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京都花街の経営学

2024-04-13 09:47:53 | メンタルヘルス
西尾 久美子 (著) 東洋経済新報社刊 2007/9初版 249P 元は1600円+税だが どうも版権が移ってるらしく このソフトカバーは既に絶版らしいが まだどこかが新本で在庫を持ってるようで2993円なんてとんでもない値段でamazonで新本売ってる・・えぐい。が マケプレでは程度のいいのが300円ちょいであるので そちらをお薦めする。更にはこれの版権を中央公論新社が買ったようで おもてなしの仕組み - 京都花街に学ぶマネジメント の題名で文庫で出てる。こちらは713円だが 個人的には元本の古本の方がいいだろう。あたしは2015年にamazonで古本買ってるのだが これ死にかけた時期で 探しても見つからないんで うーんと思ってたら メルカリで400円で良さそうなのがあったのでポチった。画像があるので程度が見えるから少し割高だがいいかと。昨日届いて読んでたんだが まあ大体知ってる情報の裏打ちと細部が知れて良かったと思う。著者は下京の商家の人で府立女子から勤め人してたらしいが 今は最近有名な神大の経営の教授だ。なので 本書後ろの方は京都の花街の経営について書かれてるんだけど 全体的には京都の花街の仕組みのご紹介と思ってもらえばいい。あたしは京友禅の職人を目指してた時期があって職場は下京だったが部屋が七本松中立売下ルなので上七軒はすぐなんだけど お茶屋遊びからは遥かに遠いが その難儀さを知ってる。一見さんお断りの決まりは掛け売りだから仕方ないとしても お茶屋さんに信用のあるお客さんの紹介が無いと絶対にあがれない仕組みで お安くはないので ある程度お金のある社長さんでないと到底無理。旦那さんになろうとすれば更に大変なので 職人風情ではとても無理で うちの社長でも絶対に無理やろう・・というぐらいに敷居が高いw まあ 京都花街というと舞妓さんを連想されるだろうが 中心になるのはお茶屋のお母さんや芸妓さんなのだが そこら辺の情報が少ないので本書は面白く読めた。良本だ。京都で伝統産業についてても知りえない世界の話なので イスカンダルの美味しいお店紹介みたいな内容なのは仕方ない。上がれる人達だけの閉ざされた世界だしねぇ。本書をメルカリに出した方にご挨拶したら お父さまの蔵書で散々お茶屋遊びしてたそうで ええなぁ・・という感じだ。
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