楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

郵便局の移転。

2008-07-24 00:00:37 | 雑記。
帰宅してから衛星放送で「東京オリンピック」を放送していたことを思い出した。慌ててテレビをつけるとアベベが走っている場面だった。もう終わりに近いとは思いながらも、そのまま見続る。マラソン競技の後の閉会式の映像、電光表示に「SAYONARA」の文字が映った。それを見て「東京は夜の七時」のプロモーションヴィデオを思い出した。そこに映っている東京中央郵便局や東京タワーが自分にとっての「東京」に影響しているのは間違いない。
切手を買うために東京タワーに近い職場の隣にあるバス停から東京駅南口行きのバスに乗った。少し前まで通っていた丸の内を通り過ぎて丸の内南口に着いた。降りてすぐ目の前にある東京中央郵便局に入ろうとするといつもと様子が違う。入口近くでチラシを配っている人に尋ねると「移転しました」と答える。詳しく聞くと今日から店を閉じて周辺に機能を移転したという。記念切手を求めたい旨を伝えると東京駅を挟んで反対側まで行くように指示され、仕方なしに地下道を通って八重洲に向かった。
外堀通りに面したビルの1階にある事務所は小奇麗だけれど、そのギャップの大きさにがっかりする。天井が高く重厚な薄暗い古い庁舎の雰囲気は、外国のようだったし、そう思えるところがまた「東京」のようで気に入っていた。仮庁舎とはいえ、きっと新しい中央郵便局も同じようにどこにでもある日本の郵便局になるのだろう。
建物の高層化が進んだから丸の内を離れたという訳ではないけれども、9階建てのビルが並んでいた仲通りに仕事場があったことを幸運に思う。随分と明るくなった最近の丸の内が嫌いというつもりはないけれど、何か満ち足りすぎているような、そして物足りないような気持ちにさせられる。数種類の切手を目の前にしながら、結局欲しい切手が見つからなかったのは、切手の図柄のせいか、それとも郵便局の雰囲気のせいだったろうか。

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