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毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

鹿俣山ブナの新緑(2025年5月14日)

2025-05-16 11:59:26 | 上越・赤城・榛名とその周辺の山

一週間前の7日に行った魚沼の当間山。そのブナ林の美しさに関東のブナの名所、玉原高原の様子が気になってきた。

玉原高原は5月の下旬から6月上旬ならブナに限らず、新緑まっさかりとなる。

しかし、それより早い時期のブナの葉はもっと透き通る美しさがあるのではと思ったのだ。

 

朝5時半に出発し、8時すぎに玉原スキー場の駐車場に到着。

支度をしてから、スキー場のわきにあるペンションが立ち並ぶところから鹿俣山の登山道へとむかった。

ここは春の残雪の頃、雪遊びで何度か来たことがあるところだが、すっかり雪の融けた今、足元はクマザサに覆われている。

 

森に入る手前の空き地にフキノトウが出ていた。

 

ペンションのすぐ裏からブナの森が広がっている。

残雪の3月なら、自由に歩きまわれるところだが、いまは登山道にそって歩くだけだ。

 

このあたりのブナは、太いものからまだ細い若い木まであって盛んに更新しているようだ。

 

森の南東のはずれで、駐車場から直接のぼってくる登山道と合流。

 

当間山のブナの純林と違ってここはほかのコナラやミズナラなども混じっており、さらに灌木もたくさんあるので随分と印象が違う。

 

ペンションからキャンプ場を通ってくる道とも合流した。

 

足元に小さなスミレを見つけた。花は1cm程度しかなさそうだ。

この日は天気はいいのだが、全天が薄雲におおわれていた。

それでもやはりブナの森は明るい。

 

少し急なところを回り込むように登ってから、登山道はいったんスキー場のゲレンデに出た。

そこにはまだ雪が残り、ゲレンデの下にスキー場のハウスや玉原湖が見えた。

 

道はふたたび森へと入っていき、そこにも点々とスミレが咲いていた。

 

さて何スミレなのか。山のスミレはこれから勉強だ。

 

右手の谷が近づくと視界が開けて前武尊が見えてきた。

 

そのあたりから登山道にもあちこち残雪があらわれた。

 

たぶん標高1500mを越えたあたりだと思うが、シャクナゲの群生地があった。

たぶんハクサンシャクナゲだろうと思う。

 

そのあたりからも前武尊山の剣が峰らしいピークが望めた。

 

いくつかつぼみも見られたが、開花しているものはなかった。

 

鹿俣山の山頂への急登がはじまり、これまでのおだやかな道とは違って、急斜面の残雪のところでは慎重に靴をけりこみながら登った。

山頂の岩を見上げる地点で、残雪の中で道がわからなくなって少し藪漕ぎをした。

しかし、元に戻ってみれば、それは残雪のところで道が折り返していただけのことだった。

 

10時9分、鹿俣山1636mの山頂に到着。

 

赤城山や榛名山が望める側の雪のないところで休憩。

おにぎりとヨモギ大福をたべた。

娘の買ってくれたコーヒーミルで豆を挽いて入れようとしたが、組み立て式のドリッパーが不安定のため、ひっくり返して粉をこぼしてしまった。

ドリッパーは組み立て式でない安定したもののほうが、少しかさばってもいいように思える。

 

 

玉原スキー場の建物が見下ろせる。天気のせいで全体的のもやもやした感じだ。

 

山頂の北側は灌木におおわれていて展望はない。

食事を終えたので、次にブナ平をめざす。

 

山頂から西に伸びる尾根を500mほどすすむ。

ここもあちこち残雪がひろがっている。

その先から急斜面の下りがしばらく続き、ふたたび標高1500mあたりへとくだる。

 

 

このあたりも日当たりがいいせいかスミレが見られた。

 

登山道はそこからブナ平の分岐まではゲレンデの中をとおる。

広いゲレンデのおかげで谷川連峰がよく見えた。

 

下にはスキー場を囲むようにブナの森が広がっている。

 

日当たりのいいスキーゲレンデはもうすっかり雪が消えていた。

 

スキーコースにそって生えているブナは、標高が高いせいか、ようやく芽吹きが始まったばかりという感じ。

このあたりからゲレンデをはなれ、森の中へと入っていく。

 

