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毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

ヤシオツツジ咲く岩峰、西上州三ッ岩岳(2008年5月1日)

2024-04-24 15:45:58 | 信越・長野・西上州の山

まもなくゴールデンウィーク。花と新緑の季節だ。

今回は2008年、今から14年前に登った西上州、南牧村にある三ッ岩岳を紹介しよう。

この山に初めて登ったのはそのまた5年前、2003年の5月2日。この日はすばらしい天気で、山頂直下の岩場に咲き乱れるアカヤシオと西上州の山のいい写真が撮れた。

 

これがその時の写真。

このすばらしい景色を妻にも見せたいと思って5年後の5月1日に訪れたのだ。

 

三ッ岩岳があるのは、下仁田から南牧村に入り、村役場の近くから県道をはずれて南の大仁田川の谷にはいる。

谷を詰めたところに大仁田ダムがあり、そのダムの下が登山口だ。

 

ダムの下はきれいに整備され、駐車場やトイレもある。

 

登山道の入り口には、天狗の面をまつった祠がある。

10時11分出発。

 

季節なのでたくさんの花が見られた。

 

あれ、これは先日の三頭山でみたハシリドコロみたい、と思って調べるとやはりそうだった。

三頭山のところでは見たことがないと書いてしまったが、ちゃんと見て写真にも撮ってあった。

このころは写真に撮っても、ちゃんと名前を調べていなかったなぁ。グーグルレンズみたいな便利なものもなかったし。

 

急な沢筋を登りつめていく。

 

40分ほどで稜線に出た。

 

ヤマツツジあるいはミツバツツジ?はまだつぼみ。

 

木の根でおおわれた尾根道。

 

カタクリを見つけた。

 

そして足元に岩があらわれはじめるとお待ちかねアカヤシオが姿を現す。

 

ワチガイソウの仲間、ワダソウというらしい。これもこの当時は調べられず名前がわからなかった。

 

カエデの新緑。秋にはきれいな紅葉をみせてくれるのだろうね。

 

これはシロヤシロか、それともヒカゲツツジ? 

わからないので他の人のレポを見るとヒカゲツツジと紹介してあった。

 

山頂が近づいて、岩が増えるとともに赤白入り乱れたヤシオツツジの天国へ。

 

5年前のような抜けるような晴天とはいかなかった。でも曇りの日の新緑もやわらいでなかなか素敵だ。

 

ここが最初の写真を撮ったスポット。

今回もヤシオツツジは満開ですばらしいが、残念ながら遠景がない。

 

登り始めて1時間40分で1032mの山頂。

目の前には西上州らしい岩峰が。山水画の世界だ。

 

見下ろす山の斜面は、淡い緑から黄色や白までの水彩画の世界。

 

ゆっくり休んでから下山開始。くだりは別のコースを使う。

 

春霞に溶けた山々と新緑。

 

下から山頂を見上げる。ほんとうにたくさんのアカヤシオだ。

 

下山に使ったコースは岩が多い。

尾根を外れて下りだすと足元がすべるような急斜面が続いた。

 

その途中の巨大な岩の根元に祠がまつられていた。

 

竜王大権現と書いてあった。

地元の南牧村の人々が雨乞をするために祀っていたものだろう。

 

朽ち錆びた鉄剣が奉納されていた。これはかなり古いもののようだ。

 

竜王大権現の祠からも急な下りが続いた。

 

 

途中でのぼりの道に合流し、登山口に戻ったのは2時半近くだった。

他の季節にも来たことがあるけど、やはりここはこの時期が最高だろう。

こうやって記録をまとめていると今年も行ってみたくなった。でも無理だろうな。

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静けさ求めて父不見山へ(2021年2月5日)

2024-01-10 16:39:03 | 信越・長野・西上州の山

(手を入れての再投稿です)

秩父の小鹿野町と群馬県の神流町との境界に父不見山という山がある。秩父側では「ててみえず」、神流町側では「ててみぇーじ」と呼ぶらしい。

2月、冬の静かな山歩きを求めてこの山に登ってみた。

あまり人の行かない山だ。なにしろアプローチが不便。標高も1047mしかない地味な山なので静かな山歩きが期待できるが、電車とバスで神流町の万場まで行くには埼玉から3時間もかかる。

