毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

大震災の年,紅葉の秋田駒ケ岳(2011年10月9日)

2023-09-06 17:03:07 | 山の計画

千葉に住む兄から、秋田駒ケ岳はどのくらいで歩けるか、というメールが入った。

ちょうどテレビ番組で花の秋田駒ケ岳があった直後なので、それを見て自分でも歩きたいと思ったのでしょう。

たしかに、八合目までバスを利用すればリハビリ中の兄でも十分に歩けそうです。

でもこちらにもまだ登っていなくて行きたい山がある。悩ましいところです。

私は2011年10月9日に日帰りで秋田駒ケ岳に行ったので、その時のことを投稿します。

 

2011年は東日本大震災があった年だ。

秋に秋田駒ケ岳に行ってみようと考えたのは、大震災で東北のことが気になっていたこともあった。

立てた計画は新幹線を利用しての日帰り。こんな計画では、JRが儲かるだけで東北の役に立つわけはない。

田沢湖駅発10:05の八合目行きのバスの時刻にあわせてこまちを利用。

新幹線は、もう少し早くつくものもあるのだが、残念ながらバスがない。

 

途中、バスの窓から目的の駒ケ岳が見えた。いい天気だ。ワクワクしてくる。

 

バスは八合目直通なので、紅葉の斜面を登っていく。

 

緑の笹原にナナカマドらしい灌木の紅葉が点々と広がっている。

 

八合目には11時4分の到着。すぐ横には八合目の避難小屋も建っている。

テレビ番組ではここで一泊していた。

 

笹の緑の中に、これから向かう山道が見えている。

このコースは、最高峰男女岳の西の斜面をトラバースして阿弥陀池まで登っていく。

急なところがないので登りに最適。阿弥陀池まで1時間ちょっとだ。

 

山道に入るとさっそく黄葉した木が迎えてくれた。

 

すぐに火山らしい地形のところに出た。

ガスでも出ているのか、植物が生えていない灰色の斜面が広がっている。

道はその下を通過して西斜面へとむかう。

 

振り返ると、八合目の施設と笹森山、湯森山などのたおやかな丸みを帯びた山々と緑と赤の斜面が広がっていた。

いいなぁ。来た甲斐があるというものだ。

 

広大な駒ケ岳の西斜面全体がいい色に染まっている。

 

足元にも秋を迎えた植物たちが。これなんか線香花火みたいだ・

 

紅葉した灌木の中をすすむ道。

まわりの登山者たちも紅葉と広大な展望を楽しみながらのんびりと歩いている。

 

男女岳(おなめだけ)を振り仰ぐ。どの山も丸みを帯びてやさしげだ。

 

見下ろす先に田沢湖が見えてきた。

少しかすんでいるが、この湖もまん丸なんだなあ。

 

男女岳を回り込んで、いよいよ阿弥陀池へと向かう。

めずらしくとんがった峰々が目に入ってきた。

この峰々の向こう側は、新しい火口のあるカルデラなので、山の姿も少し荒々しい。

 

でもその手前は平らな地形で、その中心に少し細長い阿弥陀池がある。

木道が左右に分かれて池をめぐっている。

 

私は池の南側の道をたどって阿弥陀池と男女岳を写真におさめた。

風がなければ逆さ男女岳になるはずだけど、残念ながら池は波立っていた。

 

男女岳への登り口について北の方をみると大きな山が見える。

これは岩手山だろう。その間に高原のような山なみが広がっている。

いずれこんなところを乳頭温泉まで歩いてみたい。

 

山頂には12時10分に到着。さすがに山頂なので風が強くなった。

 

1637mの標識の前で記念撮影。

 

すぐ下に火口跡なのだろう丸いくぼ地が広がっていた。

 

三角点も記念にパチリ。

 

山頂から下る人たち。木道がうねうねと続いている。

 

阿弥陀池のほとりから北を見ると一段低いところにも池と平がある。

ここは浄土平と呼ばれている。

秋田駒ケ岳はなかなか複雑な地形をしている。

 

阿弥陀池のほとりには避難小屋もある。そこから池と男女岳を振り返る。

これから外輪山にある横岳へと登り、焼森をめざす。

 

横岳まであがると反対側の大きなカルデラと最近の噴火でできた大焼砂が現れた。

カルデラの底には小岳とよばれる火口丘がみえる。

その間、木道がみえるあたりが有名はムーミン谷だ。

テレビ番組でも花の宝庫として紹介していた。

 

