寒い朝の街を歩き、事務所のシャッターを開け、暖房のスイッチを入れ、水道の蛇口をひねる。するといつも勢いよく出てくるはずの水が出ない。
凍結だ・・・この事務所では時々寒い朝に凍結することがある。週末には雪が降ると天気予報でやっていたのでまあ仕方が無いかとそれほど慌てず、昼頃には解凍するだろうとそのまま開店準備をした。しかし一向に水が出る気配がない。尿意を催すがタンクの水は一回だけしか使えないので、昼食まで我慢して駅前ロータリーのトイレを利用した。しかし昼食から帰っても水は出ない。うがいや手洗いをしたくても出来ない。この寒さで三時ごろにはまたトイレに行きたくなる。仕方なく近所のラーメン屋さんのトイレを拝借した。その後水道管にお湯を掛けても効果は無く、結局その日は水が出ないまま一日が終わった。明朝には出ていると信じながらシャッターを閉めた。
無い時に痛切に感じる水の大切さである。有限会社やな瀬不動産