毎日が高地トレーニング

標高950メートルの高原での日々。各地のお薦めトレイル、ジョギングコースの紹介です。

シドニーでジョギング1(サウスヘッド~ギャップ~ボンダイビーチ~クージービーチ~マルーブラ)

2013-12-21 14:27:34 | スポーツ

 2013年12月2日、シドニーの東海岸エリアをワトソンズベイ~サウスヘッド~ギャップ~ボンダイビーチ~クージービーチ~マルーブラビーチと南下するように走ってきました。とても風景がきれいなので、早く通過してしまうのはもったいなくて、実際はウォーキング中心でした。(距離約20km)

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この地図上の黄色のラインをワトソンズベイからマルーブラまで進みました。

海岸沿いににウォーキングコースが整備させているエリアが多いです。一部は未整備で高級住宅地の道路を行きます。多少のルートファインディング能力は必要です。海岸線なので迷ったら海方面に進めばなんとかなります。車の多い箇所はほとんどありません。

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サーキュラーキーからワトソンズベイまではフェリーで15分くらいです。

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ワトソンズベイの桟橋(10:21)

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この地図でサウスヘッドまでの道を確認。

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桟橋からすぐ左の海岸を行きます。

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一旦住宅地に出た後、北にまっすぐ進んでいくと小さなビーチがあり、そこにこの木製階段があります。

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きれいに整備された木道

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サウスヘッド。断崖上の明るい草地です。向かいに見えるのはノースヘッド(後日行きました)。(10:41)

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灯台のほかに砲台あともいくつかありました。

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岬エリアを1周したら同じ道を戻ります。この画像の下にはヌーディストビーチがあります。入口には「ヌーディストのみ立ち入り可」と英語で書かれていました。つまり全裸でないとはいっちゃだめ、ってことのようです。勇気ないので私は入らず。

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ここにも砲台跡が。国土を守るって大変なんですね。

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行きに通った住宅地内の道を戻ります。このあとワトソンズベイ桟橋近くの公園を通り過ぎて坂道を登っていくとギャップにでます。

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ギャップです。(11:26)

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ギャップは自殺が多いらしく、命の電話の電話番号の表示や電話ボックス、監視カメラなどが設置されていました。

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ギャップからはフェンス沿いに南に進みます。そして一度車道にでたあと、再びここから左に入ります。

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開放的な草地が広がり、心も晴れやか!

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ダイヤモンドベイ手前では、住宅地に入ります。家々もみな美しいです。

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ダイヤモンドベイでは木製の階段が海に向かって伸びます。(12:20)

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ダイナミックなトレイルに感激!

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芝地の向こうに木製階段。登りもわくわく、全然苦になりません。

その先に何がある?と期待の膨らむ海岸ロードが続きます。

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フェンスがあるってことは通路であることを示しています。

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住宅地に入り、気になる階段を斜め前方に発見。

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そこは対岸のシドニー中心地が見渡せる公園でした。絶対お薦めです。ここに登りましょう(注:上の画像はズームで撮影)

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筋トレ器具も整備されてます。

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このような半公園エリアには、自由に使える犬の糞取り用の黒いビニール袋が用意されていました。

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車道を下っていくとボンダイビーチが見えてきます。

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ビーチは若者が多いです。水は非常に冷たかったです。(13:47)

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パラソルはほとんどなく、寝転がって日光浴している人が多いです。女性の水着は99%ビキニでした!

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ちょっと寄り道。買い物通りあるソマニベーカリーカフェにてパン購入。(14:27)Cimg5287

その場で食べられるテーブルもあります。

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ボンダイビーチを離れる際はこの階段を上がっていきます。

海岸の岩場沿いは行き止まりで南下できません。

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車道を少し行くとコーストウォーク(遊歩道)が始まります。

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ウォーキングを楽しむ人が増えます。

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マッケンジーズポイント(15:15)

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マッケンジーズベイへ下っていきます。

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歩道を離れて、石畳ウォーク。心地良いです。

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タマラマビーチ(15:22) 砂浜は奥まで続いています。

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ブロンテビーチ。ぐっと静かになります。(15:27)

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左の岩壁の上も歩けます。

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今回の私のお気に入りの一枚。前方に墓地が広がります。

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クロベリービーチ(16:02) ここも深い入り江。プールもあります。

