やおぶろ vol.2

スキー大好き、やおりのブログ。

カナダ旅記-72

2007-08-29 | Canada 2007
2月21日/サンシャインビレッジ。



ゲレンデマスコットの八木橋

サンシャインビレッジを滑る。
気温が低いせいか、人が少なくて荒らされていないせいか、雪質が
とてもいい。圧雪バーンはほどよく締まっていてターンがしやすいし、
非圧雪のところは柔らかい雪がふわりと積もって、本当に軽い。


あっち良さそうじゃない? 良さそう良さそう♪

みんなからも滑るたびに「きゃっきゃ♪」と楽しそうな声があがる。
広いし、人はいないし、視界もいい。ということで、カオルくんから
早くも撮影会の提案がある。



バビューンと滑る


カッコよくキメる


持ってかれ気味に滑る



しばらく滑って体もあったまって、「さて次はどこらへんを…?」
と立ち止まっていたとき、カンちゃんがすす~っとやん様にしのび
寄っていくのが見えた。
カオル企画が始まってからというもの、やん様なぜかオトコ衆から
絶大な人気なんだよね。不思議だわ。

やん様コクられちゃったらどうしよう。ムコ入り前の大事な身体よ。
遠目に2人の様子をうかがっていると、
カンちゃんの問いかけに、やん様が短く、そして鋭く吠えた。

「なんやてぇ!?」(怒)

お手本のような大阪弁だ。
リピートアフタユー。声に出して読みたい日本語 関西編。

どうしたどうした。
なんやなんやてぇて? なんやてぇてなにがなんやてぇやねん?(偽)
スキー家族の間では温厚キャラで知られるやん様の語気を一瞬にして
荒げさせるとは、カンちゃん一体どんなNGワードを!?!?!

ちょっぴりワクワクしたドキドキしたけれど、何のことはない。
カンちゃんは「正しいストックワーク」について、やん様に教えを
請うたのであった。
正しいストックワーク、とても大切です。

けれど、
ストックワークの権威といったら、実はやん様よりもくみどんだ。
ストックワークにおいて彼女の右に出る者は(左に出る者も)いない。
やん様も「オレに聞くのはお門違いやで」的な返答をして、問答終了。
トーク弾まずカンちゃん残念。

そんなふうに、あっさりフラれちゃった(?)せいなのかな。
失恋の涙(?)で、前がよく見えなかったせいなのかな。
次にカオルくんが示したリフト乗り場へ、みんな一斉に向かったはず
だったのに、気付いたら、カンちゃんがいなくなっていた。

「もしや」と目をこらすと、1本向こうのリフトへ向かう、赤パン
履いた小柄なスキーヤーの後ろ姿が見える。
ストックを脇にキュッと抱え、低くクラウチングの構えをキープし、
(我らとは別の)リフト乗場へ至る平たんな廊下を突き進んでいく。
やがて、どうも自分が一人旅をしているらしいと気付いたんだろう。
遠目にも、赤パンがこちらを振り返っているのが見えた。


……お~い赤パン!、じゃなかった、カンちゃん、
「そのリフトじゃないよ」って、カオルくん言ってたでしょー!
そもそも今回の旅では初日から守られちゃいないけど、
海外旅行では添乗員さんから離れちゃいけません。これ鉄則(笑)



ぶっちゃけ添乗員さんもお客から離れすぎですが



でも笑ってばかりもいられない。
この寒さで、女子の大半はさっきからトイレのことばかり考えている
有り様なんだから。このリフトを目指したのだって、ここからレスト
ハウスまで一気に下り、トイレタイムをとるのが目的だったのだ。

もはや我ら女子部には、カンちゃんを待っていられるほどの余裕など、
ココロの中にも、膀胱の中にも残されてはいない。
キミを置いて我らは行く。さらばだカンちゃん。


結局カンちゃんの収容を理由に少しでも滑りたい男子と、トイレに
恋い焦がれる女子とで隊を分けることにして、一旦ばいばい。

ここからレストハウスへ向かう女子一行のスピードといったら、多分
結構なものだったと思う。

今日もぶっ飛ばしていくぜぇっ!
そこんとこ夜露死苦ぅ!


