今年は大雪が続いている。雪国はたいへんだ。
私は、今年は雪山とは縁がなさそうだ。車のタイヤも替えていないし。
で、18年も前の草津のことを投稿してみる。
ちょうど今頃の季節、妻と温泉でもと思って、埼玉まで迎えのバスがでる草津のホテルを予約した。
ホテルでは、無料のスノーシュー体験会を開いていて、裏の林の中を歩き回った。
あとは雪の温泉街を散策してすごした。
その翌日。2月19日は、この季節の上越国境にはめずらしい無風快晴という天気だった。
これは、またとないチャンスなので、ホテルのスノーシューを借りて、ゴンドラで草津白根山に登ることにした。
草津白根は、その後火山噴火でリフトに乗っていた人が死亡する事故が起き、現在も火山の噴火警戒が解けていない。
ゴンドラも廃止になってしまった。
このときは、バスでゴンドラ乗り場へ行き、ゴンドラの頂上駅から、すぐ近くにある逢ノ峰(2110m)にむかった。
当時は、ゴンドラの駅から草津の町までロングコースのダウンヒルが楽しめたが、今は不可能だ。
ちなみに妻はスキーはまったくダメ。
でもスノーシューはこれまでに2回体験していた。
10時20分、ゴンドラ駅を出発。
ゴンドラの職員に逢ノ峰へのコースを確認して、圧雪されたスキーコースからふかふかの新雪へと入っていった。
スノーシューをつけていても膝近くまでもぐってしまうが、さらさらの粉雪なのでなんとか歩ける。
快晴の青空に白く雪をまとったシラビソなど樹木が映える。
雪が風で落ちてしまうのか完全な樹氷(スノーモンスター)にはなっていない。
特に木の上の方は雪が落ちてしまっていた。
妻は少し不安らしく私のすぐ後ろにぴったりついて歩いてきた。
でもそれでは写真が撮れないので少し離れるようにいってようやく1枚。
逢ノ峰の東斜面を斜めに登っていく。次第に景色が開けてきた。
雪の斜面と遠くに四万温泉あたりの山々が見えてきた。
少しづつ斜度が増してきて、樹木も少なくなってきた。
でもまったくの新雪の斜面を登るのは楽しく、心が弾んだ。
膝近くまで潜る雪をかき分けながらだけどそれでもこの急斜面を登れるくらい雪が軽い。
お隣の湯釜が見下ろせるようになってきた。右手には上越の山々が白く連なっている。
草津の湯釜の左手には真っ白の横手山。その向こうは志賀高原だ。
斜面には新雪の中に何本かスキーのシュプールが残っていた。
スキーコースに飽き足らない人が新雪の中をすべっているようだ。
11時13分、逢ノ峰の頂上に到着。志賀高原の方向の雄大な景色が広がった。
わずか45分ではあるが、雪質がいいので疲れずに登れた。
山頂は風が強いのだろう、樹木の上部の雪はほとんど飛ばされている。
逢ノ峰の山頂までスキーのリフトがあるので山頂には建物や東屋がたっていた。
ここでしばらく休憩。雄大な景色を見渡す。
本当に一面の銀世界だ。
風もないので静まりかえっている。
帰りはスキーコースの脇をくだってゴンドラの駅へと戻ったが、妻は下りは苦手らしく尻をつけて滑り降りていた。
逢ノ峰から下る途中から向かいの本白根山を見たところ。
この下がもうゴンドラの駅だ。
ほんの2時間弱の雪山だったが、妻には貴重な体験になったと思う。
天気がよくて記憶に残る草津白根山だった。