楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

機内誌の偶然。

2008-09-04 21:20:12 | 雑記。
五島に向かうため伊丹空港から福岡行きの全日空に乗った。伊丹空港も初めてなら、ボンバルディエ社のプロペラ機に乗るのも初めてだから少しだけ興奮する。日本で二番目に大きい都市の空港で地上から飛行機に乗るという気分も良い。あっという間に高度を上げた飛行機の窓の外を見るのにも飽きた頃、目の前のポケットにあった機内誌に手を伸ばす。1年前に行ったチェンマイに向かう飛行機の機内誌がチェンマイ特集で旅への期待が俄然膨らんだことを思い出しながら、通路を挟んだ反対を見ると、相方が旅の予定に頭を巡らせているようだ。
機内誌の表紙に「五島」の文字を見て驚いた。出発前に入手した五島特集の雑誌とはまたポイントが違って非常に面白い。勿論、食べたいものと見たいものはしっかりとチェックしたつもりだったが、全くノーマークの店もある。五島牛は必ず食べたいと思っていたところに焼肉屋の記事を見つけた。店名を頭に叩き込む。その翌日に焼肉屋を訪れたのだけれども、その話はまた改めて書きたい。本当に面白い夜だった。これも機内誌のお陰だろう。
その機内誌を持ったまま飛行機を降り、滞在中に何度か見返した。月を跨いでいなかったので宿に置き放しにしたけれど、五島空港から乗った帰りの飛行機のポケットを見て驚いた。最新号になってしまっている。少人数でサーヴィスするアテンダントに前月号はどうなったのかと聞くのも憚られたので、仕方なく外を眺めた。眼下に島が小さく見える。空は日没後の光で全体が虹色になった。それが徐々に墨色に変わっていく。旅は終わりだからもう機内誌は必要ないのかもしれないけれど、無いと分かると欲しくなるのはどうしたものだろう。旅は人を成長させるとは限らないようだ。

※福岡から乗った東京行きの便は最新号ではなかったので無事に入手できました...。

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