毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

越生の大高取山へみんなで(2023年2月15日)

2023-02-17 15:13:21 | 山日記

2月15日、今年になって日の出山や関八州見晴らし台へ行った仲間と今度は越生の大高取山に出かけた。

今回もHさんの山歩きトレーニングを兼ねたものだが、私も仕事の疲れが溜まってきていてお疲れモードが少々入ってきていたので近場にしたのだ。

 

歩くコースは、越生の駅から最短コースで大高取山へ。その後南に向かって桂木観音へ。

帰りは虚空蔵尊から梅が咲き始めている山里を歩いて越生駅に戻る。

 

山も低いし行程も短いので出発も9時近く。でもいくらなんでも遅すぎ。

支度が終わって出発まで変な間が開いて持て余してしまった。

 

出発から1時間10分ほどで越生に到着。

駅前の店で越生の名産であるゆずを使ったお菓子などを買って歩き始めた。

この日は天気はいいのだが、強くて冷たい北風が吹いていて寒い。

駅の正面にある法恩寺の門前で右へむかう。

 

紅梅は開花が早いので、もう見ごろの木があった。

 

このコースは1月11日にも一人で歩いている。

軽めの足慣らし、越生の大高取山へ(2023年1月11日) - 毎日が山のこと (goo.ne.jp)

大高取山から北東へと伸びる尾根が少しづつ高度を下げながら越生の町に到達する。

その尾根を下から登っていくのだから、急なところがなくてとても歩きやすい。

 

ただ、最初の小さなピークは、写真のように中世の城跡なので、そこだけは少し急な登りになる。

でも道はジグザグに切ってあるので普通に登れるし、すぐに終わって町の展望が開ける。

 

最後の神社の階段を上るとそこが高取山城跡。

背後に越生の町が見下ろせる。トレーニング中のHさんには手ごろなウォーミングアップ。

 

城跡には神社の祠と2本の大きなスダジイの木があり、しめ縄がかけてあった。

 

1月の投稿にも書いているので中途は省略。

気持ちがいいけど風が吹き抜けて寒い山道。

目印となる石灰岩の露頭である白岩をすぎればもう山頂は近い。

 

12時少し前に無事山頂到着。

途中、駅前の店に寄ったり、観光センターをのぞいたりしたのだから、まあまあのペースで到着だ。

Hさんもだいぶ慣れてきたのかな。

 

北風が強いので見通しがよく、正面には筑波山が見えていた。

この山は東側に展望が開けているが、ほかは樹林にさえぎられている。

だから風当たりも少しはましなのではと思っていたが、やはり寒い。

 

そこですぐに桂木観音へとむかった。

桂木観音は山の南斜面にあるので風があたらないはず。

そこでゆっくり昼食タイムにするつもり。

 

予想通り、桂木観音の敷地は日の光があふれ、風のほとんどあたらず静かだった。

 

お堂のわきにたつお地蔵様。

 

日当たりのいい斜面に梅やあじさいなどが植えてあるが、山の上なので梅でさえまだ咲いていなかった。

 

石の階段をおりた駐車スペースにあるベンチで昼食タイム。

ここはおすすめの展望所だ。

さいたま市の新都心のビル群や東京のビル群、スカイツリーなどが見える。

近くには埼玉医科大学病院の白い建物。

食後に2つ持ってきた魔法瓶のお湯でコーヒーを入れた。

ついでに書いておくとここにはトイレもあって、しかも洋式の水洗だ。

 

下りは、1月のときはオーパークおごせへ下っているので、今回は虚空蔵尊へとくだった。

もうシーズンは終わりなのか、途中のゆず農家ではゆずの無人販売はしていなかった。

写真は、峠からくだったところに建つ森林ボランティアの詰め所。

 

虚空蔵尊付近の梅の木もまだ咲き始めていなかった。

日当たりの悪い谷間なので遅いのかな。

やおらMさんが虚空蔵尊の急階段を登り始めた。

Hさんは、えっという顔をしたがすぐに登りだした。

私もあわててあとを追う。

 

10年ほど前にこの虚空蔵尊の裏山がサクラ公園として整備され、ソメイヨシノだけではなく色々な桜が植えられた。

すこしばかり歩いて様子を見てみた。里の風景が見下ろせた。

4月になればかなりの期間たのしめるはずだ。

 

里に出てくるとたくさんある梅のほとんどはまだつぼみだが、一部の気の早い木は咲き始めていた。

 

ロウバイもまだ咲き誇っていて、甘やかな香りが鼻をくすぐる。

そんな中を歩いて越生駅へと戻った。

 

