毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

多彩な落葉樹の森をぬけ黒川鶏冠山へ

2021-10-09 20:47:12 | 山日記

山仲間から山梨の黒川鶏冠山に行こうとお誘いがあり、4人で行ってきた。

甲府盆地と奥多摩の小菅村をむすぶ国道の柳沢峠から尾根伝いのたいへんに歩きやすいコースをたどって往復した。

メンバーに最近あまり歩いていない人を含んでいたので、高低差が少ないこのコースを選択したのだが、そんなことより途中の森が明るく樹種も多様でとてもいいコースだと思ったので紹介しておこう。

峠から山に入るとすぐにこんな感じ。とにかく明るい。

ミズナラやブナなどとともにカラマツやカエデ類も豊富。10月上旬のこの日はまだ紅葉には早すぎた。

これはブナ。

道はしっかりしていてとても歩きやすい。

これもブナの大木。

カエデは、日当たりのいい先端部がようやく色づき始めたところ。でもこの色あいいいでしょう!

途中にはこんな苔むした岩がごろごろしたところもあった。

深山にわけいった雰囲気だ。

キョロキョロと探していると赤く色づいた葉も目に入った。

ちょっとピント外れだけど・・・・

ゆっくりした上り坂、ほとんど水平な道、こんどはゆっくり下り、そんなことを繰り返しながら、六本木峠、横手山峠とすすんでいく。

途中からモミやヒノキなどの針葉樹も増えてきたが、人工林のような単調な森にはならない。

高低差が少ないうえに道がたいへんにいいと来ているので、少々飽きてくる。

この山に行くなら、季節を選んだほうがいい。紅葉の10月中・下旬か新緑の5月下旬から6月上旬がおすすめだ。

落合からの登山道が合流する横手山峠には大きなカエデの木があった。この木が紅葉したところを見てみたいと思った。

そこからいよいよ山頂部への登り。いったん東のはずれまで登ってから展望台へと尾根を折り返す。

この大展望。奥秩父の山脈が一望だ。中央の高い山が甲武信ヶ岳。その右には家の屋根のような破風山。

雁坂嶺と水晶岳がかさなっているが、その間が雁坂峠。この写真からははずれてしまっているが、雁峠、笠取山と奥秩父の主脈が広がっている。

南の大菩薩嶺は樹の間から見ることができる。

頂上は岩場ではあるが、平たい面のある言わなので、かなりの人数でも座って休憩できる。国師ヶ岳、金峰山は上部が雲にかくれていた。

帰りは同じコースをたどって柳沢峠にもどったのだが、西に向かって歩くので逆光のなか、樹幹のシルエット混じえた森がひときわ美しい。

さて、歩き終わっての感想だが、とてもいいコースなのだが、いい道の割に距離が長い。登りは2時間半ほどで普通なのだが、道が良すぎるので歩いてみると少々長くかんじてしまう。

途中でも書いたように、季節を選ぶといいと思う。特に紅葉の盛りなら長さを感じずに歩けると思う。

もう一度、いい季節に来てみたいと考えていて、次のようなプランを思いついた。

柳沢峠の反対側には三窪高原がある。峠から近くて甲府盆地の展望が開けたところだ。

私はまだ行ったことはないが、黒川鶏冠山へのコースの前半と三窪高原を組み合わせてみたらいいのではないか。

柳沢峠から六本木峠にむかう途中に梅の木尾根の分岐というところがある。

ここからこの森の散策コースとしてブナ坂コースがそこから分岐していて、少し下の斜面を国道へと戻ることができる。

しかも、地図によればこの分岐の近くには奥秩父の展望のよい地点があるらしい。ここが休憩ポイントになる。

国道に出たら、こんどは反対側の三窪高原に向い、ハンゼの頭、柳沢の頭でこんどは南側の甲府盆地の展望を楽しみながら休憩。

そして柳沢峠に戻る。このルートは積雪のあるころも面白いかもしれない。

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台風一過、強風の茶臼岳、紅葉の速報のみ

2021-10-04 21:08:58 | 山日記

先日の投稿でお知らせしたように、10月2日に那須の茶臼岳に登ってきました。

詳しい報告は後日あらためて投稿しますが、今回は茶臼岳山頂で台風余波の強風にあおられ、朝日岳はあきらめて峰の茶屋から下山しました。

そんな経過の中での印象なのか、朝日岳の紅葉が2017年にくらべてイマイチの印象でした。

でも人の印象は、その他の条件に左右されるものなので、念のため写真で比べてみました。

まず、今回の朝日岳。

そして2017年9がつ29日の朝日岳。

うーん、2017年のほうが印象がよかったのは、やはり9月中でナナカマドなど潅木の紅葉がよりあざやかだったからだろうと思えます。

念のため言っておきますが、2017年は朝の登りの時間帯、今回は茶臼からの下りで午後のj時間帯。

しかも今年は強風のもとで晴れ間もあるものの雲も流れていました。

それに対して2017年は、文句なしの晴天でした。そんな違いも考慮しなければなりませんが・・・。

やはり、10月にはいったことで、赤よりは茶色に近づいて印象が地味になっていますね。

ナナカマド等の紅葉と笹の緑のコントラストを楽しむには、早めがいいのかなという結論でした。

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朝日岳と三本槍岳(2017年9月29日)