そこで今回の計画は、マイカーを万場の駐車場に留め、歩いて生利(しょうり)から秩父の吉田町へ抜ける県道を使って杉ノ峠北登山口をめざす。

杉ノ峠から父不見山、長久保の頭と歩いて坂丸峠から小平へと下る。小平からはバスで万場へと戻るという計画だ。

道の駅万葉の里に留めて周回する人もあるようだが、バスを利用する場合は、バスが万場で運転士の休憩で10分間とまる。だから万場に留めると無駄が少ない。

 

万場の中心部に写真のように外来者も駐車できるスペースがある。

以前に若神子尾根から西御荷鉾山に登ったときもここを使わせてもらった。7時30分出発。

 

今回初めて気がついたのだが、そこから川の方にいくともっと広い駐車場もあった。夏の観光客用らしい。

万場の町はまだ日があたっていない。

 

橋で川の南側に渡り、歩いて生利へと向かった。途中にもう1本橋があるのだが、現在架け替え工事中だった。

 

生利から吉田に抜ける県道を歩いて登ると父不見山登山口の標識があった。

 

ここから山道に入るところだが、私はこれを見ながら、計画とは違うコースだと思い込んで県道をさらに上に登ってしまった。

 

やはり、標識の通りに登るべきだったのだ。

1kmほども登ってしまったので引き返すのはいやで、一段上にある林道をめざして斜面を登り、山仕事に使ったらしい古い尾根道をたどって中腹の林道に出ることができた。

下の写真はその尾根道と林道への到達点。

 

舗装の林道をたどって本来の登山コースにもどる途中、視界が開けて父不見山が見えた。

 

途中沢に沿って道があったが、これは登山道ではなかった。もう少し歩くとようやく案内標識を発見。

 

立派な標識だが、少し傷んできていて文字が読みづらい。私製らしい青い標識も近くにあった。

 

道は最初は舗装されていた。車でも入れそうなのだが、作業用の車以外は乗り入れないよう注意看板があった。

 

この山の群馬側は比較的なだらかなので、山中に林道がつくられている。

間違って入り込まないようにしたい。私製の青看板もそのためにつけたものだろう。

 

やがて、赤い布や青い私製看板に導かれて沢を渡り、向かいの斜面の山道を登り始めた。

しかし、その後なんども林道に遭遇した。

 

山の斜面自体がゆるやかなので道も楽に歩ける。ただ北斜面なので寒い。

 

峠が近づくと日陰には雪が積もっていた。

 

10時2分、ようやく杉ノ峠だ。

 

広い尾根の南側にまわると石の祠と灯篭が2基、南向きに設置されていた。秩父側の人が祀ったものだろう。

 

ここでなんと、カメラのバッテリーが切れてしまった。前回使ってチャージし忘れていた。このあとはスマホでの記録だ。

 

杉ノ峠から父不見山までは歩きやすい尾根道だ。気分ものんびりしてくる。

そうそうこんな気分を味わうためにこの山を選んだのだ。

途中奥秩父の山なみが見渡せるところがあった。

 

さらに歩くと父不見山のあと向う長久保の頭も木々の間から見ることができた。

 

10時35分、父不見山山頂に到着。いくつかの標識と石碑があり、小さなベンチも置いてあった。

ベンチに腰掛け、おにぎりとカップラーメンをいただく。

すぐあとに男性が一人登ってきた。しばらく写真を撮っていたがすぐに引き返していった。

秩父側の林道に車を留めて上がってきたのだろう。この山で唯一の人との遭遇だった。

 

山頂からは木の枝越しに白銀の山が見えた。冷えて澄み切った空気の中でかがやいていた。

長野県との境である十石峠やぶどう峠越しに見えているようなので、北八ヶ岳の一部と思われる。

 

20分の休憩後となりの長久保の頭へ向う。

2万五千分の1の地形図では、三角点のない父不見山の名前は書いてあるが、そこより標高が高くて三角点のあるこの山には山名が書いていない。

山頂の標識には長久保の頭と大塚という2つの表示があった。

長久保川というのが秩父側にあるので、秩父側では長久保の頭、万場側では大塚と呼んでいたのかもしれない。

 

坂丸峠への道も歩きやすくいい道だった。

葉をきれいに落としてしまった樹林は明るくて開放的た。

 