最初の地図には、地元で得たハイキングコースの情報を書き込んである。

コースはたくさんある。

途中に展望台もあるので、3月下旬や4月中に花を楽しみながら違うコースを歩いてみたい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たんばら高原スノーシュー(2013年2月20日)

2023-02-04 14:17:28 | スノーシュー

雪の季節なのでちょうど10年前の2月に行ったスノーシューの記事に手を加えて再投稿する。

 

スノーシューをやりはじめたばかりの2013年2月、群馬のたんばら高原にあるペンションでスノーシューをレンタルしてくれることがわかったので、赤城山に同行した息子と歩いてみた。

借りたのは、「森のペンションつつみスクエア」。本来は宿泊客用に用意したらしいのだが、問い合わせてみたら外来でも貸してくれるという。

ペンションの前に車を置かせてもらい、すぐ裏から始まるブナの森に入り込んでいった。

森を自由に歩くのはとても気持ちがいい。しかし、安全のために地形を把握しておく必要がある。

この森はたんばらスキーパークというスキー場の南東側に広がる緩斜面の森で、等高線にそって南東に歩いていくと急斜面の谷にぶつかる。

ここから先には踏み込まないこと。わからなくなったら、等高線にそって、つまり水平に北西に歩けばスキー場に戻ることができる。

 

雪の森に入れば必ずのように出会うのが動物の足跡。

雪のほうが生き物の息吹を感じることができる。

 

お天気も良くてブナの森の中まで日差しが届いている。

目の前に斜面につながる台地の縁が見えてきた。

 

見通しの良い森にはところどころかなり大きなブナの木があった。

そんな森の中を南東のヘリまで歩いてから北へ方向転換し、少し登りながらスキー場方向に戻った。

 

途中にキャンプ場の建物があったので、そこで昼食にした。

なにせ、雪が深くて座れる場所が見つからない。

 

食後はスキー場を横断して、今度は西側の森に入ってみた。

スキー場のリフトを使えば鹿俣山の山頂直下まであがれるが、この日は下のほうの森を選んで歩いた。

 

北西方向にむかって左下がりの斜面を玉原湿原にむかった。

 

木の種類が変わったのか、枝についた雪がめだつところがあった。

森の雰囲気ががらっと変わる。

 

玉原湿原の入口にある駐車場の先からブナ平にのぼるハイキングコースのあたりに出ると見通しがよくなった。

ブナの巨木で有名なブナ平にも行ってみたいが、今日は無理だろう。

 

しかし、深い雪の中、湿原までは少し遠すぎた。私より息子のほうがへばってきてしまった。

息子はロードバイクを乗り回しているのだが、使う筋肉が違うらしい。

 

左へとくだって湿原入口の玉原自然環境センターの軒先をかりて休憩した。

 

隣にある十二山宮の鳥居が雪に埋もれていた。雪の深さがよくわかる。

玉原湿原は、ここからさらに下った奥にある。

ということは帰りは登り返しになってしまう。

 

時間も経過しているので湿原はあきらめた。

帰りは車道をたどってスキー場にもどった。この道だって帰りは少しづつ上りなのだ。

帰る途中でスノーシューを借りたペンションのご主人から携帯に電話が。

ちょっと留守にするのでスノーシューは玄関に置いておいてほしいとのことだった。

最後に駐車場の土手を直登してスキー場に戻ることができた。

 

今回歩いたコースは次の地図の赤い破線。反時計回りで歩いている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関八州見晴らし台へ黒山三滝から(2023年2月1日)

2023-02-03 15:58:12 | 山日記

2月1日、正月に日の出山に登ったメンバー(一人欠け)で今度は、奥武蔵の関八州見晴らし台にでかけた。

コースは、越生からバスで黒山へ向かい、黒山三滝から花立ての松峠をへて関八州見晴らし台へ。

このメンバーには、以前に西吾野からのぼって吾野にくだるコースで行ったことのある人が複数いるので、コースを変えてみたのだ。

今回は、下りを高山不動をへて西吾野にでるコースだ。

正月の日の出山で山登り初体験だったHさんの2回目のトレーニングを兼ねた計画でもある。

 

黒山でバスを降りると、川辺に落ちる水流のしぶきが白く凍り付いていた。

この日は、昼間は暖かくなるという予報だったが、朝はいつも以上に冷え込んでいたように感じた。

黒山三滝は、かつては東京あたりまで名を知られた観光地だったので、今は宿泊をやめた旅館や料理屋、喫茶などがせまい沢沿いに点在している。

でもそのほとんどが平日は休業している。

 

まず左手に天狗滝が現れる。道路から少し奥まって見える。

その奥に休業中の土産物屋があり、その奥が男滝と女滝。

滝の上になにやらお供えをしていた。

 

