やおぶろ vol.2

スキー大好き、やおりのブログ。

株主優待。

2006-02-28 | notes(雑録)
キユーピーから、株主優待が届きました。

ドレッシング、マヨネーズ、ジャム、パスタソース。

ふぅん、悪くないね♪


そんなことより、旅記を書きたいのですが、うっかり仕事を請けており執筆もままならず…。

「冬は働かず滑る」というマイルールが、今冬は不履行気味です。


ニセコ終了。

2006-02-26 | notes(雑録)
風に追われて早々にロンドに逃げ帰り、ニセコ10日間の旅を終了しました。

この旅の初日をしのぐ強風が吹き荒れた今日は、リフトが次々運休。
リフト乗線中など突風にあおられ、板がふっ飛んでいきそうでした。捻挫するかと思った…。


飛行機の都合から、第三陣のみんなよりも1本早いバスで千歳空港へ向かっています。

かつて、お客に見送られてツェルマットを後にした某有名ガイドがいましたが、今回は自分がそんな気分を疑似体験。

パウダーがなかったのは残念ですが、それでも楽しめてしまうのがニセコの魔力。
ばらばらと来ては帰るスキー家族たちも、それぞれに旅を楽しんでいたみたい♪
無念のリタイヤ、キャンセルの各位はまた次回。
合流してくれたみんな、ありがとうございました。


【終了報告】
負傷者:鼻血ブー2名、頭部裂傷1名、凍傷1名
忘れ物:スキーパンツ1着
破損品:ストック1本
ダイブ:しんきち神社にて1名(事前のお参りの御利益で無傷♪)

試乗。

2006-02-25 | notes(雑録)
K2の来季モデルが、ロンドのレンタルに加わりました。
いい雪が積もり、気持ちよく晴れた今日、さっそく試乗。

T-nine LottaLav 160cm。
パワーのある、面白い板です。
ぐいぐい走る“じゃじゃ馬娘”ってところでしょうか。

ちょっと重たいのが難だけど、これを乗りこなしたら、
またまた雪遊びが楽しくなってしまうのかも♪


ヘリ現る。

2006-02-23 | notes(雑録)
ゴンドラ駐車場にドクターヘリが着陸しました。
ストレッチャーをずいぶん慎重に動かしていたから、深刻なけが人だったみたい。

昨夜から断続的に粉雪が降っていますが風で飛ばされ、斜面は非常に硬い状態。
スピード出してるときに転んだらエラいことになりそう…。

引き続き「無理せず無茶せず」を肝に銘じて滑りたいと思います。

明日は第三陣がやってきます。


春スキー?

2006-02-21 | notes(雑録)
快晴のニセコ。
気温も上がり、麓は春の雪。
山頂エリアは、昨日までの強風にたたかれハードバーン。

表情豊かなコースで遊んでいますが、さすがにちょっと「ニーがペイン」(出典:隊長語録)。

第二陣、姐さん夫婦とスミどんが無事下山し、これより2日間は一人合宿。

明日はなんと雨予報…ですが、週末に向け再び雪マークもあり、期待。

初日にくらった生涯初の凍傷@耳たぶは、はや回復傾向。皮膚がカサカサしてきたならしい~。


ウィスラー旅記:キャットスキー(参)

2006-02-20 | Whistler 2006
曇天の下、雪面の見づらさと湿雪を気にしながら林間を滑っていたとき、
前方で事件が起きた。

林の向こうから、いくつも声が聞こえる。

「○○がケガしたみたい」
「なんか音がしたって……」
「え、誰? 誰がどうしたって?」
「待って待って! 一人ずつ来て!」
「どういうこと? 大丈夫なの? ヤバイの?」


林間を抜け、斜面を見下ろすと、モンチが、その場にちょこんと立っている。

立ってるんなら、大丈夫なのか?