標高が下がるにつれてブナの若葉が広がりだした。

途中で先生につれられた高校生のグループとすれちがった。

先頭の先生にゲレンデの雪の様子を聞かれたので、すっかり消えていると答えた。

 

いよいよブナ平に到着。ブナ平は標高1300m以下なのでもうすっかり若葉になっていた。

 

ブナ平の名に恥じない巨木があちこちにある。

 

センターハウスとの分岐から少し入ったところにあるブナ地蔵まで行って引き返し、センターハウスへと下り始めた。

その途中では、30人ほどのツアーバスのグループとすれ違った。

ブナ平のブナの新緑を楽しむツアーなのだろう。

 

センターハウスのすぐ下で玉原湿原への道に出て、スキー場の駐車場へともどる。

センターハウスの駐車場には大型バスとマイクロバス、それに自家用車が10台ほどとまっていた。

 

スキー場の駐車場へは道路から森の藪の中をショートカットして近道した。

 

11時55分、スキー場の駐車場に戻ってきた。

 

今日登ってきた鹿俣山をみあげる。

玉原は、当間山のブナ林より700~800m標高が高いので、やはり新緑を味わうにはもう少しあとがいいようだ。

以前に妻や娘をつれて来たのは11年前の5月31日だった。さすがにそのころは新緑とは言い難かったが上天気のハイキングで気持ちよかった。

 

最後の写真は、スキー場から下る途中の山の緑。

今回あらためて玉原を歩いてみて、雪国新潟のブナ林とはずいぶん印象が違うことがわかった。

来年もまた魚沼にブナを見に行ってみたいと思った。

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前武尊山(2024年9月6日)

2024-09-07 09:00:22 | 上越・赤城・榛名とその周辺の山

8月後半は、長雨と台風で山に行く機会がずっとなかった。

9月に入ってようやく天気が回復したので、6日金曜日、群馬の前武尊山に出かけた。

この山には18年前の10月に登っている。

紅葉と岩の前武尊山(2006年10月19日)

今回が2回目なので、コースを変えてオグナほたかスキー場からのコースを使ってみた

 

さすがにスキー場があると山奥まで道がよく整備されている。

手前のペンションや民宿が散らばるエリアにはテニスコートやサッカーグラウンドなどがあった。

 

スキー場の駐車場に車を止め、8時25分歩き始める。

さっそくブナやコナラなどの落葉樹林の急登がはじまった

 

20分ほどで広い稜線に出た。

かなり大きな木も点在する豊かな森の道を歩く。いい感じだ。

 

ところが15分もするとスキーコースに出てしまった。

地図を見た時、このコースは、上の方はゲレンデの中を歩くことになることはわかっていた。

コースに並行してリフトがあるからだ。

ところが実際にはずいぶん下の方まで登山道にそってゲレンデが広がっていたのだ。

この日は、コースの7割かたはご覧のようなゲレンデの中の舗装の道を歩くことになってしまった。

 

スキー場には何人か人が入ってシーズンにむけての準備作業がはじまっているようだった。

ゲレンデのススキもきれいに刈り込まれていて、秋の花もコースわきの林の縁に見られるだけだった。

 

風が吹き抜けるのでそれほど暑くはないが、夏の日差しが背中をじりじり焼いている。

ゲレンデ歩きで30分ほどするとスキー場上部に到達し、前武尊山の山頂が見えてきた。

 

先日の台風のあと、空には秋の雲が姿を見せるようになってきた。

 

ヒヨドリバナももう終わりだ。

 

舗装の道が終わるところに冬の風によって枯れてしまった木と風下だけ枝を残した木があった。

標高1700mあたりなので冬は北風が吹きつけるのだろう。

 

ゲレンデも最後の部分はかなり急斜面になっていて、まだ草も刈っていなかった。

ヤマハハコとアキノキリンソウ。そして大部分はススキにおおわれている。

 

出発して1時間半でようやく山道にはいった。

ここまで最初の30分以外はずっと舗装の道を歩いてきたのだ。

 

山道に入るとすぐに川場野営場からの道と合流した。

この道は前回下山に使った道だ。

 

なかなか急で、歩きにくい。下山に使った道は印象が薄く、あまり覚えていない。

 