みたいな(レディースふう)


おかげで Washroom に be in time。



レディース通過後





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カナダ旅記-71

2007-08-21 | Canada 2007
2月21日/サンシャインビレッジ。


本日の遊び場は「サンシャインビレッジ」スキー場。
Webはこちら↓ http://www.skibig3.com/



レイクルイーズ、Mt.ノーケイと合わせて「Big 3」と総称される、
カナディアンロッキーエリアを代表するスキー場のひとつ。

(Webより超訳)
 豊富な天然雪に恵まれたサンシャインビレッジは、11月中旬から
5月下旬までという長期にわたるスキーシーズンが自慢。
 世界的なリゾート地・バンフから車でわずか15分という好立地、
ベースから伸びる新設8人乗り高速ゴンドラに乗ること約13分で
3,300エーカーにおよぶ広大な滑走エリアへアクセス可能。 云々。



ご案内のとおり、街からバスでゲレンデベースまで、ゲレンデベース
から高速ゴンドラでゲレンデへ。こういった流れが非常にスムーズ。

さらに、サンシャインビレッジは

「ゴーツアイ/Goat's Eye」
「ルックアウト/Lookout」
「スタンディッシュ/Mt. Standish」

という3つの山からなるスキー場で、ゴーツアイの横並びにルック
アウトがあって、ルックアウトの“お膝元”みたいな位置にスタン
ディッシュがあって、スタンディッシュとゴーツアイは斜め向かい
みたいな位置関係にあって……(?)という、立体的なレイアウト。


カオルくんを先頭に、まずはルックアウトへ上がる。
陽射しは穏やかだし、眺めはいいし、いい気分だね~、などと嬉しく
リフトに乗っていたが、たちまち鼻毛センサーが稼動し始めた。

寒い

寒いときはカラダを動かすに限ります。早いとこ滑りましょうよ。

ところでカオルくん。
昨日、一昨日とゆきちゃんが見事なガイドをしてくれたおかげで、
我らすっかり「ガイドはやっぱり現地だね♪」が身に染みている。
ヘリ組だって昨日はデレックさんのナイスガイドだったんでしょ?

我らの顧客満足度を満たすには相当な頑張りが求められるよ。
そう言って、本日最初の軽めの毒を散布すると、
カオルくんは、
「任せといて。04年にも滑ってるから。オレの記憶は鮮明だよ♪」
ポンと胸をたたいた(パッション)


「オレの記憶は鮮明だよ♪」(そのコトバ、信じていいの?)


04年ってのは3年前。カオル企画第2弾@ファーニーの直前にヘルプ
だか研修だかで、バンフ入りしたときのことだね。
ようしそれなら早いとこ滑ろう。 「オレの記憶は鮮明だよ」という
その言葉、どこまで信じていいのかは不明だが、とにかく滑ろう。
立ち話は無用だ。鼻毛が凍る。





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カナダ旅記-70

2007-08-06 | Canada 2007
2月21日/バンフの朝。


  

カオル企画 滑走4日目。

昨日の晩ご飯のあと、スーパー(カオル企画初日に寄ったとこね)で
買っておいたバゲットサンドやミネラルウォーター、コーヒー牛乳を
つ●こ・もんちと3人で分け合い、つましく朝食をとる。

部屋は暗い。

まだ日の出前で外が暗いから、ということもある。
調度品がシックなブラウン系だから、ということもある。
だけど、そんな物理的なことによらず、

部屋が暗い。

原因はひとえに、我らのうつ感情が充満したこの部屋の空気にある。


昨日夕方、ヘリスキーから戻って、初めてこの部屋に入ったつ●こと
もんちもやっぱり「せま~~~~っ(狭)」と思ったって。おまけに
エクストラベッドがすぐに見つからず、何かの間違いでしょ? って、
思ったんだって。泣ける。
以来、

「栄華を誇った貴族が、一夜にして没落」

我らときたら、これ↑一辺倒。
エレガント&ラグジュアリーのシャトーでは「ジュニアスイーツ」を
名乗り、贅沢な暮らしに酔ったつ●こ・もんち・あたしが、いまでは
すっかり「没落貴族」のシチュエーションに酔っている。




そうです……
(はい、シーン本番入りましたっ)


バゲットサンドの、湿気ったパンくずを口角から吹きこぼしながら、
没落の貴族令嬢はそれでも毅然とした態度で、妹をこう諭すのです。



(没落令嬢-1)「いかに暮らしは落ちぶれようとも、心だけは気高く、
 やおり    誇りを失ってはなりません!」


(没落令嬢-2)「おねぇさま!
 つ●こ    あたくしたち、どんな苦難にも耐えてゆかなくては。
        それがお父さまの遺言ですもの…よよよ(泣)」


 もんち   「ちゅう、ちゅうちゅうっ!」



(はいカット~!)



