タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

こうやって、考える。

2022年04月26日 | 読みました!見ました!

外山滋比古氏の「こうやって、考える。」を読了しました。出版元はPHP研究所です。今回も図書館から借りて読みました。

著者の外山滋比古氏と言えば、「思考の整理学」がベストセラーになった英文学者でお茶の水女子大名誉教授でした。「でした」と過去形にしたのは、一昨年に96歳でお亡くなりになっているからです。専門の英文学のほか日本語論や教育論でも活躍。著書も多く、1983年の著書「思考の整理学」は独自の発想と洞察でアイデアを熟成させる大切さなどをつづり、ロングセラーになりました。

ボクが今回読んだ「こうやって、考える。」は、外山滋比古氏の21の著書から引用された、150の短文によって構成されています。外山滋比古氏の名言がギュッと凝縮されたような一冊。どこをどう切り取っても為になる一冊です。

例えば、こんな一文があります。

『失敗からセレンディピティを得る』

人間は、少しあまのじやくに出来ているらしい。一生懸命ですることより、軽い気持ちですることの方が、うまく行くことがある。なによりおもしろい。このおもしろさというのが、化学的反応である。化学的なことは、失敗が多い。しかし、その失敗の中に新しいことがひそんでいることがあって、それがセレンディピティ(思いがけないことを発見する力)につながる。セレンディピティは失敗、間違いの異名である。

「セレンディピティ」という「思いがけないことを発見する力」という意味の言葉も新しい知識としてボクはこの本で初めて出会ったし、「一生懸命よりも軽い気持ちの方が上手くいくことがある」というのも大いに納得できます。そして「失敗の中に新しいことが潜んでいる」というのにも大きく頷きました。わずか200文字ほどの短い文章の中に、「人生の教訓」みたいな真理があるわけですよ。そんな短文の名言が150も詰まった本なのです。

なんかこの本を手元に置いていつでもペラペラっとめくって読む習慣を付けると、自分の知的レベルが上向上するだろうなと思いました。間違いなく「いいこと」がたくさん書いてある本です。あとはそれを自分の実践、自分の習慣にできるかなんだろうな。「人生を二毛作化する」とか「朝食前の時間を使う」とか、自分なりに既に考えて実行していることを見つけると嬉しくなっちゃいました。

買っていつも手元に置いて繰り返し読むか?いや、やっぱりそれほどでもないかな?

コメント
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