途中にある985mの高まりは南側の沢に下りながらまいていくので登り返しもない。

 

坂丸峠も広々した峠だ。

 

峠にはまだ新しい石の祠が祀ってあった。

 

峠の北側はかなり広い落葉樹の広場になっていて、奥の方には送電鉄塔が立っていた。

 

静かだ。風もないので日向は暖かくさえある。

1本の木が横たわっていたので、そこに腰をかけ、お湯を注いでコーヒーいただこうとしたら、お湯の入った魔法瓶はあるのに肝心のコーヒーパックを入れ忘れてきてしまった。

うーむ。最近こういうことが増えているなぁ。

 

坂丸峠から小平への道は道幅も広く傾斜もゆるくて歩きやすい。上部はほとんどが落葉樹林なので明るくて見通しも良い。

 

雪は降ってから数日が立っており少し硬くなっていて、特に踏み跡の部分は氷になっているところがあった。

上の写真の林道を横切った下側は特に雪も多かったので、短時間軽アイゼンを使用した。安心感が違う。

 

道はほかの林道と交錯しつつくだっていくが、迷うようなところはなかった。

 

バスの時刻まで余裕があるので、道をふさいでいる枝等を拾って片付けながらのんびりと下り、13時12分小平のバス停に到着した。

 

赤線の部分がコースからはずれたところ。地図をだして確認すればすぐわかるのに、どうも私はこういうところで横着をして失敗する。

父不見山は秩父側からも登れるが、今回のコースは、山の雰囲気、道、距離など総合して私としては満足度が高かった。

新緑の芽吹きのころや広葉樹が色づく頃また歩いてみたい山だった。

 

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植生豊かな初夏の茂来山(2023年5月17日)

2023-05-19 10:53:20 | 信越・長野・西上州の山

山仲間の「たまにはしっかり歩いてみたい」との希望にこたえ、茂来山に行ってきた。

茂来山は、数年前の秋に登ったことがあったが、豊かな森の雰囲気が気に入っていたことと、その時は雲が出て山頂の展望にめぐまれず、リベンジの機会をと考えていた。

朝6時半に埼玉を出発。関越から信越道、そして現在はまだ無料の中部横断道を利用して八千穂町へとむかった。

連れのメンバーはこの山は初めてということなので、コブ太郎などがいる霧久保沢ルートを選び、駐車場へ。

 

9時50分、出発。まずは丸太橋渡りから。

 

沢から斜面を登り始めると、知らない花がお出迎え。

 

ヒノキの林の林床にはヒトリシズカ。

ほとんどは花を終えていたが、たった一輪だけ白い花穂を残していた。

 

これはうちの庭にもあったが、名前がわからない。

 

林道の合流点へ向かって鳥の声を聞きながら、のぼっていく。ああ、セミの声もまじっているな。

 

エンレイソウを見つけた。このあとも注意して探したが、見つけられたのはこの一輪だけ。

 

ハコベの仲間?

 

ヤマブキソウかな。

 

ヒノキ林を抜けて、沢に沿った広葉樹林に入っていくとあたりが明るくなってきた。

 

斜面にはシダ類のクサソテツがたくさん。

 

ふもとはすでに木々の葉も繁って、沢の水音も涼しく感じられる。

 

クワガタソウ。

 

イチリンソウ。

 

谷の分岐らしい少し広くなったあたりで右岸へとわたって登っていく。

もうコブ太郎も近い・

 

ちょうど1時間でコブ太郎についた。

 

初夏の日差しをあびて堂々と葉を繁らせていた。

 

コブ太郎をすぎるとすっきりと姿良く立ち上がるサワグルミの木が姿をあらわした。

 

今度はニリンソウがあちこちに咲いている。

大群落とはいかないが、沢の上部までいたるところに花を咲かせていた。

 

カツラの木も目立ってきた。

大木だったものが朽ち、わきから伸びたひこばえが立派な木に育っている。

 

10分ほどで今度は大王トチノキ。

木の下には、地元の方らしい二組の老夫婦が休んでいた。

そういえば駐車場に軽トラが2台とめてあった。この方たちの車だったのだろう。

今日はこの大王トチノキまでで引き返すそうだ。

 

根方のコブのくぼみになんとニリンソウが咲いていた。

 