小岳と女岳、そしてそれをぐるっと取り囲むカルデラ壁が遠くまで続いている。

 

ふたたび阿弥陀池を振り返る。右が男女岳、左は男岳。

秋田駒ケ岳の峰々のネーミングは複雑で混乱するなぁ。

 

広々とした高原を焼森へとむかう。

 

焼森のてっぺんから北を望む。

特徴のあるとんがりは乳頭山。その右が笊森山。

手前にある湯森山もそうだけとこのあたりの山の名は森がつく。

というより山ではなくて森と呼ばれてきた。

だから今いる焼森と同じように笹森、湯森、笊森と呼ぶのがただしい。

 

こちらは笊森の右手の広がり。

奥に岩手山。手前は笊森から乳頭山へとつづく広大な熊見平。

ますますここを歩いてみたくなった。

 

焼森の斜面。初夏にはコマクサやキバナコマノツメなどの大群落が見られるところだ、

 

日帰りのつらいところ、なごりは惜しいがそろそろ下山だ。

 

焼森からシャクナゲコースをたどって八合目へと戻った。

八合目からは、アルパこまくさ行きのバスに乗り、そこで乳頭温泉からのバスに乗り換えて田沢湖駅へと戻った。

 

バスの乗り換え地点。アルパこまくさ。

 

バスを待つ間、駒ケ岳をみあげて名残を惜しむ。

また来たいなぁ。

 

結局また来たのだ。2018年の6月に妻をともなって。

その時のことはいずれまた。

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冬の低山歩きの計画その2(上野原付近)

2022-12-07 15:17:52 | 山の計画

この計画は冬の計画としては撤回です。

春か秋しか実行できません。

バスが12月から3月まで運休でした。

やる場合は、やまなみ温泉経由奥牧野行きで奥牧野から歩くひつようがあります。バスは藤野駅8:08発です。

以下、その前提でお読みください。

 

石老山の計画を立てていて、中央線沿線の地図を眺めていたら、もう一つやってみたいプランを思いついた。

中央線の相模湖から大月のあいだには、鉄道の南北に日帰りにいい山がたくさんある。

それらの山は、ほとんどが一度ならず登っている。

そこでまだ登っていない矢平山をこれまで歩いていないルートで登るルートを考えた。

上野原から8:40発の無生野行きのバスを利用し、秋山川沿いにある桜井でおりて新大地峠へあがる。

峠から尾根を歩いて矢平山860mに上り、そのまま尾根通しに倉岳山方向にあるいて、寺下峠から梁川駅へと戻る。

待てよ、と念のため調べてみたら、矢平山の山頂はあまり展望がないようだ。うーん。

それでは、秋山川の谷から旧秋山トンネルをぬけてひとつ北にある金山川にでて、そこから高柄山にのぼり、新大地峠に向かうルートも考えられる。

高柄山は矢平山より低い733mだが展望がある。

金山には金山資料館があるらしいからちょっと立ち寄ってみるのもいいかもしれない。

もう一案は、下りのルートを変更して倉岳山まで歩き、梁川へくだる。

こちらは少し長くなるが倉岳山から北東にのびる尾根を下ってみるのもありだ。

地理院地図で調べてみたら、全行程ほぼ落葉樹林た今の時期なら葉も落ちて見通しもいいだろうな。

いずれもバスを降りてから5~6時間で歩けて、終点が中央線の駅なので時間に追われずに歩けると思う。

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冬の低山歩きの計画(相模湖藤野付近)