滝を形づくる周囲の崖には、染み出した水がつららをつくっていた。

この付近の岩は、太平洋の底にたまった土砂が日本列島を形づくりながら圧縮、変成されたもので独特の雰囲気がある。

それが昔の観光地として人気を呼んだのかもしれない。

 

男滝、女滝のわきにある東屋に登ると、バスで一緒だった男性が、東屋の鴨居に手を伸ばしてゴムのサンダルを取り出していた。

この人はこれからこの滝で水垢離をとるそうだ。

杖を突いて足が悪そうだったので、なにか願掛けでもしているのだろうか、などと考えたが、まあ私たちにはありえないことだ。

 

滝から少し戻って見晴らし台への案内にしたがって山道をのぼり、一段上にある林道にでた。

ここから舗装の林道をあるいて日照水へむかい、そこから花立て松の峠へとのぼる。

 

日照水の写真は撮り忘れたが、登山道わきの沢にむかって道のすぐ下から水が出ていた。

現在はそこからホースで水を汲めるようにしてあった。

飲んでみたが、軟水であることはわかるが、それほどうまいという印象ではなかった。

まあ、軟水は水そのものの味はないようなものだから、お茶やコーヒーをいれたらおいしいのだろう。

 

日照水から峠までの道は、なかなか歩きやすいいい道だった。

 

杉木立の暗い沢道だったが、半分ほどのぼって杉林を抜け出すと日当たりのよい道になった。

 

峠にむかって沢のつめの部分を大きく回り込むように登っていく。

ちょうどそのあたりから関東平野が見渡せるようになってきた。

 

風もなく、気温も少しあがってきたようで暖かく感じるようになってきた。

日照水から通常なら40分かからないくらいだとおもうが、私たちはゆっくりと50分以上かけて登ってきた。

 

11:50峠に到着。奥武蔵なので稜線には奥武蔵グリーンラインという車道が走っている。

 

車道を少し歩いてから、ふたたび尾根の山道にはいり、見晴らし台をめざす。

 

ふたたび杉林の登り道。山は2回目のHさんに疲れが見えはじめた。

 

目の前にピークがあって、林の向こうに青空が見えている。

その手前が急登だ。

でもそこはまだ頂上ではない。

そんなピークに2度ほどだまされながらも、息を整えながらのぼっていく。

 

急登が終わって、少しなだらかな尾根を歩いて行くと、ようやく見晴らし台に到着。

 

ひろびろとした山頂広場になっていて、高山不動の奥の院の小さなお堂と東屋がたっている。

広場の四隅にはそれぞれ見える山々を表示した案内看板がたっている。

 

お昼は回ってしまっているのでおなかがすいた。

さっそくお昼ご飯だ。

今回のコースでは、山頂から20分くらい下った高山不動にトイレがあるので、気にせずに飲めるとコーヒーを用意してきていた。

なのに、ああっ!! ガスカートリッジを入れ忘れてきてしまった(涙)。

 

Gさんが、奇妙なものをとりだした。

鹿児島名物の「あく巻き」というものだそうだ。

灰汁の中に付け込んだもちを同じく灰汁につけた竹の葉でつつんだものだという。

説明されないと何を食べたのかわからないと思う。さめても硬くならない。

 

食後みんなで記念撮影。

 

案内板で富士山をさがすと、奥多摩の御前山の向こうに、あれがそうだよね、という感じでかすかに見えていた。

東西南北それぞれ展望がえられるのだが、北の日光方面はスギの木が育ってきていて昔のようではないようだ。

 

高山不動にむかって下る。

 

このあたりは木もまばらな広い尾根でなかなかいい雰囲気だ。

 

グリーンラインに出てからは車道をあるいて高山不動へ。

前回来たときは山道を降りたけど、車道のほうが歩きやすそうだ。

 

説明をみて思い出したが、このお堂は幕末に近いころ再建されたものだが、優秀な棟梁の手になるらしく国宝に指定してあった。

 

お堂の一段下のところにある大イチョウ。

秋の黄葉の頃、どんな姿を見せてくれるのか。秋にも来てみたいもの。

 

前回は、吾野にくだったが、そうするとほとんどが舗装の車道歩きになってしまうので、Hさんのトレーニングのためにもと思い、あえて西吾野へと山道をくだった。

でも、この道は昔からの参詣道でもあるので歩きやすくていい道だ。

 

前にも書いているが、最近の杉林は下枝がきちんと落とされているので明るくていい。

 

西に向かって下っていくので、前から午後の日差しが差し込んでいい雰囲気だ。

 

疲れたHさんも下りは大丈夫で、ほぼ普通のペースでくだることができた。

 

午後3時40分、西吾野駅到着。電車の10分前だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする