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東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業50年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

億ション

2014年02月21日 09時51分16秒 | 不動産屋の話

南青山に建設中の超高級マンションに欠陥があったことが発覚。都心の超一等地ということもあり、最高価格3億5000万円、最多価格帯が1億4000万円台という、いわゆる「億ション」。ところが欠陥が見つかったことで契約者への引き渡しは中止。引き渡し予定日が2014年3月20日に迫っていたことから、「合意解約のお願い」という異例の事態となった。販売された86戸のうち、すでに83戸が契約済みで、購入した人もあわてている。中には現在の住まいの売却が決まっていたり、仮住まいだったりと、別途急いで住まいを探さなければならないかもしれない。引き渡しの中止にあたり、先月説明会を開催。手付金の返金などについても、迷惑料として手付金の2倍をお支払する条件で合意解約。「億ション」だけに、手付金は1000万円を超え、これに迷惑料と実損分(仮住まいの家賃など)の一部が加算されるので、契約者には3000万円を下らない金額が支払われる。

現在、原因の究明が続いているが、「原因の究明と是正工事に、少なくとも1年はかかりそう」。販売再開の見通しは立たず、建物を取り壊すような最悪の事態も「ゼロではない」と話す。今回の物件の欠陥は、「スリーブ」といわれる、配管設備のための孔が開いていなかったことにある。具体的には、全部で6000あるはずのスリーブのうち、1割にあたる600か所の孔がなかったり、位置が間違っていたりした。そのうえ、配管を通そうと後から開けた孔が、鉄筋を切ってしまった個所が見つかった・・・とのニュース。

まず億ションにも関わらず86戸中83戸が契約済みってところに驚かされると同時に、売れ残ったわずか3戸の内容も気になる。それにしてもとにかく凄い内容が凄い。「南側に面した61戸は平均100㎡以上」で、驚くのは「1フロア2住戸のみが利用できる二方向出入口つきのエレベータを設置」している点で、ほとんど1邸1基で利用できるようにしているそうで、さらにエレベータを降りると専用使用ができる広さ2畳大のプライベートスペースも設置し、エレベータ-プライベートスペース-玄関床は御影石仕様としている。想像するのさえ難しい豪華設備である。

来月の引越しを楽しみにしていた入居者さんたちは本当に気の毒であるが、入居してからの発覚で無かっただけまだ良かったのかも知れない。またこの時点での決断はかなりギリギリまで販売サイドは何とか対処出来ないかを模索していたんだろうな~と想像してしまう。

やはり人はミスをするものなのだ。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産


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