目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

厄払いの和菓子「水無月」

2012年06月15日 | 佐渡の頑張っている和菓子屋さん「しまや」
水無月」という、6月の名前をそのままもらっちゃっている和菓子があります。
一見したところ、とっても地味ですが、由来を聞くと非常に意味深いものがあります。


京都では1年のちょうど折り返しにあたるこの日に、
この半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する
神事「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われるそうで、その時に
この「水無月」を食べるそうです。

年末にも1年の穢れをはらい、新年を祝う「お払い」がありますが、
かつては半年に1度、やっていたのですね。



また、旧暦6月1日は「氷の節句」または「氷の朔日」といわれ、
室町時代には年中行事とされ、
この日になると、御所では「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せ、
氷を口にして暑気を払ったそうです。



当時は氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられ、臣下にも氷片が振舞われたようです。
しかし、庶民にとっては夏の水はとても貴重で、
ましてや氷など簡単に食べられるものではありません。
そこで、宮中の貴族にならって氷をかたどった菓子が作られるようになりました。
これが水無月です。
水無月の三角形は氷室の氷片を表したもので、上の小豆は悪魔払いの意味を表しています。


京都では、6月になるとどこのお店でも販売されるそうです。
全国版のお菓子ではないようです。


先週のしまやさんのチラシで、はじめてかきました。


最初に描いたイラスト

なんだかちょっと不恰好。



再挑戦イラスト

小豆の数がういろうに対して、少々多すぎ。
バランスが悪く再挑戦。



これならなんとか。


小豆が悪魔祓いそのものの意味を持つから、ちゃんとした小豆を使わなくてはいけません。
描いていて思いましたが、本当にしっかりした小豆をつかっています。


セールは終わりましたが、今月いっぱいしまやさんでは、販売されています。

邪気払いに、暑気払いに、水無月おひとついかがですか?
一個105円です。






地味だけれども、中身はすごい。
そんな人間になりたいもんだ、と和菓子を食べつつ思う夜。





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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (こもも)
2012-06-15 20:12:11
水無月 大好きです
京都ではこの時期必ず見かけそして食べますね
夏越の大祓い 確か6月30日に行われるはずです
実家に居た時は行ってました
そして藁を抜いて輪にして台所に火の用心として飾ります

水無月家でも簡単に作れますよ
下は上新粉だった気が…
上部分は甘納豆を使うのです
結構いけますよ
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Unknown (こももさんへ)
2012-06-16 11:06:34
お久しぶりです。コメントありがとうございます。ご実家は京都でしたか。
そうそう、和菓子の本にも6月30日と描いてありました。藁を抜いて輪にする、ほうほう、藁の鍋しきみたいな感じのものでしょうか。
京都では売られているものなのでしょうか。
興味深いです。
水無月は家でも作れるのですか、いつか作ってみたいです。
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Unknown (こもも)
2012-06-16 14:55:38
本当にお久しぶりです〓
夏越の大祓いの藁はう~んお正月の輪締めを細くした感じですね
6月30日には人型の紙に願い事を書いて神社の川に流し祈願して貰いますよ

是非是非水無月挑戦して下さい
私も大好きです
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Unknown (こももさんへ)
2012-06-19 09:21:49
コメントありがとうございます。
なんだか素敵な行事ですね。
まだそんなに忙しくない時期にそういうお払いの行事ができるとココロもなごみそう。
神社の川にながすなんてそれもいいですね。
自分の家でもやってみたいです。
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