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ゴードンズベイからダニンガムリザーブへの歩道。リザーブ(reserve)とは公園のことです。

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クージービーチへの下り。

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風に吹かれるレズビアンカップル。後でわかったのは・・・

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彼女たち、岩のテラスの上にいました。信頼関係の賜物です。

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自分を振り返り、何をそんなに走るんだって気分。

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学校帰りの道草も絵になります。

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クージービーチ(16:42)

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グラントリザーブ

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フラットな木道

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一部、車道を歩き、再び海岸へ。プールの水は海よりは温かいです。

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夕刻のマルーブラビーチに到着(17:59)。観光客はほとんど来ないビーチです。

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バスでシドニー市内に戻れます。376、377、396番のバスがサーキュラーキー行きです。

このコースはランニングというよりはコーストウォークとして楽しんだほうが良さそうです。はじめに書いたように走ってはもったいないです。絶景の連続です。海好き、ウォーク好きの人は1日使ってのんびり歩いてください。私も各所にたたずんでばかりで、ウォーキングの人よりも遅いペースでした。長く見積もっても20km、それを7時間以上もかかっていることがそれを証明しています。


土樽より茂倉新道、谷川岳、万太郎山、仙ノ倉山、平標山、平標新道の三角形1周コース(谷川岳トレイルラン

2013-08-24 07:38:01 | スポーツ

 谷川岳のトレランコースとして馬蹄形1周コースが有名です。こちらは土合駅を起点として白毛門、朝日岳、清水峠、蓬峠、谷川岳と展望360度の稜線を1周するものです。このコースは今までに3回めぐっていますので、今回は、地図を眺めながら、他に1日で廻れるトレランコースはないものかと考えました。条件は以下の通りです。

1.1周してスタート地点に戻ってこられること(車利用なので)

2.全行程で30km程度あること

3.できればエスケイプルートがあること

 そこで見出したのが、今回のコースです。それは、土樽駅の上流にある100台停められる駐車場を起点に茂倉新道を登り、茂倉岳、一の倉岳、谷川岳と進み、そこから西に向かって万太郎山、仙ノ倉山、平標山に至り、最後は平標新道を下り土樽駅前を経て駐車場に戻るというコース設定です。以下の地図の黄色の矢印がそのコースです。

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注:この地図は昭文社の山と高原の地図ではありません。土樽駅前にあった看板の地図です。上が南になります。この地図は新潟県側から谷川連峰を眺めるかたちで描かれています。

 馬蹄1周コースが26kmですので、このコースなら30kmはありそうです。いざとなったら万太郎山から吾策新道経由で土樽に戻ることもできます。早朝発でこの周回ルートに行ってくることにしました。以下はこのルート紹介を兼ねたその時の記録です。

8月11日(日) 天候:晴れ~曇り

行程:土樽100台駐車場スタート5:37~矢場ノ頭6:55~茂倉岳7:55~一ノ倉岳8:13~オキノ耳8:45~トマノ耳9:00~肩の小屋9:05~万太郎山11:00~仙ノ倉山13:00~平標山13:39~つり橋(実際は普通の橋)16:01~土樽100台駐車場ゴール17:22

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地図上でP100台と記載されている駐車場です。何も標識はありません。人気コースで100台分埋まってしまっていたらどうしようとの私の思いは杞憂に終わりました。先客さんは1台のみ。もし1台も停まってなかったらとても不安になっていたでしょう。

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はじめは結構な急坂です。雨のあとだと滑りそう。ルートはしっかりしてます。

出会う人は全くいません。

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上部では檜の巨木もありました。徐々に空が開けてきます。

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右手に万太郎山。

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矢場の頭(6:55)すでに森林限界の上です。

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茂倉岳方面。矢場の頭から一度少しだけ下ります。

低木のみでずっと展望はよいです。

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気持ち良い笹原が続きます。

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茂倉岳避難小屋が見えてきました。

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寝袋、マットが吊るしてあり、本当に緊急時に心強い避難小屋です。登山者に対する思いやりが伝わってきます。これを見ただけで温かい気持ちになりました。