カメラマン:まっき



うわ~っ。
もんち、ちゅうちゅうって……部屋の隅を走るネズミ役?
うはははは。ナイス効果音。貧乏っ臭さがキワ立つわ~。
もぅ…没落度200%(爆)




もちろんマウントロイヤルはいいホテルだ。
立地はいいし、雰囲気はいいし、清潔だし、アメニティも悪くない。
案内によれば創業は1908年というから、約100年もの歴史を有する
由緒正しい老舗旅館ってところだね。100年ってすごいや。
Webはこちら→ http://www.mountroyalhotel.com/


とにかくギャップが激しすぎて、ココロが追いつかないだけなのだ。
さあ妹(つ●こ)よ、ネズミくん(もんち)よ、装束を整えようぞ。

我らいかに落ちぶれようとも、
この場末の宿屋(←無礼)から一歩足を踏み出せば、
粉雪はいついかなるときも変わらず我らを迎えてくれる。
こうべを高く上げ、凛としてサンシャインビレッジへと向かおうぞ。

白銀の世界へ、
いざいざ。


バンフアベニューからカスケードマウンテンを望む
右手の建物がマウントロイヤルホテル





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カナダ旅記-69

2007-08-03 | Canada 2007
2月20日/バンフ、夕刻の部。




フロントスタッフのハンナ(仮名)に掛け合って、球切れした天井の
電球の交換をお願いすると、すぐにルームメンテナンス担当だという
日本人青年が部屋を訪ねてきた。
電球をいくつか入れた小箱を持ち、わきに脚立を抱えている。

青年はワーホリでカナダにやって来て、このホテルでルームメンテや
その他雑務を担当しているという。

「日本のお客さんも多いので、日本人従業員がいると安心するみたい
 です。いろんなことを覚えられる仕事ですし、楽しいですよ♪」


そう笑顔で話しつつ、青年は手早く電球交換をしてくれた。
わずかながらチップを渡す。よく働き、よく稼いでください。


天井からの明りも灯り、これで部屋としての体裁は整った。
このあと到着の もんちとつ●こがこの部屋に入って、狭さにはそりゃ
驚くかも知れないけれど、必要以上に暗くて気持ちがふさぐ……って
いう悲しい状況は、多少は避けられるはずだ。


身支度をしてロビーに降り、あさちゃんたちと合流する。
フロントのハンナ(仮名)に迅速対応のお礼を言ってホテルを出る。

なに食べようか?
エリアマップはポケットに入れてきたけど、とりあえずはホテル前の
メインストリート「バンフアベニュー」を散策がてら歩いてみよう。
それでどこか、よさそうなところを見つけて入ろう♪



チョコレート屋さんを覗き、


別のチョコレート屋さんではクマに襲われ、


道ゆくワンコと異文化コミュニケーション。


刺激的なショーウィンドーに目を奪われ、


ステーキハウスのメニューを吟味(高くて断念)


結局「バンフアベニュー」を端から端までしっかり1往復してしまい、
もうすぐホテルに戻っちゃう、ってとこで、ようやく懇ろな食事処を
発見。マクドナルドの2階のパスタ屋「Guido's/ギドーズ」。
ファミリー向けの気楽な雰囲気で、店内にはいい香りが漂っている。

パスタ、ラザニア、グラタン、本日のおすすめ(チキン&パスタ)、
それぞれ違うものを頼んでみんなでシェア。



カナダ標準のボリュームディナーを覚悟していたけど、日本人にも
受け入れやすい、極めて常識的な盛りでホッとした。しかも旨い。

ビールもおいしかった。
カナダ入り以降ずっとコカニーとバドワイザーだったので、ちょっと
目先を変えてみようと頼んだのが↓こちら。


バッタ(Grass hopper)ビール


今日も楽しい一日だったね。
ミートソースが濃厚でおいしいね♪
ヘリのみんなはそろそろホテルに着いたかな。
ビールもう一本頼んじゃおうかな。
しんちゃん、結局どうなのゆきちゃんのことは。
明日はどこで滑るんだっけ?
デザート頼む?
ヘリのみんなは夕飯なに食べてるんだろ。
…………
……


おいしい食事に会話も弾み、
カオル企画 滑走3日目が暮れていく。




一方、ヘリスキー隊はその頃…。
     ↓

目当ての店が軒並み閉店。夕食難民



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カナダ旅記-68

2007-08-02 | Canada 2007
2月20日/レイクルイーズ、夕刻の部。





山を下りて、バンフ市街。

「次はスキーハブに停車します」
というバスのアナウンスを聞きながら通り過ぎた交差点で、

「きっとあれが私たちの泊まるホテルですね♪」

まっきーがマウントロイヤルホテルを発見してくれた。
パンフレットで見たとおり、交差点に面した箱型のシンプルな外観。
レンガ色の外壁が午後の陽射しに照らされている。

