映画「パピヨン(1973年公開)」を観た。
【解説】無実の罪で13年間の刑務所生活を強いられたアンリ・シャリエールの実話に基づく小説を、スティーブ・マックィーン、ダスティン・ホフマンの2大スターで映画化。監督は「猿の惑星」「パットン大戦車軍団」のフランクリン・J・シャフナー。胸に蝶の刺青があることからパピヨンと呼ばれる男。身に覚えのない殺人罪で終身刑を言い渡された彼は、自由を求めて脱獄を繰り返した末、親友のドガと共に脱獄不可能とされる孤島に送られる。
もう何回も観た映画であったが、久しぶりに鑑賞してみた。冒頭、島へと搬送される船の甲板での土砂降りの朝食から始まり、不衛生で劣悪な環境の刑務所生活。独房では光も遮られ、食事も半分にされ、歯が抜け、目は窪み、日に日に弱って行くが、虫を食べて、最後まで仲間を売らない強い意志に感動してしまう。
実話だったとは知らなかった。エンディングを迎え、「その後、間もなく廃止されたギアナの刑罰制度」のテロップと共に、実際の刑務所が映し出されるのだが、廃墟マニアの私はそのシーンだけでもついつい萌えてしまう。
劇中で素敵な台詞があった。「人間として最悪の罪は、人生を無駄にしたこと」