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茂倉岳山頂(7:55)。雲の中に入ってしまいました。

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茂倉岳~一の倉岳間は左手にお花畑が広がります。幅の広い穏やかな稜線歩きです。

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一ノ倉岳山頂(8:13)。山頂というより広場って感じです。ここで一晩過ごされたかたが3名いらっしゃいました。昔は無料だった肩の小屋が有料になっていたので、ここまで来てテントと小屋(シェルター)に分かれて泊まったそうです。

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避難小屋(シェルター)の中も楽しそうです。失礼して1枚撮らせていただきました。Cimg3314_2

これから進む谷川岳方面。雲が流れ天気はめまぐるしく変わります。やはり国境の山です。Cimg3317_2

多くの人が歩くためか、足場となる岩がすべすべになっていて滑り易いです。

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一ノ倉沢を中心にこの山域で700名以上の方が命を落としています。いつもここを通過するときは自然に対する畏怖を感じざるを得ません。

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オキノ耳(8:45)

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トマノ耳からオキノ耳を眺めたところ(9:00)。

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トマノ耳のすぐ下に肩の小屋が見えます。

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小屋までのアプローチ。下部は石の斜面になります。

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肩の小屋前(9:06)。子供も含め多くの登山者がいます。本日一番の賑やかさ。

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肩の小屋から西へと進路をとります。万太郎山まで6.5kmとの表示。

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右はオジカ沢の頭。左は俎嵓(まないたぐら)山稜でこちらは枝尾根で道はありません。万太郎山はオジカ沢の頭の後ろに隠れてしまっているようです。

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大障子ノ頭(大障子避難小屋付近にて)

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万太郎山手前の分岐(10:58)。進行方向から振り返って写してます。左に行くと吾策新道。まだ時間はあるし、雷鳴も聞こえないのでエスケイプなしでこのまま西に進みます。

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万太郎山1954M(11:03)。肩の小屋以降、久々に人に会いました。そのくらい人の少ないルートです。でも道はしっかりしています。

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万太郎山の先はしばらく穏やかなトレイル。

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越路避難小屋(11:29)振り返ったところ。このあと結構下ります。

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毛渡乗越1568M(11:37)

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エビス大黒ノ頭手前。足元はふかふかだし、登りもゆるやかなので、自然と小走りしたくなります。

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進みが順調だと自分撮りの余裕も生まれます。途中、水場はないので今日はゼリー系も含めて3200mlくらいの飲料を持ちました。肩の小屋で購入は可能です。以前に、馬蹄一周のとき、肩の小屋のミネラルウォーターのペットボトルは売り切れで、2Lの調理用のボトルから分けていただいたことがあります。

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深い岩の切れ目。

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仙ノ倉山手前の急登。荷物が重いとしんどそうです。

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仙ノ倉山到着(13:00)。平標山方面からの女性と出会いました。

天気が良いと元橋(苗場スキー場方面)からここまで来る人が多いようです。

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途中で出会った方が、「仙ノ倉から先は道も良くなり、まさにハイウェーだよ」と教えてくれましたが、本当でした。快適な木道やフラットな一直線のトレイルが続きます。

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感激の風景。

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今回のコースで3回、ヘビに会いました。みな尾根上です。はじめなぜこんな厳しい尾根上に生息しているのかと不思議でした。でも途中でカエルも多いことに気づきました。おそらく道から見えないところに池(池塘:ちとう)があり、カエルが産卵でき繁殖⇒カエルを餌にするヘビも繁殖という連鎖ができているのでしょう。

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誰もいないのがもったいない。中腹に木製のテラスがあります。

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平標山への最後のアプローチ。美しい木製階段です。
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平標山(1984M)13:39 お弁当をひろげている数人の方がいました。霧でなければ展望はよさそうです。

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平標山からは北に進路をとり、平標新道に進みました。上部には草原が広がります。

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草原のあとは、樹林帯にはいります。笹が刈ってあるので道は明瞭です。笹の伸びているときだと道を見失いやすいかもしれません。

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道はかなり急な下りです。また道が斜めに傾いていることが多く、かなり歩きづらいです。途中で出会った人は、上部の草原で西センノ沢を登り最後藪こぎをしてきた男女2人連れと、徒渉点でそこまで仙の倉谷沿いに渓谷を登ってきた夫婦の合わせて4人のみでした。つまり普通の山道を行く登山者とは一人も出会わなかったことになります。マイナールートであることに納得です。

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徒渉点(15:10)。このすぐ先にもう1つ徒渉点があります。

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沢で靴洗い+クーリング

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徒渉点を過ぎてすでに麓(ふもと)に着いた気分でいたら大間違いでした。この杉林は一番まともだった箇所で、この先、ロープで斜面を下ったり、苔むして滑る石の上を何度も歩いたりしました。上部以上に足場は悪かったです。

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やっと林道にでました(16:00)

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この後の林道がまた長かった!