「そこで、そのままで待ってて!」

Karlくんがモンチに声をかける。その声が、緊張している。

「いいから、みんなは一人ずつ、ダグのところまで行って!」
「モンチの立ってるところで急にフラットになってるから気をつけて」
と、Karlくん。

モンチ、Karlくん、ジェニファーの三人を現場に残し、言われたとおりダグの
待つポイント(フラットになったその先の、さらに林の向こう)まで滑る。


状況をつかみたくて、みんなの目撃談に耳をかたむける。
話をまとめると、モンチは、あの場所、突然フラットになっていたあの箇所の
斜面変化が見えず、吹きだまりに突っ込んでしまったらしい。
板が吹きだまりに刺さって抜けず、ビンディングも解放されなかったために、
勢い身体だけが前のめりになり、ふくらはぎをひどく伸ばしてしまったようだ。

あとで本人が言ってた。
「ふくらはぎの下のほうでゴリゴリッて、ヘンな音がした」

それってまさに、肉離れを起こした瞬間の音だったんだ。



しばらくすると、ジェニファーからダグに、無線が入った。
「負傷」「ふくらはぎ」「筋肉」「コース変更」「滑れそう」……
そんな単語が、こちらにも聞こえてくる。


無線を終えて、ダグが説明してくれた。
「どうやらキミたちの友人は、ふくらはぎの筋肉を傷めたようだ。肉離れかも
しれない。いま、ジェニファーが応急処置を済ませたところだよ」

さらにダグによると、
これから我らは、山肌を大きく回り込み、長い距離がとれるラインへ入る。
その間、モンチはジェニファーのフォローで緩斜面を下り、我らのコースを
ショートカットしてキャット乗り場を目指すという。

Karlくんも下りてきて、状況を聞かせてくれる。
「なんとか滑って下りられそうだから。ジェニファーも付いてるし……」


きっと大丈夫だ。 きっと大丈夫だ。
でも、早く合流して、無事を確かめたい。

とにかく、あたしたちも滑ろう。
ダグの後についてスキーを漕ぎ出す。


すると、


ダグに連れられていった先には……


なんと、


どかーんと広いオープンバーン! しかもバフバフ。


ぃやっほーーーぅ!


滑り出すと、やっぱり喜声が上がっちゃう♪
友だち甲斐が、あるのかないのか我々は……。



その後、
スタッフにお尻や足を支えられて、ようやっとキャットに乗り込んできた
モンチは、

「いやいやいやいや…、ご心配おかけしちゃって~!」

気丈だった。



もちろん滑走はムリで、あとの時間をずっとキャット車内で過ごすことになる。
ケガが痛むだろうに、滑れずがっかりしてるだろうに、
「キャットスキーじゃなく、キャットそのものを120%味わう旅だね(笑)」
なんて冗談を飛ばして。


前日負傷したやん様といい、今日のモンチといい、
もっとグズッたり、愚痴ったり、イライラして、当り散らしたっていいのに、
お二人の振るまいのオトナであること、人間性の高さには、頭が下がります。



この日 午前のモンチの勇姿。笑顔です♪



この日、午後のことは、記憶が飛び飛びだ。
いろいろあったし、けっこう疲れていたと思う。
(実は前夜、ダラダラ飲み続けて3時間しか寝ていないバカなあたし)

思い出すのは、

・ランチのバゲットサンドが、ありえないくらい巨大だったこと。

・どんくみのブーツの底が凍りついて「Glacier on the sole!」と笑ったこと。

・Iちゃんがジェニファーから「スクービー・ドゥー」と名付けられたこと。

・現地スタッフとたくさん話せて“英語で相手を笑わせる”が実現できたこと。

・酷寒の中での“Nature Call”by ウィスラー女学園。

・雪がどんどん激しくなって、予定されていた最後の1本がナシになったこと。

・ハイウェイ99で事故渋滞にハマり、ウィスラーまで2時間近くかかったこと。
(この事故の急患が優先されたため、やん様の診察は大幅に遅くなったそうだ)



記憶が飛んでいるなりに、今日の一日は、かなり思い出に残るよ、きっと。
みんなそろって完走できなかったことが悔やまれるけれど……、
でも、もちろん、
何本滑ったかわからないほどたくさん滑ったのは間違いなくて、大満足だ。
雪質で、いかに自分のスキー操作がおぼつかなくなるかも身に染みたし、
どの1本もチャレンジングで、まだまだもっと上手くなりたいって思った。