幼子をやさしく膝にのせているみたい。森をはぐくむ母樹という感じ。

 

沢の上部、斜面が急になってきてサワグルミの林に入っていく。

 

ヤマエンゴサク。

 

サワグルミのたての線が気持ちいい。茂来山以外ではこんな林に出会ったことがない。

 

ネコノメソウの仲間だろう。とても小さい。

 

黒くて太い枝にちいさな若葉がきらきらして美しい。

 

そろそろ稜線が近いはずだが、足元の悪い急斜面がつづく。

女性が一人たちどまって携帯で話していた。その上部には連れの男性らしい姿がゆっくりと歩いていた。

 

青空が広がってきた。よくわからない大木がねじれた幹や枝に葉を繁らせていた。

 

ブナが現れた。稜線の上に明るい空。もう少しだ。

 

ようやく槙沢コースとの合流点。

いやぁ、お疲れ様でした。山頂まではもうわずか。

 

見渡すと大きなダケカンバもあった。

 

稜線の南側、小海町側はきれいなカラマツ林。

 

このあたりではミツバツツジがまだつぼみ。

 

これはシラカバだろうか。最後のひとのぼりだ。

 

オオカメノキ。

 

いよいよ頂上。青空と展望が待っているぞ。

 

12時30分、山頂。目の前に雄大な浅間山と黒斑山。でも写真撮るの忘れてしまった(笑)。

何組もの人がいてにぎやか。

 

八ヶ岳が沢筋に残雪を残している。

 

この日は上天気なのだが、霞がかかってしまっていた。

左奥が金峰山と瑞牆山。南アルプスは霞の中。

 

はるか東には両神山。

 

人が多かったし、日差しが強くて暑いので頂上から少しさがった尾根で休憩。

気持ちのいい風が吹き抜けた。カラ類の小鳥のさえずりが休みなく聞こえてくる。

 

そこからは登山口近くの採石場が見下ろせた。

その角度から、山頂直下が急斜面だということがひしひしと感じられた。

 

さて下山開始。稜線近くの斜面にはコバイケイソウらしい草も。

 

上から見下ろしてもサワグルミのたての線は美しい。

急斜面の石ころに足をとられながらも、くだりは順調だ。

午後2時ちょうどに大王トチノキ。ちょっと一服。

その後コブ太郎は素通り。

 

コブ太郎をすぎると道は格段によくなったので快調にくだっていく。

沢の水で顔を洗って、午後2時40分。駐車場に到着。

すると林道のほうから大王トチノキの下にいた地元の方たちが現れた。

その一人に槙沢コースのことを聞いてみたら、霧久保コースと同じように稜線直下は急斜面の登りだが、足元が岩なので槙沢コースの方が歩きやすいといっていた。

帰りは佐久穂町に出るとコンビニにより眠気覚ましのアイスコーヒーを購入。

途中、上里で車を出た時の暑かったこと。この日は埼玉は猛暑日になっていたのだ。

茂来山、霧久保沢コースは2度目に歩いても植生豊かないい山だった。

 

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霧久保沢コースで茂来山へ(2022年10月14日)