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上越線。レンガに歴史を感じます。遺産の風格あり。いえいえ今も現役です。

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ここを右折して土樽駅方面に向かいます。

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高速道路に沿ったこの道も長かった。

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駅入口を過ぎ、しばらく行くと再び上越線の線路です。左手の階段をあがるとすぐ目の前に国境のトンネル(清水トンネル)があります。
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この標識に従って右折して橋を渡ります。夜、はじめてここにきて駐車場までいくのは、わかりにくくてかなり難しいと思います。

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100台駐車場に帰還(17:22)

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岩の湯(温泉)に寄っていきました。

このコース、人が少ないことが良くわかりました。出会う人が少ない分、出合った際にお互い自然とお話がしたくなります。却って多くの人とあいさつ以上の言葉が交わせるルートでした。

静かに大展望を堪能したい人向けのコースです。クマ鈴は必携です。谷川岳以降徒渉点まで水場はありません。笹が刈られていないときは歩きにくく、しかも道が不明瞭な可能性があります。


南アルプス日帰りトレイルランニングその2(北沢峠、仙丈ヶ岳、横川岳、間ノ岳、農鳥岳、大門沢小屋、奈良

2013-06-26 23:15:57 | スポーツ

 2012年9月1日(土)、南アルプスの北沢峠から仙丈ヶ岳、間ノ岳、農鳥岳を経て奈良田までの縦走コースで日帰りトレイルランニングを楽しんできました。途中からは雲の中に入り、雷注意報も出て冷や冷やの縦走ランでした。大門沢沿いのルートは不明瞭な箇所が多く注意が必要です。

前夜23:50 奈良田の駐車場到着。車中泊。翌朝、バスで広河原乗り換えで北沢峠へ。

行程:

北沢峠出発7:12~仙丈ヶ岳9:06~野呂川越11:36~間ノ岳13:43~農鳥小屋14:20~農鳥岳15:23~大門沢川下降点15:46~大門沢小屋17:01~奈良田駐車場18:51

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 奈良田の温泉街の少し先にこの駐車場があります。トイレのほかに滔々と水の流れる水汲み場も完備されてます。 ここにバス停はなく、温泉街のバス停から乗るのが正しいようです。それがわからなくて朝ここでウロウロしていたら、バスが来て、停まってくれました(これ、正しくない乗り方です。すみません)。この500メートルくらい先にももっと広い駐車場があります。そこにはバス停もありました。(バス乗車5:32)(注:2013年に上の画像の駐車場を再訪すると、登山者の長時間駐車は禁止になっておりました)

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広河原。ここでバスを乗り換えます。夜叉神峠方面からの人たちもいて賑やかです。

北沢峠行きの始発バスは6:45発です(2012年のデータ)。

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バスは乗車人数に合わせて複数台出るようです。

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北沢峠バス到着7:08  このトイレの左側から登り始めます。

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幅の広い歩きやすい道です。

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何合目という表示があり、励みになります。

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4合目はまだ樹林帯です。

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6合目でハイマツ帯に入りました。

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雲の動きが早いです。今日の天気が心配。

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小仙丈ヶ岳の頂きが見えてきました。

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小仙丈ヶ岳(8:31) おしゃれな標識。

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甲斐駒ケ岳は雲の中。ちょっと不安を抱かせる雲の隆起。

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これから進む仙丈ヶ岳方面の尾根。穏やかなアップダウンである程度走れます。

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一番奥のピークが仙丈ヶ岳のようです。

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仙丈ヶ岳の直下より。

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仙丈ヶ岳(3033M)山頂到着(9:06) 雲がなければ眺望は良さそう。

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仙丈ヶ岳の北側にはカール地形(藪沢カール)が広がっています。

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これから進む仙塩尾根方向。雲低く、不安を抱きながらの南下になりそう。

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大仙丈ヶ岳(2975M) あまりピーク感のない山です。(9:25)

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大仙丈ヶ岳を過ぎるとしばらくは下りです。

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陽もときどき射します。尾根はゆっくり走れます。

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これから進む尾根が一望でき、その長さに身が引き締まります。

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すれ違う人は全くいません。マイナーコースなのかな?それとも天候のせい?

