東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

映画:「マルサの女」

2012年10月15日 09時32分08秒 | 映画の話

BSで放映されていた「マルサの女(1987年公開)」を観た。

【解説】国税局査察部(マルサ)に勤める女性が、ラブホテル経営者を脱税で摘発するまでを描いた痛快娯楽作品の傑作。税務署の調査官・板倉亮子は脱税を徹底的に調べ上げるやり手。ある日、一軒のラブホテルに目をつけるがオーナーの権藤はなかなかシッポを出さなかった。そんな時、亮子は国税局査察部に抜擢される。マルサと呼ばれる摘発のプロとして経験を積んでいった亮子は、上司の花村と組んで再び権藤と相対するのだった……。「お葬式」「タンポポ」についで監督第3作目となる伊丹十三監督が、マルサというそれまで馴染みの薄かった職業にスポットを当て、巧妙な手口で脱税を行う事業家たちとそれを鮮やかに見破る捜査官たちとの手に汗握る虚々実々の対決をテンポよくスリリングに描いていく。

すでに本ブログでも登場しているだが、改めて観直しても25年の時間を感じさせず面白い(携帯電話が通信兵のような大きさである)。 本多俊之の独特の音楽が実にマッチしていて、伊丹作品にはやはり大滝秀治は欠かせないな~としみじみと思う。また伊丹作品の特徴である「適度に散りばめられたエロいシーン」がいい。また山崎努の「杖」がいかにも悪~い奴って感じでこれまたいい。映画の後に主演・宮本信子のロングインタビューを観たのだが、そもそもこの映画を作るきっかけは監督デビュー作品の「お葬式」の大ヒットで莫大な納税をしたことがきっかけとのこと。

また印象的なラストシーンである競輪場での光が差し込む夕焼けはCGではなく僥倖(ぎょうこう・偶然の幸運)に恵まれて大急ぎで撮影したそうだ。それが伊丹映画で特徴的な「メモを食べる女」「悲鳴を上げる男女」等の「細かい配役付き」のエンディングロールと見事に重なる。

 改めて伊丹作品は本当に面白い。いや~実に面白い。

【明日10/16(火)~17日(水)は連休となります】

有限会社やな瀬不動産

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