目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

文句なく、オススメ!塩工房佐渡風塩釜

2007年05月29日 | 佐渡だいすきネタ
ここまで手間がかかっているとは…!と、驚嘆しました。

塩専売法がなくなってから、佐渡ではじめて塩作りをはじめた
(海洋物産さんはその後)塩工房佐渡風塩釜さんへ取材にいきました。

Aコープで販売されていた「佐渡の藻塩」という塩を食べてみて
「おいしい!塩からいけど甘い!…取材したいなあ」
と去年から思っていました。

塩工房の場所は、相川・めおと岩のすぐまん前。
めおと岩に波打つ海水を取水して、塩を作っています。(びっくり①)

その海水を、ひたすら煮詰めて15時間、
そうやって塩の結晶ができあがります。
使う燃料は木材のみ。ガスは一切使っていません。
そこも大きな塩への思いいれのひとつです。
(いやいや、思いいれだけではおそらくできまい、きっと何か強い気持ちがある
はず、と心で思います)

工房に入った途端にサウナ状態の湯気と熱気で、めがねもレンズも曇ってしまい
よい写真がなかなか撮れませんでした。


驚いたのは15時間煮詰める、という部分よりも
その15時間もの間、ずっと30分とおくことなく、
絶えず人の手でかき混ぜ続けていく
という部分。機械の手を使わない。
そこが、とんでもない手間ではないですか。(びっくり②)

そのため、この塩工房では3人体制で、常にスタンバイをして塩水を
かき混ぜ続けています。
人件費、薪代、道具の維持費…。

「1袋580円では割りにあわないのではないですか」と聞いたら
「この値段では、(全部売れても)実は赤字」なのだといいます。

「他におみやげを売っているから、まかなえるんです。
塩だけでは大赤字になってしまう」(びっくり③)

これだけの手間をかけているならば当然と思いつつも、
赤字覚悟でやるとは!

しかも、3人体制の従業員さんのうち1人は佐渡の人でなく、長野の人。
「佐渡に暮らしたかった」と思って、やってきたらしいIターンの方。
(びっくり④)


全てにおいて、驚きの連続で、言葉もない。

現状のお土産業界の不況に対して、愚痴ることもなく、
誰をののしることもなく、
自身の努力のみで、新しいお土産を開発し、
それでさらに雇用を増やしているのだから、たまげる。

取材に行く前までは、ただ「おいしい」だけのお塩でしたが、
終わったらもう!大ファンになってしまいました。

すごい人がいるんだなあ。


HPはこちら「佐渡風塩釜」
(ちなみに、読み方は「さどふう・しおがま」ではなく
「さど・かざしおがま」のようです。言われないとわからないね)

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2 コメント

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Unknown (tomo)
2007-05-29 14:31:18
ウチも塩は自然塩を使っていますが、佐渡の塩の方が
カルシウム量がすごいのには驚きました!
夏に帰った時に、絶対買って帰ろうと思いました。
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Unknown (tomoさんへ)
2007-05-29 20:52:34
塩は高いの買ってもあんまし損じゃないですね。
ここだけの話、深層水よりも表層水(今回の塩)のほうが栄養価高いです。





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