わが家は一昨年にHDDレコーダーを買い換えました。長年使った前の機械が古くなり故障してしまったので、お店の人に勧められていわゆる「全局自動録画型」のレコーダーに買い換えたのです。まぁ「全局自動録画」といっても地上波だけで、BSの見たい番組はリアルタイムで見ない場合には予約録画をするんですけどね。
これでわが家の生活は一変しましたね。だって基本的に地上波の番組は、どの局でも何時の番組でもいつでも後から見れるわけですから、「あっ!あの番組見逃した!」とか「予約録画し忘れた!」ってことがありません。アルビレックスが勝利した翌月曜日の各局のテレビ報道は、すべてチェックすることができます。それが「週アル」のネタになることもよくありました。
この便利さをもっとも享受しているのがドラマ好きの女房です。テレビドラマってある時期になるとどの局も一斉に新番組が始まるじゃないですか?そこで第1回目の放送は全局のどの時間帯のドラマもすべて見て、自分が面白そうだと感じた番組を継続して見るというスタイルにテレビ視聴方法が変わりました。
ボクもそれまではあまりテレビドラって見なかったんですが、女房につき合ってドラマをよく見るようになりました。ハマると結構おもしろいですよね。それに1度録画されていますから、CM部分をすっ飛ばしてみることができてとても便利です。気がつけばわが家では、テレビドラマを放送されているリアルタイムに見ることはなくなりました(「朝ドラ」は別ですが)。「便利な機械の登場がボクらの生活様式を変えた」ってことなんでしょうね。
ところが、事件が発生しました。今から10日ほど前のことです。HDDレコーダーが故障し、番組録画がまったくできなくなってしまったのです。
製品を買ったJoshinに修理を依頼した(5年間の保証期間中でした)まではよかったのですが、困ったのは「修理完了まで長くて3週間ほどお時間をいただきます」という、修理受付担当者の口からにこやかな笑みと同時に発せられた言葉です。わが家は推定3週間の「HDDなしの生活」を強いられることになったのです。
今その期間の真っ最中なのですが、皆さんもご存知の通り、今のこの時期というのは春の新番組が各局でスタートするまさにその時です。毎日のように女房の「まったく不便ねぇ」「いつになったら故障が直るのかしら?」という愚痴を聞きながら、「そうだねぇ…」「困ったねぇ…」と共感的理解に努める生活をボクは送っています。
まぁこの4月から始まったワンクールは、「テレビドラマのない生活というのもいいかな…」とボクは思っているのですがね。
あっ。ここまで読んでこられた方の中に、「テレビドラマは録画したモノでなくてリアルタイムで見ればいいのに…」とお思いになった方がいらっしゃるかもしれませんね。だけどボクらは多くの年寄りは、夕食を食べるるとすぐに眠くなってしまって、テレビドラマの多くが放送される時間帯には「既に爆睡」という生活スタイルなんですよ。もはや「ドラマをリアルタイムで視聴する」という、かつての生活スタイルに戻ることはできないのです。