楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

夏の便り。

2008-08-17 09:48:41 | 雑記。
家に戻ってポストを開けるのが毎日の楽しみだ。「何か届いているのでは」と期待しながら開けるのが楽しいのだけれど、大体その日の夕刊や請求書の類しか入っていないのも分かっているので、それらを摘み出して部屋に戻る頃には、ガッカリしたことも忘れている。そうやって小さな期待と落胆を繰り返しているが、飽きもせずまた今日もポストを開けた。思いがけない旅の便りや夏の便りが届いたことに喜ぶ。
この夏、初めて暑中見舞いを作った。しばらく会わなかった人たちに連絡をするのは気後れするけれど、年明けまで延ばしたら年賀状を出すことすら躊躇してしまうと思ったし、何よりも昨年見た活版印刷で作った暑中見舞いを自分も作ってみたかったという理由もあった。原稿を作って印刷所に持ち込み、数週間で期待通りの葉書が仕上がったけれど、その後は余白の使い方に悩み、葉書に貼る切手をどうしようかと悩むうちに八月に入ってしまった。
池波正太郎は年末になると翌々年の年賀状の心配をしていたと言うし、宮脇俊三もまた丁寧な印刷所への原稿を作っていたことを思うときっと随分前から準備していたと思われる。勿論、数や内容が違うから同じように準備する必要はないけれど、季節の挨拶を出すのは思った以上に大変だ。
考えた割には余り芸のない挨拶文を1枚ずつ万年筆で書き、相方が作ってくれたスタンプを青色のインクで押した。葉書を見て自分を思い出してもらえたら本当に嬉しいし、家のポストを開けた時に思いがけない便りが届く幸せを共有できたら幸いだ。年末はすぐにやってくることにも薄々気付きながら来年の年賀状の心配はもう暫く先にしようと思っている。

※写真は今回の印刷の「組み版」です。制作の過程は本当に面白かった。

※個人的な連絡で恐縮ですが「もらってないが葉書を見たい」という方がいらしたら連絡を。暑中見舞いの季節は過ぎましたが、まだ少し葉書が残っていますので…。

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2 コメント

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おはがきありがとうございました。 (ちもも)
2008-08-22 23:35:35
素敵な暑中見舞いありがとうございました!

こちらからも残暑見舞いを出せればいいのですが・・・
気長に待っていてください!!!

ではでは。
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こちらこそありがとうございます。 (yao_min)
2008-08-27 08:32:34
ご無沙汰してます。反応が鈍くなりごめんなさい。

そちらの近況はいつも拝見させていただいてます。
楽しそう!そして幸せそうで何よりです。

残暑見舞いなどは無理なきよう。
では、また。

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