2022-10-15 16:09:18 | 信越・長野・西上州の山

山に行く機会がないまま、10月になってしまった。

8月に浅間山(前掛山)に行ってからなのでもう2か月たってしまった。

からだが相当なまってきているはずだ。

そこで昨日14日に車で出かけてみた。佐久穂町と小海町との境にある茂来山だ。

調べてみると佐久穂からの登山コースは2つある。霧久保沢からのコースと槇沢からのコースだ。

霧久保沢コースには巨樹100選に選ばれているトチノキ「コブ太郎」があるので、今回は霧久保沢コースで登ってきた。

登山口の駐車場までのルートがわかりにくいので念入りにナビを設定しておいたが、国道299号からの入り口にちゃんと看板があったので心配は無用だったのだ。

最後は狭い未舗装の林道をすすんでいく。

草におおわれた駐車スペースがあって軽トラが1台とまっていた。

そこに車をとめて登山道をさがしてみたが、みあたらない。

そこへ軽トラの主があらわれたので聞いてみると、登山用の駐車場はもう少し奥だという。

もう少し奥へすすむと広い駐車スペースがあった。20台以上はとめられそうだ。

看板もあるので、それを目印に進んでくればいいのだ。

最初にのせた絵地図は、写真の看板の右の箱のなかに置いてあった。

支度をして8時40分出発。看板の右から沢を渡る。目印の青のテープがやたらにたくさんつけてある。

沢を飛び石づたいにわたる。増水時は林道を歩くように案内されていた。

ヒノキの林の中を進んで、回り込んできた林道に遭遇するが、林道には出ずにそのまま山道を進む。

ヒノキの林の道をすすみ、途中から沢沿いの登山道へと下っていく。

霧久保沢という名前通り湿気の多い北向きの沢だ。

湿っぽいせいかシダが目立つ。

足元に栗のイガがたくさん落ちていた。

これまでの体験ではほとんど中身はないのだが、今回は小さいけれど栗の実もたくさんあった。

ビワの実の形をしたものはクルミだ。

歩きやすい道を登っていくと右下にコブ太郎がいた。ここまでは観光目的の人も来るのだろう。

見上げると、すでに葉は黄葉し始めていた。

大きなコブがモリモリともりあがっている。この湿気の多い沢に何百年と生きてきたのだ。

木の下でとちの実を探してみたが見つからなかった。

コブ太郎をすぎると道は傾斜を増していく。

ずっと沢沿いなのでカツラの木もたくさんある。黄色くなった小さな丸い葉が地面をおおっている。

コブ太郎から10分ほどのぼると水源の標識があった。

実はのぼりの時は見落としていて、帰りに気がついたのだ。

その少し上に2つ目のトチノキの巨樹、大王トチノキが静かにたっていた。

こちらではいくつかとちの実をみつけた。

大王トチノキをすぎると道はさらに傾斜を増してきた。

足元には四角張った石がごろごろしているし、湿っているのですべりやすい。

このへんで、白っぽい木肌のまっすぐに伸びている木が目についた。

数本が固まって生えているものも多い。

なんの木だろうと思って帰ってきて調べてみたらサワグルミだった。

名前は知っていたが、ちっともクルミの木らしくないすっきりとして背も高い。

よく見たら登山口に置いてあった絵地図にもちゃんと書いてあった。

ガスが巻いて深山幽谷という雰囲気になってきた。そんな中にたつカツラ。

足元にはコケがびっしり。

大きな倒木にはなめこらしいキノコが生えていた。

カエデ類もたくさんあるが、紅葉にはまだ早かったようだ。

ようやく色気づいてきた枝を見つけた。やはりこの山の紅葉は10月下旬がいいのだろう。

尾根がちかづくと太くて立派な木がたくさんある。森の老人たち。

しかし、このあたりは急で足元も悪くのぼりはきつい。たびたび立ち止まって上をみあげた。

ようやく槇沢コースとの分岐のある尾根に到着。山頂まではあと一息だ。

山頂直下から山頂にかけては色づいた木々がたくさんあった。

これで天気がよかったら気分は最高だろう。

11時2分、1718mの山頂に到着。

今日はガスに包まれてなにも見えないが、浅間山や八ヶ岳が見渡せるはずだ。

薄暗い森ばかりを歩いてきたので、うっぷんばらしに山頂付近の紅葉を探して写真に収めた。

しばらく休んでいると南西側の雲がきれて小海町のほうが見えてきた。

上空にも青空が見えてきたが、残念ながら周囲の雲は切れず、浅間山も姿を見せなかった。

11時50分下山開始。

登りは駐車場からだと2時間20分。下りは1時間20分だった。

この山の森は深くていい。こんどは槇沢コースで登ってみたい。

こちらのほうが歩きやすいようで頂上まで2時間と書いてある。

尾根近くの急斜面では大きくジグザグに道がきってあるようだ。

それに谷も南西向きで尾根歩きの部分も多い。

秋が深まったころ、天気のいい日に出かけてみたい。

 

 

 

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荒船不動から荒船山へ(2021年5月2日)

