毎日が山のこと

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妻を誘って多峯主山へ(2023年11月22日)

2023-11-23 12:08:11 | 山日記

8月末の入院以来、抗がん剤の化学療法を繰り返してきた妻は、もう丸々3か月以上山歩きをしていない。それどころか、体のだるさもあって近所での買い物以外外出も極端に少なくなって、家に閉じこもる生活となっている。

本当は、5回の点滴は終わっている時期なのだが、白血球の減少があって途中お休みした分を12月にやることになった。その前に少し気分転換と運動のために軽く歩ける山に誘った。飯能にある多峯主山(とうのすやま)だ。

本人も自信がなくて、だいぶ躊躇していたが、昨日の22日はおだやかな晴れで気温も上がってあたたかいというので行く気になってくれた。

気分転換もあるので車ではなく、電車で出かけたのだが、これが裏目に出てしまった。川越線が乱れて八高線との直通運転をとりやめていた。予定の時間にまにあわなくて、バスではなく、東飯能駅から登山口まではタクシーを利用した。

 

能仁寺の紅葉がきれいなら寄ってみるつもりだったが、門のところのもみじも赤茶色になっていたのでパスして、天覧入の谷から多峯主山へとむかった。

7~8軒の民家をすぎると奥深い谷内田へと入っていく。周囲の斜面はあたたかそうな色に包まれていた。

 

日当たりのよい林縁の下草に小さなシジミチョウが日向ぼっこをしていた。

 

小さな紫の実が小枝についてる。

 

メインの登山コースは、階段が続くので、高麗峠へ向かう道の途中から、一つとなりの尾根の歩コースを選んだ。このコースは階段が少なく、ゆるやかな坂をのぼったり平らな尾根道をあるいたりしながら、少しづつ高度をあげていく。ひさしぶりの彼女には最適のコースなのだ。

コース標識に「カエンタケ注意」と。手で触っても炎症を起こす毒キノコだそうだ。

 

針葉樹と広葉樹がまじりあった山道を歩いていく。

最初の坂では、息があがったのか、引き返そうかなどと弱音をはいていたが、少しづつ歩きなれてきて、平らな部分では休まず歩き続けた。

 

天気は予報通り快晴で、風もなくてあたたかい。

 

ゆっくりとはしていても着実に歩いている。これなら頂上までたどりつけそうだ。

 

なんどか「もう頂上につく?」と聞かれたが、あきらめずに歩き続けてくれた。

 

頂上のすぐ下にある雨乞い池に到着。ここまでくればあとはもうひと登り。この近くにはバイオトイレもある。帰りに利用させてもらった。

 

これまでなんども来ているのに気がつかなかった阿修羅様の像をみつけた。花が飾ってあったので気がついたのだ。

 

秋らしい赤い実をつけた草があった。

 

さあ、もうすぐ頂上。青空と展望がまっている。

 

やったぁ。頂上まで歩けた。標高271mだけど、山頂からは大展望が広がっている。

 

山頂標識の奥からは秩父の武甲山や大持山がみえる。

 

西の方には奥多摩の大岳山から丹沢の大山までの山なみがみわたせる。

 

そしてその中間には富士山が頭だけをのぞかせていた。風がないのでよく見ないと見落としてしまいそう。

 

この日は平日だけど、暖かさに誘われたのか、グループや夫婦連れが次々にのぼってきて、山頂はおおにぎわい。

日差しの中にいると、暖かいのを通り越して暑くさえ感じてしまうほどだ。

 

ススキの穂を手前に関東平野の展望をパチリ。

 

散り残りの赤い葉を付けた木。今週末からはぐんと気温が下がって冬に突入するらしい。

 

山頂が込み合ってきたので下山開始。下りはいつも使っているコースにした。このコースはゆるやかな尾根で明るく開けた部分があったり、落葉樹の色づきなども楽しめるのだ。

 

ちいさなノアザミが咲いていた。

 

明るい空も透けて見えて道もよくて、なかなかいい。

 

これなんだったっけ。

 

あたたかい日差しがありがたい。

 

倒木についた赤いきのこ。これはカエンタケではないよ。

 

「下りは楽ね」と。そりゃそうだ。

 

下りももう終わり。もうすぐ能仁寺の西、500mほどのところに出る。

 

最後に陽だまりにもヒョウモウチョウが日向ぼっこをしていた。

当人も恐る恐る出かけた山歩きだったけど、無事に歩きとおせたので自信回復になってよかった山歩きだった。

 


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1 コメント

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Unknown (ma_kun)
2023-11-24 11:39:06
これなんだったっけ。は
コウヤボウキと思いますよ。
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