少しのぼると石の地蔵さんがあった。道に背を向けて下界を見下ろしている。

 

脚も疲れてきてたびたび立ち止まる。

あしもとにオヤマリンドウだろうか、つぼみを固くとじている。

 

途中にはちょっとした岩場もあって鎖が3カ所設置されていた。

 

まだ紅葉には早いが、オオカメノキが赤い実をつけていた。

 

先ほどの地蔵さんから30分ほどのぼるともう一つ石の地蔵さんがあった。

こちらは小さな屋根がかけてあった。

 

2つ目の地蔵さんから5分ほど登ると傾斜がゆるくなり、石の祠があった。

いよいよ山頂の一角に到着のようだ。

いやいや、疲れた。

 

前武尊山山頂。日本武尊の銅像があり、屋根もかけられている。

 

手をかざしてはるかに東国をみおろしている。

 

南東側が開けていて、赤城山から日光の山々が見渡せる。

左奥が日光白根山らしい。

 

日差しが暑く感じられたので屋根の陰にはいって一服。

 

18年前の時も不動岩の岩場から山頂までがかなりきつかったと記憶していたが、こちらのコースも山頂直下はなかなかきつかった。

このときはコースタイムよりかなり遅いと思っていたのだが、帰ってから確認するとコースタイムよりかなり早いペースだったのだ。

スキー場の中が歩きやすかった分、最後の急登がきつく感じたのだろう。

 

前武尊山のすぐ北にある剣が峰。

前回はこの峰の裏側まで行ってみた。なかなかの大展望だった。

今回はここから眺めるだけにして、30分ほどで下山した。

ゲレンデの舗装道を歩くと足が裏が痛くなるので草地の中を歩いた。

駐車場には午後1時ちょうどに到着した。

 

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花見ヶ原森林公園から黒檜岳(2020年10月13日)

2023-10-06 10:34:26 | 上越・赤城・榛名とその周辺の山

今日から私の妻は3回目の化学療法だ。先ほど病院まで送ってきた。帰りは午後3時過ぎになるだろう。

病院からは点滴のセットを首からぶら下げて帰ってくる。そのままあさっての昼頃まで自宅で点滴が続くのだ。もちろん当人は歩いたり食事をしたりは自由にできるのだが、力仕事はできない。私は迎えの時間まで自宅待機。

そんなわけで、また古いものに手を加えて投稿する。今回は3年前の秋に赤城山に行った時のものだ。

 

紅葉が美しい北関東の山々の中でも赤城山は特に人気がある。土日には結構な登山客が集まっているはずだ。そこで私は人が少なくて静かそうな花見ヶ原からのコースを選んだ。

最近の10月は天候が思わしくない。そこで気象庁のホームページで、天気分布予報のページでチェックした。ここの情報は前日にならないと出ないので、行けそうな日には、違う地域の候補地を複数もっておいて、ここを開いて日差しが出そうなところを選んで出かけるようにしている。この日も、関東は全般に雨や曇の天気だが、赤城山周辺は日差しがありそうなので決行することにした。

わたらせ渓谷への入口である大間々の町をすぎて谷間へと入り、水沼駅の手前で国道から左へと大きく回り込んで赤城山の山麓斜面へとあがっていく。この道はこのまま走れば沼田へと抜けられる。天気は曇りだ。

 

途中長いトンネルをくぐったりしながら峠近くで左の林道へとはいる。溶岩台地らしい地形の花見ヶ原を南から西へとまわりながらあがっていく。やがてガスがかかった中にキャンプ場が見えてきたので、そこの駐車場に車をとめた。

 

長い運転のあとなのでキャンプ場でトイレを借りようと近づくと管理人がいた。キャンプ場のトイレは鍵をあけていないので管理棟のトイレを貸してくれた。キャンプは夏場だけかと聞くと秋の今頃にも土日には客が来るといっていた。

 

管理棟から少しもどったところに赤城山への標識が立っていた。

 

ほとんど水平といえるようなゆるやかな斜面の森を歩き出す。すぐにササと落葉の木々が混じった森になる。

 

少し傾斜も増して、ガスの流れる森の奥から鹿の声も聞こえてきた。

鹿の声はこのような雰囲気にぴったり。なんだか秋の侘しさが増してきたように感じる。

 

