やおぶろ vol.2

スキー大好き、やおりのブログ。

カナダ旅記-7

2007-04-06 | Canada 2007
2月11日、午後の部。

ランチを終えて午後の部スタート。
天気は明らかに下り坂で、山を覆うガスはさらに濃く、視界は相当
限られた状態になっている。

それでもガイドのサンちゃんは、
「ではあちらへ♪」「次はこちらへ♪」「ついて来てくださ~い♪」
と、我らお客を楽しませようと元気いっぱいだ。立派になったなぁ。

ガスから逃げ、ブラッコムならではの林間コースでコブに挑む。


はるさん vs コブ


もんち vs コブ


やん様 vs コブ



続いて「7th ヘブン」へ上がったのだけど、ここはもう視界劣悪。
あたり一面まっちろけっけのホワイトアウト。少し先も見えない。
それでもサンちゃんの元気なガイドは続く。
一行はバウンダリーすれすれの◆コース「レイクサイドボウル」を
ずんずん進む。

トラバースを続け、かなり狭い岩場も抜ける。
「ここで踏み外すとガケに落ちます」みたいなところも多々ある。
視界が悪いためにどの程度のガケなのかが見えないのと、
近くに「接近戦」のおじさんがいるせいで、怖さ倍増だ。

しばらくして、広々としたバーンにたどり着いた。
晴れてりゃバキュ~ンと大回りでもしたいところだけれど、今日は
少しずつ、安全第一で行きましょう。斜面見えないからね。


と、思っていたのに、

あたしったらドジ。


先を滑っていったやん様が「もっとあっち、もっとあっち!」と、
大きなジェスチャーで教えてくれたのに、
あたしったら「もっとあっち」じゃなくて、「ちょっとあっち」
くらいのラインを滑ってしまった。
視界真っ白、行く手はどこまでもペッタリした斜面に見えたのよ…。





「あっ!」



気付いたときには、身体が宙に浮いていた。

そこにあるとは思いもよらず、雪をかぶった岩をジャンプ台にして、
躊躇なく飛び出してしまったのだ。
『トムとジェリー』とか、マンガであるでしょ。獲物を追い掛けて
夢中で突っ走り、そのままの勢いで崖から駆け出して最後に落ちる。
あんな感じ。
やん様の「もっとあっち」は、この岩を回避させるためだったのね。



空中、やばいと身構えて腰が引ける。

すごく高く、すごく長く飛んでるように感じられて、ビビる。


安全な着地のためには“空中でも重心はスキーの真ん中、手は前”
ってのが鉄則だと言うけど、そんなの最初からそのつもりで飛んだ
人ができることであって、気付いたら飛んでた場合はムリよ。

一応、足から着地はしたけど、ド後傾のためすぐに尻餅をつく。
おケツ、背中、後頭部を高速で雪面に打ちつけ、撃沈(痛)

この衝撃で唾石がズレませんように! と強く祈る。


「大丈夫か~~~!?」
みんなが慌てて寄ってきてくれる。


うぅ……。


手オッケー、
足オッケー、
頭オッケー、

唾石も……オッケー、たぶんズレてない♪

着地点が柔らかい雪でホントよかった。



頭を打った弾みで帽子とゴーグルがすっ飛んでしまった。
ゴーグルは内側に雪が入ってしまい、しばらく使い物にならない。
準備悪くスペアのゴーグルはホテルの部屋だ。
はるさんが自分のスペアを貸してくれた。ありがとう。

現場を離れてサンちゃんたちの待つポイントへ。
無事を伝えて滑走再開。
といっても、
流して滑ってグレイシャークリークに戻ったところで、もう2時。
ガイド終了時刻となった。


今日はもう天気の回復は見込めない。
じきに雪になりそうだし、明日に期待することにして、今日は我らも
早上がり。

(あたしはともかく、もんちとやん様が早上がりって信じられる?)

しかも下山前には、美味と評判のワッフル屋さん(クリスタルチェアの
降り場に建つカフェ)で「おやつ休憩」までしてしまった。

早上がり……、
休憩……、
我らもオトナになったのね(?)



ワッフルのかけらをかざしてやるとヒラリとやってくる
食いしん坊の鳥「ウィスキージャック」。手モデ:やん様