2022-09-08 13:54:33 | 信越・長野・西上州の山

先日テレビの山番組で秋の荒船山が紹介されていた。

私たちも同じコースを去年の5月2日に歩いていてすでに投稿してあったのだが、少し手を加えて投稿しなおす。

同行の顔触れは妻を含めてちょくちょく出かけている仲間だ。信越道を下仁田ICでおりて国道254を内山峠へとむかう。山は新緑が日を浴びてかがやいている。

新緑は内山峠へのぼる途中が一番きれいだった。山の斜面にはヤマザクラも咲いていた。

内山トンネルを抜けるとすぐに旧内山峠に登る道をわける。その先にある内山大橋を渡り切ったところに左下にくだる道があって、これが荒船不動への道だ。道は舗装されているが、車一台がやっとの細い道。対向車が来たらどうすると少しどきどきする。

荒船不動の近くに駐車スペースがあるのだが、よくわからないので沢の近くのスペースに留めて出発した。

駐車スペースはそこからすぐ上にあったのだが、すぐ近くだし、じゃまにならない場所だったのでそのまま登り始めた。

10台以上は止められそうな立派な駐車場だった。そこから少し登ったところが荒船不動だった。

ちょうどツツジが花ざかり。ちょうちんなども飾られてお祭りでもやったのだろうか。

荒船不動というだけに主神は不動明王だろうが、そとにもお不動様の石像があった。

そこからは星尾峠にむけてゆるやかな山道がつづく。古くからある道らしく歩きやすい。カラマツの新芽が出始めていて明るい緑が青空に映える。

ふと見ると木の幹に大きな爪痕が。クマでしょうかね。

でもそれにしては大きすぎるかも。樹液でも取ったあとかもしれない。

黄金色の秋のカラマツ林も素敵だけど、芽吹き始めの明るいカラマツ林もなかなかのもの。道はゆるやかだし、いうことはありません。

カラマツの落ち葉の中に一輪のピンクの花。

早春の雰囲気ただよう明るいく開けた沢を登っていきます。

急なのぼりなどないまま星尾峠に到着。さすがにこのあたりから樹木にはまだ葉がついていない。

峠道はここから南牧村の星尾の集落へとつづくが、荒船山にむかう私たちは左に折れて登っていく。その先に荒船山の最高点、経塚山が三角形の姿を見せていた。

フデリンドウのかたまり。

峠から溶岩台地に上に出るために少し急な上りが続く。まあゆっくり行くことにしよう。

やがて行く手が平らに開けてきた。溶岩台地の上に出たようだ。そこからまずは最高点の経塚山にむかう。ここも少し急な登りだが、そんなに長く続くわけではない。

山頂の祠の前で記念撮影。

「荒船山」の山名板は柱からはずれて下においてあったが、番組で見た時もやはり下においてあった。

今度は有名な艫岩をめざして平らな山上台地を歩く。木々はほとんど芽吹いていないか、わずかに緑がかっているだけで、まだ冬の装いだ。

台地の中央付近に2本の針葉樹がたっていた。

大地はほとんど落葉樹で覆われている中でこの2本だけが針葉樹であり常緑樹だ。そのためか、木の根方には祠が祀られていた。

艫岩付近にある休憩舎。何人かの登山者が中で休んでいた。少し風が冷たい。

艫岩の大展望。正面の浅間山は少し雲をかぶっていた。

その手前には内山牧場や神津牧場がある高原が広がっている。

季節によってはこういう高原をのんびり歩くのもいいかもしれないと思う。

休憩舎は薄暗いので外で昼食休憩にした。風が冷たいので1枚羽織る。

以前来た時には気がつかなかったが、台地の北東端に続く道があったので行ってみたらここも大展望だった。

下仁田の方角が見渡せ、その先に妙義山も見えている。

右手の方を見ると西洋の古い城塞を思わせる巨大な岩山が見える。毛無岩だ。

ここにははるか昔に、というのはおおげさだが、2003年の冬に一人で登ったことがある。

下りは登ってきた道をそのまま下った。

下ってくるとふたたびカラマツの新緑の道になった。妻はそれを気持ちよさそうになんども見あげていた。

少しはなれたところだが、わずかばかりのピンクのツツジが咲いていた。このコースではあまりツツジには出会えなかった。

荒船不動に戻り、行きには素通りしたので少しゆっくりと見物させてもらった。

さて、ちょうどいい季節と思って行ってみたのだが、欲をいえばあと1週間後、連休明けあたりが最高だったかもしれない。

それにしてもこのコースは比較的短い割には歩きやすい道でのんびり歩けるいいコースだった。

季節をかえてまた歩いてみたい。

 

 

 

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