにしか見えないぞ」と私の耳元で言うので思わず噴出してしまった。確かに表面に刻まれたカットのデザインはそれっぽい。あとで誰かに、あのトロフィーはどうやって用意したの?と聞いたら、「どこかにあったらしいよ。今回あれが置ける台座だけ買ったんだって」とのこと。どこかって アヤシイなぁ。。。

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