劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

熊日連載16「わたしを語る」(25)キッズミュージカル

2020-05-13 17:20:00 | 2020-2022 日記

 

「熊本アングラ万華鏡」と題して連載が始まって25回目となり、残すところ5回となった。
えせブンカ人、ゲージツ(非権威)、ふざけた爺ちゃん、アングラくるくる演劇にしては「真っ当なことを語っているではないか」とガッカリされている人もいると想像していた。
何がアングラだ?…ネットで検索してもわかったようでわからない。そんな時代に生きていることだけは確かな事実である。
それはアングラと呼ばれた1960年代から70年代の旗手たち、劇団が個別に発生したこともあるからだろうか。自然発生のようにも思える。
結果、必然として流行が歴史として刻まれる。せーの、よーいドンで始まったわけではないだろう。
走りながら模索しながら、新劇や商業演劇への批判があったことは事実として認められる。
アングラ劇は衝突して新しい価値観を個別に生み出そうとしていた。
プロ(メジャー)とアマ(マイナー)の壁を抜けるとは容易なことではないが、社会が疲弊するとそれを時代が要求する。変革なのだと思う。

キッズミュージカルに取り掛かったのは「地域の子供たちに演劇を教育として活動して欲しい」と熊本市教育委員会が管轄する公民館「地域生き生きプラン」に取り上げられた。
私たちは「健全育成」に疑問を持ちながらも、小学生の子供たちと接することに興味を覚える。好奇心旺盛に火がついた。
案の定、子供たちに自由奔放な力を感じた。学校で教わる知識の詰め込みではなく、演劇では自分で想像することを形にできるか?
そこを基本にしながら歌とオドリを取り入れながら劇作りに入る。
あの時の子供たちは今…。大人の階段を登っているだろうか。
私はルイスキャロルの寂しさがわかるような、わからないような不思議な気持ちである。