ガスで濡れた落ち葉が緑の色のコケの上をきれいに飾ってくれている。

 

道ははっきりとしているし、500mごとにりっぱな標識が設置されている。

ただ中間点付近で丸い岩がごろごろしているところがあって、道がわかりにくくなったが、そこには目印の板などが枝に下がっているので注意してすすめば迷うことはない。

 

やがて木道があらわれた。しかし、傾斜地にまっすぐ登る形で設置されている木道は滑りやすい。

 

横木が打ってあるがだいぶ取れてしまっているので、今日のような日には注意して歩かなければならない。

山にむかってまっすぐの道。それだけ傾斜がゆるいということだ。

木々の葉の色づきを楽しみながら登るには、このくらいがちょうどいい。

 

朽ちた木にはキノコが。これは食べられそうな感じがするけどやめておく。

 

道は広い斜面から尾根の高まりへと登っていく。

 

そのころから色づいたカエデが増えてきて、周囲が明るくなりだした。

 

予想通り雲のガスの上に出てきたようだ。上を見上げると雲間から青空ものぞき始めた。

 

ゆるやかで広々とした尾根はそのまま黒檜山の稜線へと近づいていく。日差しが得られて森とともに気分も明るくなる。

行く手の空が広い。展望が開けてきたのだ。

 

そこにたどりつくと左下に小沼や地蔵岳が見える。駒ヶ岳から黒檜山へと登る登山道も近い。

 

メインの登山道に合流し、そこからひと登りで赤城山の黒檜大神の祠だ。そして山頂の標識は素通りして展望地へと向う。

 

雲はあるものの日差しがもれて沼田の街も見渡せた。谷川などの山々は上部が雲の中に隠されている。

 

足下の山に日があたって木々が華やぎを増していた。

 

今回の山歩きは同じ道を車に戻らねばならないが、気分のよい森を歩けるのであまり気にならない。

再び標高を下げるとガスがの中に戻ってしまったが、ぼんやり浮かび上がる紅葉の眺めに気分のよさが消えることはなかった。

実に気分のよい山歩きが経験できたものだ。アプローチの便がもう少しよければ度々来てみたいコースだった。

 

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紅葉と岩の前武尊山(2006年10月19日)

2023-09-19 13:38:11 | 上越・赤城・榛名とその周辺の山

まだまだ暑い日が続いている。

今日も埼玉は34度まであがるという。

でもあと数日でこの猛暑も一区切りつくらしい。

これまで9月末から楽しめる那須の紅葉を紹介してきたが、今回は群馬の武尊山にしよう。

 

武尊山は沼田市の北東にある標高2158mの沖武尊を最高峰とする古い火山で、南の川場村から入ると谷の奥にある沖武尊を中心に右に前武尊山、左に剣が峰山と左右に尾根を広げている。

 

独立した火山なので、南、西、東とたくさんの登山ルートを持っていて楽しめる。

今回は、川場村から前武尊山へ登った時のことを紹介しようと思う。

 

川場村から地元で奥利根ゆけむり街道と称している道を花咲へと向い、途中から前武尊山の二つの尾根の間にある川場野営場へと車をすすめる。

一番奥の野営場の駐車場に車をとめた。近くに避難小屋もたっていた。

 

10月も19日なので、このあたりが紅葉の最盛期らしい。

 

山の斜面の色づきを楽しみながらその谷を奥へと歩いて行った。

武尊山は、標高1000m前後のところが落葉広葉樹の森におおわれているので、山へのアプローチで紅葉を楽しめる。

 

青空に黄色く色づいた木が映えている。

 

カエデの紅葉も最盛期といっていいだろう。

 

ついつい同じような構図の写真をとってしまう。

似たような写真は自粛(笑)しておこう。

 

野営場から1キロほど歩くと左右の尾根への分岐に出た。

左が不動岩のある川場尾根のコース。右は天狗尾根コース。

私は川場尾根から登り天狗尾根をくだるという予定を立ててきた。

 

尾根にむかって登り始めると一段と色づきが鮮やかになってきたように感じる。

 

川場尾根に到着。ここから右へと不動岩をめざす。

 

すでに針葉樹が混じってきているが、まだ色づいた落葉広葉樹もたくさんあった。

 

これからめざす前武尊山が見えてきた。左の小さなピークは前武尊山のすぐ奥にある川場剣ヶ峰らしい。

 

なにやら大きな岩が見えてきた。不動岩付近の岩場らしい。

どんなところだろうかと少しドキドキする。

 

岩場の尾根道になったので視界が開けてきた。

 

川場谷をはさんで西側の剣ヶ峰山を望む。

写真の左端あたりまで川場スキー場のリフトであがれるので、最近は沖武尊への冬の最短コースとして人気らしい。

 

行く手には不動岩らしい岩峰とその左奥に川場剣ヶ峰のするどいピラミッド。

 

枯れ木がまとわりついて風格がある岩場を慎重にすすむ。

 

ここが不動岩。いやいやすごい展望だ。岩の突端まで鎖が伸びているが、私は行かない。怖いもの。

 

行く手にある前武尊山(右)と川場剣ヶ峰。

 

下をみるとこの不動岩より低い位置ながら大きなスラブが見えている。

あそこを登るのかい? そうじゃなきゃいいけど。

 

残念ながら登山道は、この大きな一枚岩の中段に向かい、そこから足元がすっぱり切れ落ちたスラブを鎖を頼りに登るのだった。

正直、びびった。

もっと左の木の枝や根をつかめるルートだともう少し怖くないのに。

胸をドキドキさせながら力任せによじ登った。

無事、てっぺんにたどりついたが、胸はドキドキ、息もあがってしまいしばらく休まざるをえないありさま。

 

でもこの先は岩はあっても危険ではなかった。

 

でもなんだか一気に疲れが出てしまったようでへろへろになりながら前武尊山へとむかった。

 

ようやく前武尊山山頂に到着。12時11分。

野営場を出発したのが8時40分くらいなので、たいして長くないコースに3時間半もかかった。

最近よく利用しているヤマレコの地図を見ても、不動岩から先は破線の表示になっているので一般コースとはいえない。

 

さて休憩をおえて、どうするか。もう沖武尊まで行く元気はない。

そこですぐ奥にそびえている川場剣ヶ峰に行ってみた。

途中からは三角錐に見えていたが、こちらからは幅のある台形にみえる。

つまり家の屋根の形をしているようだ。

 

途中から沖武尊(一番左)と中ノ岳、その手前の家ノ串山を望む。

沖武尊(武尊山)には以前にみなかみ町側の武尊神社からと、東の武尊牧場から登っている(新緑の武尊山(2003年6月7日)が、中ノ岳と前武尊山のあいだはまだ歩いていない。

 

見下ろす斜面は紅葉のじゅうたんだ。

 

剣ヶ峰を東側から巻いて反対側に出ると、岩場に石の祠が祀ってあった。

ここからみても剣が峰の上にはとても登れそうにない。

 

ここで折り返すことにした。

帰りの天狗尾根はごく普通の山道で心配なところはなかった。

最近は天狗尾根の東にあるオグナほたかスキー場から登るコースを選ぶ人が多いようだ。

このコースも途中は落葉広葉樹の尾根をすすむので秋にはいいのではないだろうか。

いずれ、山仲間とそのコースからまた登ってみたい。

 

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暑かった山の日の谷川岳(2023年8月11日)

2023-08-12 09:49:48 | 上越・赤城・榛名とその周辺の山

今年は「山の日」から始まる3連休からお盆休みが始まる。

高速道路は大渋滞、新幹線も満席が予想される。

加えて、13日からは台風が本州に上陸しそうだ。

天気を見るとやはり11日の「山の日」が最適らしい。

あれこれ調べているうちに、上越新幹線の「たにがわ」越後湯沢行きがすいていることに気が付いた。

これを利用して天神平から谷川岳を往復することにした。

 

朝の大宮駅。「たにがわ」の前にでる「とき」は、自由席に乗り切れない客が指定席車両へと走ってきて乗り込む騒ぎ。

でも「たにがわ」は大丈夫だった。

上毛高原から谷川岳ロープウェー駅までのバスは2両仕立てでどちらも満席。

 

ロープウェーの切符売り場も長蛇の列。でもゴンドラは次々出発するので無事天神平に到着。

でもそれほど涼しくないぞ。

 

