本日で57歳になった。56歳とわずか1歳の違いではあるが、やたら60歳に近づいたような気がする。
若い頃に「退職後に何をして良いのか分からない」と諸先輩方から驚くほどよく聞いたもので、それはいかんと早いうちからあれこれ探したり、試したりして来た。さらに当時34歳だった私の方向性を決めてくれた一冊と言っても過言でない大橋巨泉の「人生の選択」には多大なる影響を受けた。
また2015年の北野大氏の講義で述べていた「これから生きて行く上で大切な事として『きょういく(今日行くところがある)』『きょうよう(今日用事がある)』」は今でも私の中の根底にあり、それを指針に動いてきたつもりで、さらにその昔同級生から言われた「ひとり旅が好きなんだから、ひとり旅だって趣味と言ってもいいんじゃないか?」の言葉から色々と加速した気がする。そして先日のひとり旅の機内でふと今後の「きょういく」「きょうよう」は何だろう?と考えてみた。
一笠一杖(いちりゅういちじょう・笠ひとつ杖ひとつ。束縛するものが何もない身軽な身になって旅をすること)のひとり旅には数ヶ月の頻度で出掛け、これをベースとして、月ベースでのゴルフラウンドを加え、週ベースとしてゴルフの打ちっ放し、テニス、ボディボードを散りばめた上で、映画鑑賞、野球観戦を組み込んでいければいいなと思う。もう少し加えるならば長年出来ないままでいる楽器演奏が加わればいいのだが・・・とにかく興味のアンテナをしっかりと磨いて錆びつかせないようにしたいと改めて強く思う。
基本的なスタイルとしては巨泉の言うように「晴耕雨読で多趣味」のスタンスがいいのだろう・・・と57歳の時点では考えている。さてさてあとどれくらい「きょういく」「きょうよう」を増やすことが出来るのだろうか?実に楽しみである。まずは終活の第一歩とも言える断捨離として恐らく聴かないであろう未だに大切にしまってある大量のレコードたちから手を付けようと思う。