2022-12-03 15:31:44 | 山の計画

12月の私はそれほど忙しいわけではない。

しかし、ことしはいろいろな事情で山歩きのチャンスが少なそう。

そこで計画だけでもたててみようと思う。

まず、相模湖の南にある石老山。子どもをつれて登ったことがある。

もう一度行ってみようと思いつつ、なんだか中途半端という感じがして実行していない。

そこで、石老山ととなりにある鉢岡山、日連アルプスを組み合わせ、相模湖から藤野まで歩いてみるのはどうだろうか。

若い人なら、それこそ駅から駅まで歩くこともできるだろうが、年寄りはしっかりとバスも利用したい。

相模湖から石老山へのバスは、8時台なら土日は8時ちょうどと8時35分(平日は7時58分と8時37分)。

石老山入り口まではバスで7分。バス停から顕鏡寺をへて山頂まで1時間45分。

石老山だけなら山頂から大明神展望台をまわってプレジャーフォレスト前のバス停まで2時間20分。

でもこれでは少し物足らないと思っていた。

そこで山頂から南西にくだる尾根道でくだり、少し車道歩きで隣にある鉢岡山(460m)の南まで歩いて鉢岡山に登る。

鉢岡山からは尾根道をたどって日連アルプスの杉峠に出、峰(423m)などを経て藤野駅へと戻る。

石老山から車道まで50分。

中間の車道歩きをを経て鉢岡山までが1時間、杉峠、峰をへて藤野駅まで1時間30分。

全体の所要時間は5時間5分となる。まずまずのコースになる。

問題は、鉢岡山の登山口がわかるかどうか。

わからないとき、田ヶ岡まで行って登る。この時は30分プラスになるが、OKとしておく。

とりたてていいプラントもいえないが、ほかに行きたいところが浮かばないときの控えにしておこう。

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夏山シーズン到来!でも・・・

2022-08-04 14:42:07 | 山の計画

これまで夏山は小屋どまりで2~3日を山ですごしてきた。

北アルプスなどのときは夜行の登山バスも利用してきた。

ところが、なんということか新型コロナの第7波が猛威を振るってしまっている。

無症状なのに感染している若い人が増えてしまっているので、夜行バスは利用しづらい。

そこでマイカーを利用して計画しているのだが、マイカーではどうしても出発点にもどる必要がある。

実は去年の夏から常念岳~大天井岳~燕岳の縦走をやってみようと計画をたててあるのだが、この場合は一の沢から入って中房温泉にくだることになる。

この計画は昨年7月に投稿してあるがまだ実行できていない。

この夏歩いてみたいコース - 毎日が山のこと

これだと自分の車を回収するのにたいへん手間取ってしまう。

やはり一の沢から入るのならまた一の沢に戻るのが正解だろう。

計画の眼目は、まだ登っていない常念岳に登ることと、常念乗越から大天井岳までの大展望コースを歩くこと。

それなら、常念乗越で1泊、翌日常念岳に登ってから大天井岳に向かい、その日は大天荘泊り。翌日常念乗越から一の沢にくだる計画もありだろうと大天荘を調べてみるとなんとこの時期は連日満杯。

人気があるんだねぇ。

どうしてもというのなら、2日目は常念岳を割愛して大天井岳を往復し、常念乗越でもう1泊、3日目に常念に登って一の沢にくだるという計画なら可能だ。

でもいくら大展望のコースとはいえ同じ日に往復するのもなんだかねぇ。

結局は、昔々山頂は踏んだことのある大天井岳はあきらめて1泊で常念岳だけに登ることになりそうだ。

計画しているとついつい欲が出てしまって計画が大きくなりがちだが、後期高齢者目前の私では行けるときに行っておかないとあとで悔やむことになりそうだよね。

前に投稿した仙丈ケ岳計画もメンバーの一人が飼っている老犬の状態があまりよくないので今年は無理そうだし。

仙丈ケ岳が新たな候補に。でもバスが… - 毎日が山のこと

 

 

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仙丈ケ岳が新たな候補に。でもバスが…

2022-07-01 10:22:37 | 山の計画

6月21日の投稿で赤城山に行こうと言っていた同じ仲間から、梅雨明けの候補として仙丈ケ岳という提案があった。

みな以前に登ったことがある山なのだが、登りやすいし南アルプスの雰囲気が味わえるので行こうという提案だ。

でも問題がある。広河原から北沢峠までの林道が崩壊してまだバスが運行していない。

仲間はそのことを知らなかったようだ。

改めて情報を集めてみたが、やはり広河原からのルートは今シーズンも運行はしないようだ。

新型コロナの影響に加えてこれだから、南アルプスの山小屋は経営が大変だろう。

唯一可能なルートは伊那側の戸台からのバスなので時刻を調べてみた。

埼玉からだと戸台までは4時間近くかかるが、10時過ぎのバスに間に合えば馬の背ヒュッテ泊りで行けることがわかった。

途中のトイレや余裕を織り込むと5時半前にでれば仙流荘10時5分に間に合いそう。

峠が11時到着なので馬の背ヒュッテまでなら余裕で到達できる。

実のところ仙流荘12時10分のバスでも4時ごろまでには入れそうなのだが、まあ早いにこしたことはない。

まだ日程調整がこれからだが、天気のいいうちに行けたらいいなぁ。

前回の時はあめだったからなあ。

 

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