天神平では家族連れの避暑客などが遊んでいる。

リフトに乗って天神峠まで登る人もある。うちでも子どもをつれて遊びに来たっけ。

 

天神平は花盛り。

 

まずは白毛門をバックに記念撮影。9時30分、登山道にむかって天神尾根を谷川岳山頂をめざす。

 

 

熊穴沢避難小屋までは、木道や木の階段が多い割とゆるやかな道が続くし、樹林の中なので暑くない。

 

途中、沢の向かいの白毛門が木々の間から姿を見せる。

谷川岳は先ほどまで山頂部が雲に隠されていたが、今は雲が切れて西黒尾根の急な稜線がトマの耳へと突き上げているのもよく見えた。

 

エゾアジサイも咲き残り。

休日なので若い人がほとんど。家族連れもたくさんいるが、われわれのような後期高齢者の姿は少ない。

 

大きなブナの下に木道が続く。

 

ようやく避難小屋が見えてきた。

 

小屋の中も周りも人でいっぱい。

 

避難小屋を過ぎると岩場の急登がはじまった。

 

まもなく樹林帯を抜け出し、笹の尾根道を登る。展望が広がったが暑い。

 

特に急な登りを抜けると岩があって展望がいい。そんなところでは必ずのように人が休んでいた。

若い人が次々に追い越していく。われわれより遅いのは子ども連れだけ。

 

上を見上げれば「天狗の留場」の岩の上にたくさんの人が休んでいるのが見える。

 

振り返れば上州武尊山、赤城山、子持山、榛名山の連なり。

でも日差しが強すぎる。

 

相棒に疲れが見えるので天狗の留場で小休止。聞けば朝飯を食べていないという。

そりゃだめだ。時計をみると12時になっていたので飯にした。でも口の中がばさばさだといって喉を通りにくそうだった。

 

肩の広場に続く笹原の登りになった。見上げる青空の色が濃い。

12時30分、ようやく肩の小屋に到着。ベンチで小休止後、トマの耳に向かう。

肩の小屋の脇から斜面を登っていくのだが、山頂は近いと木の階段でほんの少しペースをあげたら、足がつりそうな気配。

すぐにペースを落としてゆっくり登ったが、それでも暑さでからだの水分が減少しているせいなのか、ちょっとしたことで足がつってくる。

からだのバランスに気を付けながら登り続けた。

 

午後1時5分。トマの耳到着。相棒は相当疲れた様子。私の方は、疲れというより足のつりの痛みに悩まされた。

でも、久しぶりの晴天の山頂。

岩場に咲く花々と360度に広がる大展望に癒される。

 

尾瀬の燧ケ岳と至仏山。

 

越後三山の中ノ岳と越後駒ケ岳か。

 

西には苗場山の平らな山頂。

 

向かいに見えるオキの耳には大勢の姿が見える。

 

キオン。最近まで名前知らなかった。私の持っている図鑑類には出ていない。

葉の色がずいぶんと濃くってムラサキがかっているので違うのかと思った。

 

花の写真などを撮りながらオキの耳を往復。次々と人とすれ違う。

 

オキの耳も人でいっぱい。

 

肩の小屋に戻ってベンチでふたたび休憩。

周りの人は下山して人の姿が減っていくが、一方で連休を小屋どまりで楽しもうという人が登ってくる。

 

爼嵓をバックに。これもキオンだ。

ロープウェーの最終時刻も気になるので下山を開始。

岩場の下りなので気を付けながら下る。

登りとは違ってそこそこのペースで下り続けることができた。

 

夏の雲がわきはじめた谷川岳を振り返る。暑かったけど久しぶりに展望と夏の花を満喫した山旅だった。

このあと、避難小屋から天神平までの樹林の道では、汗をかいた腕にアブがまとわりついて、チクッとやるのに悩まされた。

虫よけを忘れてきたことを後悔した。

 

午後5時3分発の最終バスで上毛高原駅へとむかったが、新幹線は駅で30分待ちだったので水上駅から在来線に乗る人が多かった。

でも大宮まで在来線を使うと新幹線より1時間も遅くなるので駅で缶ビールを飲みながら時間をつぶした。

 

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