2021-10-01 09:34:39 | 山日記

今日は台風の接近で風はまだそれほどではないが朝から雨が降っている。

明日は娘と久しぶりで山に行く。那須の茶臼岳と朝日岳に登ろうと思う。

2017年の秋に朝日岳から三本槍岳へと歩いた時に笹の緑と紅葉のコントラストがよい印象として残っていてそれを見せてやりたい。

それに那須には何度も行っているのだが、茶臼岳の頂上には立ったことがない。

娘は仕事が忙しくてあまり歩いていないらしく、楽なコースがいいという。

そこでロープウェーも活用してまだ登っていない茶臼岳に登り、峰の茶屋跡をへて朝日岳に登る。

余裕があれば三本槍岳とのあいだに広がる清水平の一角まで足を伸ばしてもいいだろう。

 

以下は、その2017年のとき朝日岳から三本槍岳を歩いたときの記録だ。

この時は、茶臼岳には寄らずに、峰の茶屋から朝日岳、その後清水平をへて三本槍岳を往復した。

車は、ロープウェー山麓駅より上にある登山用の駐車場にとめた。

 

目の前には、紅葉をまとった朝日岳から鬼面山にかけての尾根が見えている。

この日は快晴無風。絶好の登山日和だった。

 

7時20分ごろ駐車場を出発。まずは、峰の茶屋にむかう。

 

山の神の狛犬がお出迎え。

 

しばらく森の道が続くが、すぐに火山らしい見通しのよい道になった。すすきが白い穂を輝かせていた。

 

峰の茶屋に近づくと朝日岳の山容がきびしさを増してきた。

 

この道はゆるやかな斜度をたもって登っていくのでとても歩きやすい。

前方に峰の茶屋の避難小屋が見えてきた。

 

峰の茶屋跡からの茶臼岳。

こうやってみるとロープウェーを使えば、同じくらいの時間でここまでこれたかもしれない。

 

峰の茶屋跡を出ると北にある剣が峰の東面をトラバースしていく。

旭岳から鬼面山へとつづく尾根。この尾根も笹の緑が日に輝いて美しい。

 

剣が峰を巻き終えて尾根に戻って西側を見ると隠居倉が赤と緑に染まっている。

この山の向こう側にはまだ行ったことがない三斗小屋温泉がある。

 

いよいよ朝日岳の岩場だ。左の斜面をトラバースしていく。

 

岩場はそれほど長くは続かないで、高原へと出る。右手に朝日岳がもう近い。

 

北の方には清水平に続く高原が広がっている。

灌木の赤と笹の緑のコントラスト。

 

朝日岳1896mに到着。360度の大展望だ。

 

すぐ隣に茶臼岳。活火山のこの山には緑がない。

 

南を望むと遠くに日光の山が見える。

左から女峰山、太郎山、日光白根山だろう。

 

山頂の一角に石造りの鳥居がおいてあった。

大きな石から削り出したようで、土台と一体になっている。

 

朝日岳をあとにして三本槍ヶ岳へとむかう。

 

熊見曽根、隠居倉をへて三斗小屋温泉へ下るコースとの分岐点。

 

分岐点からゆるやかな盛りあがる尾根を歩いていく。

高原状なので目立たないが、このあたりは朝日岳よりも高い。那須野が見渡せる。

 

そこからゆるやかにくだったところが清水平だ。

 

右手を見ると朝日岳の北斜面は赤く染まっている。

 

北温泉につながる毘沙門沢。ここも赤と緑のコントラストが美しい。

 

紅葉の囲まれた笹の緑のかがやきがすばらしい。

 

清水平の木道を歩く。

今は乾燥気味だが、梅雨明けのころならきっと湿原らしい花が咲いていることだろう。

 

いよいよ三本槍岳が近づいていきた。地図で確認すると正面はスダレ山。

その手前で北温泉へとくだる中の大倉尾根コースが右へとわかれている。

三本槍へは左手へと進む。

 

近づいてもピークらしいものは見えない。槍岳という名前のイメージとはかけ離れたおだやかな盛り上がりだ。

ここの槍岳は地形からではなくて、昔、藩の境を確認するために槍を立てたという故事に由来するという。

 

10時5分、高原状の台地の北のはずれ、三本槍岳の頂上に到着だ。

 

ここは栃木県と福島県の県境。

北側には甲子山に続く広々とした尾根が続いている。いつかこのあたりも歩いてみたいと思う。

 

目を左手に移すと遠くに猪苗代湖や磐梯山も見えているではないか。

会津盆地をこうして見渡せるところまではるばると歩いてきたのだなと思う。

 

この日は、好天に恵まれた中、紅葉のおだやかな高原散策ができた。

帰りは同じコースを戻ったので写真は割愛する。

朝日岳から三本槍岳のあいだの高原はすばらしかった。また歩きたいコースだ。

 

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