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苳ノ平の小さな標識がありました。

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伊那荒倉岳2519M 展望は利きません。(10:40)

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高望池とありますが、水は全くありませんでした。

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雨が降れば、ここに池ができるのかな。

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独標の少し手前には、きれいな針葉樹の森が広がります。Cimg7836

独標2499M  ここだけ突然、空が開けます(11:03)

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東側には北岳から間ノ岳に続く尾根。

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横川岳2478M

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野呂川越(11:36) 。今回のコースにエスケイプルートを見つけるとしたら、ここから両俣小屋を経て南アルプス林道に下るくらいでしょうね。

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野呂川越からの登りは倒木が多いです。

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三峰岳の肩までもう少しです。三峰岳そのものはルートから少し西(この画像では右)に逸れます。天候が悪化してきたので、頂上には行きませんでした(頂上までルートがあるのかもか確認しませんでした)。(13:13)  ここが塩見岳方面との分岐になります。

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結構、険しい岩場を通過します。

ルートのマーキングもあります。

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間ノ岳頂上(13:43) 雲の中でなにも見えません。

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視界は悪いものの、雷鳴は聞こえません。

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農鳥小屋到着(14:20)

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売店発見。小屋からご主人を呼んでジュースを1本売って頂きました。

短パン、ノースリーブシャツのバリバリのトレランスタイルでご主人に怒られるかと思いドキドキしていましたが、主人、「どこへ行くんだ」私、「奈良田までです」主人、「そうか」で無事、認めていただけたようです。よかった!

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各方面と体力別の所要時間一覧が売店前に吊るしてありました。(画像クリックで少し拡大します)

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「農鳥岳」の名前で勝手に穏やかな山容をイメージしていましたが、実は結構荒々しいルートです。

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農鳥岳山頂3026M(15:23)。 西農鳥岳は見つけることができず、いつの間にか通過してしまっていました。

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動いているので体は寒くないものの、手は冷えるため、ボアの手袋着用です。

シューズは、下りで力を発揮するホカオネオネ(HOKA ONEONE)使用。

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農鳥岳を過ぎれば、あとは基本的に下り基調です。霧の中、夕刻が迫っているので走れるところは走ります。

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大間沢下降点の塔(15:46)。以前にここで遭難したかたの遺族が建てられたとのことです。

黙とう、そして感謝です。

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急な下りが続きます。

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所々に標高表示がありました。

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まだあまり古くない木橋。土石流が多いエリアみたいです。

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大門沢小屋。テント場もあり、賑やかです。(17:01)

水道もあります。

Cimg7906大門沢小屋の前の水道を使わせていただき、そのあと、こちらの道を進もうとしたら、テント場行きの道でした。実際は来た道を少し戻ってから右に折れます。この風景と小道をみて、「この先は、歩きやすい里山風の小道だろう。楽勝だ」と勝手に想像してしまいました。ところが、実はこの先が、今回のコースで一番迷い易いエリアだったのです・・・ この時点ではそんなこと知る由もありませんでした。(17:06出発)

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こちらが下山ルートでした。沢は岩石が流れてそんなに時間がたってなさそうです。

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こんな応急?の回廊もあります。

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赤テープがあるものの、しっかり確認しないと見落とします。何度かルートを外しそうになりました。

土砂でルートが埋もれた様子です。 暗いと下山はかなり厳しいです。

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橋も応急っぽいです。整備してくださる方に感謝。

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しばらくすると渓谷を離れて山腹を巻いて行く道になります。今度こそ、あとは楽な道、と思ったのもつかの間、この後、道迷いしかけることになります。

