やおぶろ vol.2

スキー大好き、やおりのブログ。

カナダ旅記-31

2007-04-30 | Canada 2007
2月16日/滑走6日目。


安全コースから回り込み、岩場を無事に通り抜けたみんなと合流する。

ウエストボウルとベーグルボウルという、二つのボウルで形成される
このエリアは、文字どおり大きなボウル(お椀)型で、見渡す限りの
大斜面。この斜面を一気に滑って、ずっと先に見えるコース案内板を
目指すことにする。が、空間が大きすぎて、距離がよくつかめない。

「そうなんだよね。
 斜面がデカいから、油断するとあり得ないくらい加速しちゃうんだ。
 しっかりスピードコントロールして滑ってね♪」

カオルくんからアドバイスを頂戴し、まずはあたしから滑走スタート。

ノンストップであの看板まで行けるか? いや、足がもたないだろう。
な~んて思ったけど、カオルくんの言ったとおりだった。
自分ではそんなつもりじゃないのに、板がものすごく走る!

大きな斜面に、大きなターンを描きながら加速。
足元のK2パブリックエネミーがしっかり雪面を捉えているのがわかる。
すばらしい安定感。自前の板だったらとっくに飛ばされてるところだ。
雪はいいし、他に滑ってる人もいない。
こんな大斜面を一人占めだなんて、気分がいい!


ノンストップでゴールしたぜ♪ ぜぇ、ぜぇ……。


もんちも
「ひ~! モモが、モモがちぎれるぅ~っ」

と悲鳴をあげながらもノンストップでゴール。
(ま、言うほど疲れちゃいないんだろう。この人は…)

男性陣も力強い滑りで次々とゴール。



……ゴールじゃないね。

まだ山の ど真ん中だ。っていうよりまだ山の中腹より上だ。
仮にゴールと見なしたこの案内板によると、ここはクリークサイドの、
昨冬オープンした新コースの入口ではないか♪

去年は、「クリークサイドの奥の、新しいコースへ行きたい♪」って
サンちゃんとカズキにリクエストしたら、どこでどう間違っちゃった
のか、3時間半の禁止エリア滑走だったのよ……。

○ オーダー)「クリークサイドの奥の、新しいコース」
× 提供商品)「クリークサイドの新しいコースの、奥」

リベンジとして、正しいコースでクリークサイドを目指すことにする。

しかし、滑れども滑れども、クリークサイドベースは見えやしない。
一体どれだけ長いのかこのコースは?
コブあり湿雪あり、それでこれだけの距離となるとさすがにしんどい。
結論:
ここは“締め”の1本としてでなく、元気なうちに滑るべきだ。
2年がかりでようやくわかった。

しかも、
カオルスペシャル + クリークサイド って……、

体力勝負の[特別セット]みたいな組み合わせだったね(疲)



クリークサイドゴンドラを上がり、下山ルートを辿ってビレッジへ。
明日 帰国するはるさんはこれで全滑走日程走破。
やん様、もんち、あたしの3名はこれで先乗り終了、折り返し。
お疲れさまサマ。
6日間、ケガなく無事に滑り切れてよかった、ホントよかった♪
カオルくんもお疲れさま。企画前の、いい準備運動になったかな?


ベースでカオルくんが、あえて怖そうなお兄ちゃんに声をかける。
「すみません、シャッター押してもらえますか?」

その人はムリだろう。
そのゴツさはやばいだろう。
顔なんて普通のおっかなさじゃないし。
どう考えても「うるせーあっち行け」だろう。
スキンヘッドだし(寒くねぇのかよ)

ヒヤヒヤしながら返事を待つと、

「シュア♪ ノ~ゥ プロブレムッ♪」 @満面の笑み。

しかも、

「はいチーズ♪ 念のためもう1枚撮ろうか?」 @心配性(!?)



スキンヘッドで一見怖いけど、笑顔がかわいくて
心配性のお兄ちゃんが2枚撮ってくれたうちの1枚






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カナダ旅記-30

2007-04-30 | Canada 2007
2月16日/滑走6日目。


14:00、ラウンドハウス前、一同再集合。
ウェアの肩や帽子にちょっと雪をまぶして「もちろん今まで滑って
いましたよ」的体裁を繕ったが、カオルくんから「ウソでしょ」と
即ツッコミ。おほほ、やっぱわかる?(笑)

カオル隊はシンフォニーエリアで満足のいく滑りができたみたいだ。
今日はこれで下山するというIさんに、やん様が重ねてお礼を言って
いる。ガイドはやっぱり現地なのか…。

ミエコちゃんも無事にガイド終了時刻を迎え、ここで下山。
お疲れさん。ほんとに今日はお疲れ3。×3。


Iさんとミエコちゃんを見送ると、すぐさまカオルくんが
やる気満々、いたずらっ子みたいな表情で言った。


「さてとっ!

 それじゃあ本番行きましょうかぁ!」



「ピークチェアに乗ろうっ。いいとこあんのよ♪」だって。



おつまみブラックタスク


ピークチェアを降り、ブラックタスクをバックに記念撮影も済ませ、
ウィスラーボウルを少し滑ってトラバース。
険しい岩場、そこにかろうじて通り抜けられる狭~いラインがあり、
これを越えるとウエストボウルへ出ることができる。
名付けてカオルスペシャル

あたし多分、ここ知ってるよ。まだパダワンだった頃のカオルくんに
連れてきてもらったのって、ここじゃないかな?
確かここを滑ったときに、この人って連れてくコースはむちゃくちゃ
だけど、ガイドとしてのケアは上手だなぁと思ったんだよね。

あの時はあたしも、どんなところだって滑ったもんさ。
でも今回はやめときます。結石を抱えた病体は、ここぞという場面
での踏ん張りが足りなかったり、バランスに欠けたり…。
とにかく今回は、あの岩場から落っこちる自分の姿がやけにはっきり
イメージできるだよね~(怖)

カオルくんから安全ルートを教わり、みんなが通り抜ける岩場を仰ぐ
ようにして、下方からウエストボウルへ向かう。

下からカメラを構えて待つと、難所に差しかかったはるさんが大きく
手を振ってくれた。余裕だねぇ…。


はるさん@岩場の難所


ところが はるさん後述して曰く、

「けっこうドキドキだったんだよ~」ってカミングアウト。
「調子よく手を振ってはみたけどね、もう片方の手は壁をガッチリ
 つかんで離せなかったもん!」って、心情激白。

強がったり気取ったりしないのが、はるさんのステキなところなんだ♪




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