「概して大満足です!」

そうひと言残し、いつもは夜更かしのこのわたしが、
なんとキ○コよりも先に眠りについた夜だった。

小助翁の鐘。

2006-02-19 | notes(雑録)
ニセコ・エース第3リフト降り場の、「小助川翁の鐘」。

いつもは見上げる高さにある鐘が、雪の豊富な今年は、目線より下に…(モデル:大阪の姐)


まっきーとエーデル、そして、執念のニセコ入りを果たしたどんくみが去り、同時に嵐も去りました。


ウィスラー旅記:キャットスキー(弐)

2006-02-16 | Whistler 2006
最初のポイントへ向かう車内、ジェニファーの日本語への対応力に驚かされた。

ジェニファー
「みんなの名前を覚えるわね。え~っとあなたは…キク、それからユミ、クミ、
ジュンコ、セイコ、タッツ、カズゥ、アイ、それからカール! オーケー?」

オーケーです。すごいねジェニファー。
学生時代、クラスに日本人留学生いたそうで、日本語には馴染みがあるらしい。


キャットが停まり、一同、一旦下車。
ビーコンの使用説明を受け、2人一組になって使い方を練習する。
続いて、先頭ガイドのダグから滑走時の注意を受ける。

ダグ
「先の人が滑ったラインの隣、隣……と、ある程度、間隔を揃えて滑るように。
くれぐれも勝手な方向には行かないこと。万が一のときには、テールガイドの
ジェニファーが、みんなをフォローします」


1本目はみんなのビーコンの動作チェックと足慣らしを目的としたショートラン。
すぐ先にキャットが待機しているのが見えるくらいの短い距離だ。



よっしゃぁ! 滑るぜ~~~~~~~~~~っ!



っと、スタートしてはみたものの……



あら?(思った以上に深い……)



あららら?(深いうえに、この雪ちょっと重たい……)



どて。




いきなり転んでしまいました。

起き上がり、ダグとKarlが待つポイントまで、おたおたと滑り降りる。
腰の引けたわたしの滑りを眺めていたKarlくんが口を開く。

Karl
「太い板に替える? キャットに1台、スペアのファットスキーがあるんだって。
それ貸してもらえるように、ダグに頼もうか?」


そっか~。今回、みんなはファット履いてるんだよね。
ロシニョール[B3]、K2[SETH](だっけ?)、 サロモン[1080]などなど。
いずれもパウダー滑走のために作られた、3サイズがすべて3ケタという武器ばかり。

対するわたしの板は、K2[T-nineX]。3サイズは上から 111/70/101。
決して細くはないのだが、ウエスト2ケタ。みんなのと比べたら激やせレベルだ。

この5シーズン、かなりの深雪もこの板で滑ってきたんだもん。大丈夫じゃん?
などとタカをくくっていたけれど、う~~ん。

やおり
「レンタルも検討すべきかも。でももう1、2本、様子見てからでもいい?」

含みを持たせた返事をする。
確かにこの日のわたしときたら、終始オタオタ気味だったけど、でも結局は、
なんとか自前の板で乗り切った。エラかったぞ[T-nineX]牝5歳。


↓激やせ疑惑のK2[T-nineX]で遊ぶ。

深く、深く積もった雪を蹴散らして、ボクらは滑る。
この身を覆い尽くすほどに舞い上がる粉雪が、ボクらを夢心地にさせる。
雪は、天からの贈りもの。雪は、ボクらの宝もの…。
(なんつって♪ Copy by Yaori)



急斜面や危険箇所もなく、少し林間を抜ければ、その先には、必ずかなりの距離が
とれるオープンスロープが広がっている。

ただ、本日の天気は雪。曇天。

雪面の見づらさは少々気になるところだ。
ズーンと重たそうな雪雲が空を覆い、空も雪面も単調なグレイホワイト一色。
影が出ないので、斜面のうねりや凹みは、そこに足を取られて初めて気付く。
しかもこの雪は、やや湿気を帯びて重い。
案外、気が抜けないな。


そんなことを考えながら林間を進んでいたとき、前方で事件が起きた。

ウィスラー旅記:キャットスキー(壱)

