終業後、羽田空港へ向かう。慌ただしく出発ビールを流し込み、東京オリンピックのバレーボール看板に見送られながらのっそりと機体が動き出す。
ひとり旅史上最長の1584km・2時間40分のフライトで22時過ぎに沖縄到着。ムアッとする暖かさに出迎えられる。大半が半袖姿の男性たちを見て南国を実感しつつ、上着を脱いでゆいレールで市内まで移動し、23時近くにようやくチェックイン。とりあえず沖縄に来たからにはと泡盛を飲んでみる。残波にはアルコール度数25度の残波白(ザンシロ)と35度の残波黒(ザンクロ)があり、ザンシロを水割りで頂く。泡盛をちゃんと飲んだのはほぼ初めてだったが、実に飲みやすかった。
【うっちん茶は沖縄のウコン茶とのこと】
長旅の疲れなのか?ザンシロの影響なのか?翌朝は少しだけ寝坊する。国際通りを散策し、行ってみたかった地元の食堂で朝食を食べ、レンタカーを借り、旧海軍司令部壕を見学。沖縄戦において大日本帝国海軍の司令部として使用された防空壕で当初は壕のレトロ感に惹かれて訪れてみたのだが、資料館で沖縄戦での経緯や当時の壕の最終的な役割を知り、壕内の幕僚室での手榴弾での自決跡を目の当たりにすると浮かれた気持ちは静まり、撮影する手も止まり、出口で手を合わせて壕を後にする。
11月中旬とは思えない日差しの中、地元の市場・スーパーに立ち寄り、沖縄名物のステーキランチで腹ごしらえ。ドライブするだけでも実に気持ちがいい。
そして今回のメインであるボディーボードへと向かう。(つづく)