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ミニケルンの先、踏み跡が消えます。左下に進んでなんとか続きの道に出ましたが、本当にそのコース取りで良かったのか今も判りません。ゆっくり行ったり来たりしながらのルート選択で、もう少し暗かったらライトがあっても道迷い必発。ビバークになった可能性が高いです。

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吊り橋登場。人工物にほっとします。
林道は近いと思いきや、ここからまだまだありました。

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吊り橋のすぐ先の取水場

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再び吊り橋。その先、山腹を登るようにルート変更されていました。

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暗闇迫り、ライトがないと見えないです。

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3つ目の吊り橋です。林道はまだです。

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最後、一緒になった方々とダッシュして、やっと林道にでました(18:22)

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広河原へのバス道は夜は18時に閉鎖します(私の到着は18:37)トンネルの奥から下りてきた登山者を想定して、右に見える人用の出入り口はオープンになっているそうです(後日の登山で監視のかたに確認済み)。

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林道はひたすら走って駐車場に帰還(18:51)。

 このコース、車中泊だと北沢峠出発は、どうしても朝7時過ぎになってしまいます。晴れていれば、大パノラマの楽しめるコースですが、エスケイプルートがないので、天候が確実に良い日を選んで入山しましょう。
 給水できるのは、農鳥小屋(飲料購入)と大門沢(小屋より少し上流で汲み水可能)のみです。最後の大門沢コースは思った以上に時間がかかりました。ダッシュして飛ばせる下山道ではないですし、不明瞭箇所があります。蛇行しているせいか距離感がつかみにくく、とても長く感じます。 
 天候不良と道迷いの恐怖感があった分、ゴールしたときの安堵感はひとしおでした。19時頃には奈良田エリアの日帰り温泉は閉まってしまいまいます。奈良田温泉に入っていくのなら、17時半くらいの下山を目指しましょう。

 


剣岳日帰りトレイルランニング(早月尾根往復)

2012-09-13 17:37:00 | スポーツ

 2012年8月26日(日)  早月尾根往復で剣岳に登ってきました。初めての剣岳です。地図を眺めると、日帰り可能なのは、早月尾根しかなさそうです。

 

 早月尾根は、以前は、積雪期の熟練者向けの登山ルートでした。昭和33年にコースが整備され、昭和35年に避難小屋、さらに昭和46年に伝蔵小屋ができ、一般ルートとなったそうです(昭文社エアリアマップ解説文より)

 ヤマケイ8月号に日本の急登の特集が組まれていて、編集部のランキング1位に早月尾根が挙がっていました。

行程:馬場島キャンプ場6:45~登山道入口6:51~伝蔵小屋9:13~剣岳山頂11:07~11:30(再出発)~伝蔵小屋13:03~登山道入口15:04~馬場島キャンプ場15:10

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馬場島キャンプ場の管理棟前の駐車場(無料)。40台くらい停められます。朝6時15分到着で1台分だけ空いてました。これより上流エリアに路上駐車の車が20台くらいありました。ちょっと下流の数百メートル離れた駐車場は空いてました。

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キャンプ場入口。あまりキャンパーはいませんでした。トイレ、水場あり自由に利用できます。

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キャンプ場上部の路上駐車。まだ停められそうでした。芝地に沿って左に曲がります。

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帰らぬ人となった若者たちの慰霊碑。

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登山路の入り口。右の階段を登っていきます。

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この標識は標高が200メートル上がるごとに登場します。

現在地の馬場島は標高760M。山頂までは8.3kmです。非常にわかりやすくて親切な標識です。

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竹で作った階段。地元の方々が外注せずに、自分たちで整備しているのでしょうか。この尾根に対する愛情が伝わってきます。また、この画像でもわかるように道は緩やかにカーブしていて先が見えないので、「この先に平地が・・・」と期待できて、結構がんばれます。実際、常に同じ傾斜でなく、フラットなエリアも散りばめられています。

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松尾平。標高1000M。一旦平らになります。ベンチもあり休憩に最適です。

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この早月尾根、多くの杉の大木が登場します。太さだけを見れば屋久スギに負けないくらいです。

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急登とはいっても里山風のこのような走れるエリアもあります。

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伝蔵小屋(早月小屋)が見えてきました(標高2200M)。小屋の手前に小ピークがあり、小屋に向かって少し下ります。