2006-02-15 | Whistler 2006
1月31日(火)/滑走3日目/キャットスキー

スキーヤーの朝は早い。早くてツラい(あたしにはね)。

今日は待望の「キャットスキー」に挑戦だ。
7時00分、ホテルに『Powder Mountain Catskiing』から、お迎えのバスが来る。
今回の参加者は、
タツ兄・かず03・Iちゃん・どんくみ・モンチ・ツ○コ・キ○コ・やおり。

隊長と鶏子はお留守番。ゲレンデで軽く滑って、本日到着のふっしーを待つ。
シホちゃんは気分転換のため、バンクーバーへ繰り出し一人旅を楽しむという。
やん様は今日は、有り余る時間を利用しお医者さまへ行くことにしたようだ。
みんな玄関まで出てキャット組を見送ってくれる。
ありがとう、みんなもよい一日を。

走ること約10分。
ウィスラ-・マウンテンの「あっち側」のベース、クリークサイドに到着する。
ここのサウスサイド・ダイナーで朝食の提供を受け、同時に免責書(waiver=
権利放棄書:キャットスキーが自然を相手にしたアクティビティーであることを
認識し、参加中にどんな事故に遭っても、運営会社を訴えないことを誓います。
とする書類)にサインをする。

これってすごく大事なことが書かれているんだけど、当然、すべて英語。
読むの大変だし、ヘリスキーやキャット@ファーニーでもサインしているので、
るるるる~っとナナメ読みで目を通したことにし、必要事項を埋めていく。

やがて、
キャメロン・ディアス似のお姉ちゃん・ジェニファーがテーブルに歩み寄る。
彼女は今日、我らのテールガイドを務めてくれる。


ジェニファー「書類へのサインは済みましたか?」

この日のためにNOVAで英会話の修行を積んできたくみどんが応対する。

どんくみ  「え? あ、サインね。イエスイエス。書きました♪」

ジェニファー「もちろん内容を理解した上でサインしてくれてるわよね?」

どんくみを見るジェニファーの目がいたずらに光る。

ジェニファーの鋭いツッコミにどんくみの目が泳ぐ。

どんくみ  「え、内容? えっと、ノー! あ、いやいや、イエスイエス♪」

ジェニファー「ホントにわかってんの~? ぬわっしゃっしゃっしゃっしゃっ!!!」

なんかね、ジェニファーって、本当にこんなふうに笑うんだ。
チキチキマシンのケンケンみたいに しゃっしゃっしゃっしゃっ!……って。
それがどうにもおかしくて、みんなで真似してたら本人に怒られた。


ところで、ダイナーのあるこの建物、キ○コとわたしには特別の感慨がある。

階上の『サウスサイド・ロッジ』という相部屋ロッジは、5年前、あたしら2人が、
シドニーっ子やロンドンっ子ら、自由奔放なティーンエイジャーと1週間にわたる
壮絶なルームシェア生活を送った宿なのだ。

築何年よ、ってくらい古いし、最後に掃除したのいつよ、ってくらいキレイじゃ
ないし、薄暗いし、階段は歪んでるし、トイレットペーパーは自己管理(トイレは
マイペーパー持参で利用します)、ルームメイトは脱いだ服を散らかし放題、宿に
かかってきた電話は、そのとき電話のいちばん近くにいる人間(客)が取って応対
するのがルール……等々。
1階のダイナーだって当時はガランとして、お化け屋敷みたいな廃屋だったと思う。

とにかくサウスサイド・ロッジでの1週間は、とても語り尽くせないくらいすべてが
非日常的で awesome で amazing だった。
今となっては懐かしいが、もう一度泊まってみるかと問われれば、即答で「ノー!」


朝食を終え、再びバスに乗り込み、いよいよキャット小屋へ向かう。
ハイウェイ99を下ること約30分。3台のキャタピラが停まっているのが見えた。
小屋に入り、ブーツを履き、身支度を整える。
我らのスキー板とストックは、スタッフがきびきびとキャットに乗せてくれる。