スキーハブ停留所の目の前から、大通りをスキーブーツでガコガコと
横断(←危険)し、ホテルの建つ側の歩道に渡る。

マクドナルドを過ぎ、お土産屋さんを過ぎて、ホテル着。
中へ入ると、コンパクトながら吹き抜けが明るい印象のロビー。正面
デスクではスタッフのハンナ(仮名)が「Hi♪」と声をかけてくれる。

やおり「こんにちは。F社のツアーで本日から滞在する者ですが」

ハンナ「いらっしゃい。添乗員はどなた?」

やおり「添乗員は他のメンバーとヘリスキー。到着は遅くなると思う。
    我ら4人は別行動だったもんで、先に着いたってワケなのよ」


ハンナ「オーケー。
    じゃ、カードキーをお渡ししますので、お名前をどうぞ。
    スキーの保管はこの廊下の奥のロッカー室にお願いします」



案内されたロッカー室へスキーをしまいながら、1時間後にロビーに
集合して、散策がてら今夜の夕飯処を見つけようと約束する。

フロントを通過して部屋へ上がろうとすると、しんちゃんが同部屋の
カンちゃんのカードキーまで受け取ってしまったという。預かったまま
では、我らが夕飯に行っている間に彼らが到着したとき困るわよ。

「フロントに預けたいんだけど」とすがる眼差しのしんちゃんに、
「うん。預ければ?」と笑顔のやおり。
「えっ!」引き気味のしんちゃん、今度はあさちゃんにすがるも、
「うん。預けてみれば?」と、あさちゃんも笑顔。

意地悪してるワケじゃないのよ、しんちゃん。
この先、愛しいヒトを追ってカナダへっ! と思うようなことがあれば、
英語は必須。ここらでいっちょ、頑張ってみようよ! って、…いわば
親心みたいな、これもおネエちゃんズの援護射撃だわよ♪(毒)

誰も助けてくれそうにないと察したしんちゃん、
フロントに歩み寄り、決意の体当たりイングリッシュ!

しんちゃ「エクスキュ~ズミ~」
ハンナ 「sure♪」
しんちゃ「あ~ん………… マイルームメイト」
ハンナ 「your roommate? yes ?」
しんちゃ「え~っと……… ディスカードキー」
ハンナ 「key? Um-hum?」
しんちゃ「ん~っ(悩)… フォーユー♪」
ハンナ 「 きょ・と~~~~~~ん 」



イラストはイメージです


「ボクのルームメイトがこのカードキーをキミに♪」

ムリやり訳すとこんな?
カンちゃんをだしにしてハンナ(仮名)をナンパ! みたいになって
しまった。ハンナもきょと~んとしている。残念。



さ、部屋へ入ろうか(笑)



カギを開け、部屋に入ると、すぐ足元にスーツケースが3つ。
うん、間違いない。これはあたしの、こっちはつ●こ、もうひとつは
もんちのだ。荷物の搬送がきちんと行われていて安心する。


それにしても……ちょっと待って。この部屋……


せま~っ(狭)



落ち着いた、いい雰囲気ではあるのだが


クイーンサイズのベッドが2台と、窓側にソファが1台。
窓側のソファが多分、エクストラベッドなんだろうけど、これ広げて、
3人分のスーツケースも広げたら、かなりキツいんじゃない?
今朝までヘタにゴージャス&ラグジュラスな部屋にいたもんだから、
ギャップの激しさに思わず動揺。


とりあえず、部屋中のスイッチを入れて、電気のチェックだ。

入口、オッケー。
バスルーム、オッケー。
ドレッサー周り、オッケー。
サイドボード、オッケー。
天井、オッケー。

と思ったら、
天井のランプが、灯いて、すぐ消えた。
フッ……て、力なく球切れ。


びんぼっくさ~~っ(貧乏臭っ)


狭いわ、チェックインした途端に電球は切れるわ、なんか寂しげ。
これではまるで、栄華を誇った貴族が対立貴族との抗争の果てに国を
追われ、一夜にして没落の一途を辿るるるる~、みたいな(妄想)
つ●こももんちも、この部屋見たらびっくりするだろうな~。
なんか寂しげ。ホント寂しげ(笑)(涙)


うなだれている場合じゃない。
早いとこ着替えを済ませて、設備修繕とかなんとか、係の人を呼んで
電球交換してもらわなきゃ。





一方、ヘリスキー隊はその頃…。
     ↓

1ラン減とはいえ満足げ。よかったねん♪



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