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剱伝蔵小屋と早月小屋の2つの看板出ています。買いませんでしたが、ジュース類も売っています。馬場島から小屋まで5.4km、ここから剱山頂まで2.9kmと表示されていました。

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小屋前でキャンプもできます。

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これから進む稜線と剣岳が見えてきました。

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残雪。8月26日です。少し前はもっと大きな雪渓だったのでしょうね。

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岩場も登場。他のかたのブログにも良く出てくる岩場です。

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天気が良いと急登でも明るい気持ちで臨めます。

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通ってきた鎖場を振り返ったところ。下の谷が深いので結構怖かったです。

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最後の壁。ペンキでマーキングがあるので迷うことはありません。

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片側通行の部分では、集団の通過を待ちます。集団のあとにまた別の集団がきてなかなか登れない!トレランしていると気が急(せ)くのですが、あわてない、あわてないと自分に言い聞かせます。

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山頂直下の標識が見え来ました。この標識の文字は判読不能です。しかし「正しいトレイル上ですよ」という意味で重要な存在だと思います。

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剱岳山頂到着(11:07) 

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ヘルメットをかぶった方々をみると気持ちが引き締まります。一般人の山ではないんだなあ・・・と感じていると・・・

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山頂でゲーム?に集中している子供たちもおりました◎

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周囲は険しい峰峰で、その中心に剱岳が存在しています。

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11:30下山開始です。ぐんぐん高度を下げていきます。といっても歩きです。

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やっぱり雪があると心が躍るものですね。記念撮影したくなる気持ちわかります。

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深い溝状の急な下り。

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剱伝蔵小屋に帰還。画像中央のトイレは外見は立派ですが、中はあまりきれいでありませんでした。

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何気ない道に見えますが、道が崩れないように麻袋の土嚢で階段が作ってあります。

滑らずに安心して下りられます。整備してくださる地元のかたに本当に感謝です。

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最後、走れるフラットなトレイルが続きます。急登とは無縁のエリアです。

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馬場島のキャンプ場にもどってきました(15:07)。のんびりお弁当食べるだけにきても心地よさそうな場所です。

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朝、車で馬場島に向かうとき、気になった立山寺の入口です。帰りの道中、寄り道していきました。いい雰囲気の杉並木が続きます。

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上市町の市街地にあるアルプスの湯に入って行きました。観光客よりも、地元のかたが中心の温泉のようでした。

早月尾根は、急登であるものの、登る人のことを考えてしっかり整備されていました。竹の階段や土嚢に地元の方々の汗を流した手作業のぬくもりが感じられて、下山後とても温かい気持ちになりました。登山口の立派な慰霊碑も、もっぱら自己責任といわれる登山において若者を悼む気持ちがあふれており、感銘を受けました。

「愛のある急登、早月尾根」そう私は名付けたいです。

とはいっても、エスケイプルートのない一本尾根です。水場もありません。しっかりした装備で臨みましょう。


浅間嶺~風張峠~月夜見~御前山~湯久保尾根のトレイルラン

2012-01-03 04:49:38 | スポーツ

 2011年12月4日に奥多摩の払沢の滝近くの駐車場から、浅間嶺、風張峠、月夜見、御前山、湯久保尾根と進み、そして出発地点の駐車場に戻る1周コースでトレイルランニングを楽しんできました。トレランとはいっても当面大会もなく、半分以上歩きのゆったりモードでした。

行程:払沢の滝入口駐車場7:55-浅間嶺9:09-奥多摩道路10:51-風張峠11:24-月夜見第2駐車場11:54-御前山13:03-小沢集落14:43-北秋川橋15:22-駐車場15:34(約31km)

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払沢の滝入口の駐車場は車20台以上が停められます。トイレもありました。7:55出発。

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車道を逸れ、石段を上がっていくほうが近道です。浅間尾根を経て数馬に抜けるこの道は昔の主要道だったようです。

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山の斜面に点在する民家のあいだを通りぬけていきます。

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再び車道に出てしばらく進むと峠の茶屋です。展望所もありました。

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 浅間嶺少し手前の分岐。浅間嶺まで左は800m、右は400mと表示されています。しかし、右は山頂下の広場までの距離であり、展望台まで往復しなければならないので、はじめから左に進むほうが、実は距離が短くてすみます。つまり左に進むのがお勧めです。