「みんなが乗るのは、あっちの赤いキャットだよ~♪」
と、Karlくん。

「オーケー! じゃあみんな、乗ってちょうだい。出発しましょう!」
とジェニファー。


ガガガガガガッ。
キャットが動き出した♪


ウィスラー旅記:40cmパウダー♪

2006-02-14 | Whistler 2006
あらためて、8時25分、スピリッツ・オブ・ザ・ノース前。

毎日2つの山を交互に案内するF社、今日はウィスラーガイドの日だ。
でも今朝は、すでに相当数(少なくとも655人)がウィスラーに上がっている。
ブレックファーストの夢破れたいま、我らが狙うのは当然ブラッコムである。
早朝オープンをしないブラッコムなら、まだまだノートラックが残っているはず。
うひひひひひ。


ゴンドラでは、同乗したアメリカ人トリオから、

「煙草は合法だが体に悪い。マリファナは違法だが害はない。ただし脳ミソに悪い」

といった主旨の講釈を受ける。

「俺たちの言ってること、通じてるぅ~? ぶゎっはっはっはっは♪」だって。

ぬゎっはっはっは♪
もちろん通じてるわよぉ~♪
だいぶ脳ミソやられてんなお前ら。


Excelratorに乗り、Jersey Cream Expressを上がり、Solar Coaster 沿線へ。
リフト乗り場の電光掲示板には「new snow 40cm!」の文字が浮かんでいる。
積もり積もった40cm。


「ドキドキしたい人はこっち~!」
Karlくんも早速ツリーランを仕掛ける。

わたしはみんなの行く林のすぐ隣、オープンスロープを下ったが、こっちだって
相当なパウダーだ。しかも、軽い!

Iちゃんの「きゃっほ~~い♪」が聞こえる。
隊長がみんなの滑りを絶賛・鼓舞する声も聞こえる。
「ひゃぁっ、ひゃぁっ!」と、気合とも悲鳴ともつかない声をあげるのはツ○コ。
「うえぇ~~、怖いよ~っ」と叫びつつ、シホちゃんも頑張る。
林の中からは、みんなが次々と飛び出してくる。


ぱふぱふパウダーに大興奮。


もう破れかぶれ(!?)シホちゃんも頑張る。

みんなもうニヤニヤだ。
ん~~♪ あたしだって、なんだか気分よくなってきた~!
よっしゃ~~! ばんばん行くぞ~~~!!!


と思ったら、


やん様が、傷んでた。


新雪の吹きだまりに板を取られ、膝が「逆くの字」になったらしい。

それでも片足のみのスキー操作で滑り続けるやん様。
その足で、林間に入り、パウダーを滑る。さすがサイボーグ。


足を傷めてなおも滑るサイボーグ。

だけどやっぱり痛いに決まってる。

ランチタイムのあと、やん様は下山を決意した。痛恨のリタイヤだ。


タツ兄と並び、我らスキー家族の中でも最高レベルの足前を誇る彼は、いつでも
さり気なく最後尾を滑り、みんなの無事を見守ってくれる心優しい人だ。
その彼が、傷んで、しかも途中下山だなんて、相当ヤバイのかも……。
がーん。

やん様、早くよくなってよね。
早期回復のモチベーションとなることを祈って贈る言葉。
      ↓ ↓ ↓
「この日が最高のパウダーだったのに~♪」(毒)


この日わたしは3時まで、たっぷり滑った。
Karlくんが庭(裏庭?)を好き放題に案内してくれたので、明日のキャットへの
備えもできた。だからってあんなに狭い林間じゃなくていいんだけど。

----------------
ホテルへ戻り、部屋に入って驚いた。
3時半だというのに、ベッドメイクが済んでいない。
さっき廊下にリネンを積んだワゴンがあったから、もうじき。しかし遅いぞ。

コンコンッ、ノックに続いて声がする。
「ハウスキーパーで~す」

ドアを開けると、初日にかたことの日本語で愛想をふりまいていた若者がいた。
昔のビートルズみたいな、ハウス名作アニメ『小公子』みたいなロン毛の少年。
キ○コ・やおり間では彼を“王子”と呼ぶことにする。


