家の近所のスーパーマーケットで新しい「Ginza」を立ち読みしていると、淀川美代子さんのページがあることに気付く。とりあえず気になったのでそのページを捲って読み進めると、淀川さんが今やりたいこととして「Olive」を再編集したいというようなことを挙げている。その中で「もしできれば」という注釈付で以前にOlive特集を組んでいた「Quest」というフリーマグを再構成したいというような言葉を見つけた。かつて家には姉が欠かさずに買っていた「Olive」があった。本棚に大事に保管しているものも、買ってきたばかりの物も家にあったそれは大体目を通していた。そこからどんな影響があったのか、ということなど全くわからない。ただ相方も大事に取っておいているという話を聞くと、どうやら深い縁がありそうだし、「Quest」が特集をしていたとはまた何かの縁だろう。ローカルのフリーペーパーだったQuestの編集長とは地元の縁で二度ほど原稿を書いた記憶がある。今では全国区のフリーペーパーに成長した事を聞き、随分と活躍しているのと比べると、全く自分がフラフラしていることに気付く。
今日もフラフラとして、銀座を歩いて松坂屋の地下の書店に寄って並んでいる本を眺めているとフライヤーと共に並んだ冊子が目に入る。小冊子だって立派に値段が付けられていることが多いのだから、手に取るかどうか悩んでいると、スタッフの女性から「どうぞ」と声を掛けられた。何とも立派なフリーペーパーだと感心したことを伝えると、北九州市が作成しているものであることや、表紙イラストからプロデュースがクウネルのスタッフと同じであることを教えてくれた。何々風というか、オマージュなのかコピーなのかわからないようなものが多い中で、本人が意思を持って自分のスタイルを持ち込んでいることに感心させられる。それ以上に紹介されている食堂が美味しそうなのが何よりだ。次の旅行はスターフライヤーで北九州に行こうと思わせるのだから、やはり優秀なPR誌である。5号まで出ているこの冊子の第1号が「角打ち」所謂呑み屋の特集のようだが、1号は配布終了。やはり読み手もどこか通じているものがあるようだ。