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浅間嶺(903m)に到着(9:09)明るくて展望の良い山です。白い富士山もくっきり見えました。

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浅間嶺から先は、尾根道を西に向かって進んでいきます。こんな武蔵野の雑木林のような雰囲気のところもあります。

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サル石。 岩のどこかにサルの足跡があるから探してみてね!って看板に記されていました。私は見つけられませんでした。

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 ハセツネマップ上では、藤原峠の少し手前の点線の山道との分岐点になります。整備されて間もないきれいなベンチが安堵感をもたらしてくれます。

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この浅間尾根、標識はこんな感じでしっかりしています。

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奥多摩横断道路(昔の奥多摩有料道路)が見えてきました。

この道、夜間は車両通行止めです。

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車道に出たら、左方向にしばらく進みます。すると道路の右側にこの標識が見えてきます。

カーブが続く、見通しの悪い車道なので十分注意して横断しましょう。

ここから標高差50mくらい、崖のような急登の道です。

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奥多摩道路から風張峠までは歩く人も少ないようで、道は荒れています。路肩が脆そうで、しかも西側に深い谷があるので、転落しないように注意が必要です。

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風張峠(11:24) 再び現れた車道のすぐ上になります。このあとも車道と数回接しながら月夜見第2駐車場へ向かいます。

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ハセツネでにぎわった山道も12月はふかふかの落ち葉に覆われます。ほとんど歩く人はいないようです。誰とも出会いませんでした。

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月夜見山です。ハセツネのレース時は月夜見(第2)駐車場のほうが有名で、知らないうちにここは通り過ぎている気がします。ごめんなさい。

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 昼間の月夜見第2駐車場(11:54)。ここから御前山に登る人も多いようで、空(から)のバスまで止まっておりました。

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月夜見第2駐車場の案内図。黄色が今回の私のルートです。

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月夜見第2駐車場からは、防火帯の役割も担っている(?)幅の広い明るい道になります。

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数年前のハセツネ事故で新設されたう回路。

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御前山への登りは斜度があり、辛いです。これは振り返ったところ。

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惣岳山(1340M)。 小河内ダムから大ブナ尾根を登ってくる道がここで合流します。

 

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 御前山山頂(1405M)到着(13:03)。12月でもここは人がいっぱいで活気があります。あまり展望はよくありません。

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御前山から大岳山方面へ数分下った分岐でメインコースを離れ、右の「湯久保尾根・宮ヶ谷バス停方面」に進みます。

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湯久保尾根から大岳山方面を眺めたところ。

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植林された単調な尾根道。金比羅尾根に似ているかも。

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 こんな岩場もありました。仏岩ノ頭付近と思われます。落ち葉が多く路面状況が判りにくいです。スピードも出せません。これが晩秋トレイルランの特徴です。慌てずに1歩1歩慎重に探るように進みます。

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12月なのに、南斜面の陽だまりにはこんなきれいな紅葉が残っていました。

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民家が見えてきました。山道も終わりです。

このあと車道を5km走りました。バスも走っていますが、本数は少ないです。

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 北秋川橋を渡ってすぐ右にお豆腐屋さん(ちとせ屋)があります。温かい豆乳1杯100円です。お薦めです。もちろんお豆腐も買えます。このお店の奥を曲がって登っていけば駐車場はすぐです。

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 確か1丁270円の豆腐と北海道産の大豆のみを使用した360円の豆腐がありました。食べてみて両者の違いはあまりわかりませんでした。

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15:34 払沢の滝入口の駐車場に帰還。人懐こいネコに遭遇。肉球が冷えるみたいで抱っこをせがまれました。ネコ大好き人間の私も大満足!

このあと瀬音の湯の寄って帰りました。

 このコース、奥多摩道路~風張峠の区間を注意して通過すれば、あとはよく整備された歩きやすいコースです。今回はいませんでしたが、1年前の12月は浅間尾根で合計30台くらいのマウンテンバイクとすれ違いました。午後の時間帯に入ると奥多摩道路からの下山路として利用するケースが多いのかもしれません。接触に注意しましょう。

湯久保尾根は植林の森で結構単調です。車道に出てから豆腐店までの5kmも長く感じました。