王子「タオル交換しましょうか?」
やおり「えぇ、お願いします」

もたもたもたもたもたもたもたもたもた。
やっと使用済みのタオルを運び出す。

王子「新しいのを持ってまた来ます」
やおり「えぇ、そうしてください」

新しいタオルを抱えて再びバスルームへ入る王子。
もたもたもたもたもたもたもたもたもた、もたもたもた。

王子「え~っと、ごみ袋も交換しますか?」
やおり「そうね、換えてください」

もたもたもたもたもたもたもたもたもた、もたもたもた、もたもた。
ごみ箱から袋ひっぱり出すのにそんなに時間かからねぇだろ普通っ。

王子「新しい袋を持ってまた来ます」
やおり「……」


新しいビニール袋を手に再び入室し、ごみ箱にセットし始める王子。
もたもたもたもたもたもたもたもたもた、もたもたもた、もたもたもたもた。

どうやったらこんなにもたもた仕事ができるんだ?
あきれて見つめる我らの視線に気付き、顔を上げる王子。

王子「ゲンキ デスカ?(ニコッ♪)」


って、ばかっ!
無駄にニホンゴ披露してねぇで、ちゃっちゃとやらねぇか!!!(怒)


この一件を話したら、Karlくん言ってたな。
「それが彼らの100%精一杯の仕事ぶりなんですよ」って。

カナダ人、おそるべし。



ウィスラー旅記:デジカメ死す。

2006-02-14 | Whistler 2006
1月30日(月)/滑走2日目

スキーヤーの朝は早い。早くてツラい(あたしにはね)。
今朝は「ブレックファーストクラブ」目指して、6時50分にホテルを出る。

前夜、夕飯の準備をしている頃から、ものすごい勢いで雪が降り始め、
ビレッジでこれだけ積もってるんだから、山はかなり期待できるよ♪ と、
全員一致で早起きを決めた。

「ブレックファーストクラブ」とは、専用のリフトパスを購入したヒトだけが、
一般のリフトオープン時刻より前にウィスラーマウンテンへ上がることができ、
山中のレストハウスで朝食をいただいた後、スキーパトロールのゴーサインを
受けてゲレンデへ飛び出し、朝一番の雪で遊べるというシステムである。

F社には、「滞在中1回、ブレックファーストクラブ・チケット付き」という
嬉しいサービスがある。到着日に配られたチケットが早くも出番だ。


まだ夜の明けぬビレッジを、ゴンドラ乗り場へ向かう。

と、

人、人、人……でした。
すでに大行列でした。

国や言葉が違っても、雪遊びの好きな人の考えることは同じなのね。

最後尾に並び、この賑わいを撮ろうとデジカメを構えたら、列が動いた。
その拍子に……、なんと……、

カメラ落としたーっ!

ストン だって。

カツン だって。

どひょひょ。


慌てて拾い上げると、レンズが歪んでいる。
カメラよ、そんなに首をかしげて、お前は一体何を写そうというのか(痛)


ほどなく、

リフトスタッフのお姉ちゃんが現れて何やら説明を始めた。

あわわわ。聞き取れない聞き取れない。
カメラの破損に気を取られていたから、と言いたいところですが、わたくし
ヒアリングは苦手です。
追いかけてって再度説明してもらったところによると、

お姉ちゃん
「本日は多くのお客さまがブレックファーストクラブを希望されていますが、
レストハウスのキャパの都合もあり、ご案内できるのは655人までなんです。
列の後方、この辺りにお並びの方々は、ちょっと状況が厳しいかと……」


それなら何か食べて出直そうと、速やかにホテルへ引き返す。


出直し休息中@ビレッジイン・ロビー

でも、これはこれで、よかったのかも。
実は今朝ブレックファーストに行っちゃうと、キ○コが参加不可だったんだ。
昨日、板をメンテに出して、その受取りが今日の朝8時って言われてたから。
それに、後発隊として合流する隊長の旧友・ふっしーも、明日の到着だもんね。

どうせならみんな揃ってわ~っ、と滑りたいじゃん。

(結果的に「みんな揃ってわ~っ」は、実現しなかったワケだけど……)


結局、
フレッシュトラックは滑れないわ、 カメラは壊すわで、
慣用句「早起きは三文の徳」が、にわかには受け入れがたい朝となった。



購入からわずか5日で天に召されたデジカメ。
歪んだレンズが“バベルの塔”のよう。南無南無。