(以前の投稿に手を入れたものです)
交通の便のよい高尾付近の地図を見ていて、まだ登ったことのない小仏城山東尾根と景信山東尾根を利用してみようと思い立った。

2021年3月24日、平日なのに高尾駅からのバスは増便で2台だったのに満員だった。
日影で降りて高尾山へむかう。林道を少し歩いた駐車スペースの手前に赤リボンが2つあって、そこが東尾根の入口だった。

沢を飛び石で渡って、対岸は水流でえぐれた背丈ほどの崖になっていたが、木の根につかまってわけなく登れた。
小さな看板があって、少し滑りやすい土質の道をのぼり始める。


日当たりがいいので足元にはたくさんのスミレが見られた。

道は左へと斜面を迂回し始める。歩きやすくて雰囲気もなかなかよい。
高尾山は杉木立のイメージだが、この尾根は落葉樹と常緑の潅木が多くて明るい。

標高が低いこのあたりではもうヤマザクラが咲き始めていた。

送電鉄塔の手前が少し杉林になっていて、丸太のベンチがあった。
その先には芽生えをむかえた落葉樹の尾根が見えている。

標高600m付近から杉林になったが、日差しが漏れていい雰囲気だ。
「東京農工大同窓会記念林」の看板があった。
道の左側が落葉樹林になって、女性3人が花を写真に撮っていた。

前方が明るくなったと思ったら、舗装道路に飛び出した。日影から城山に登ってくる道路だった。

城山の電波塔が見えている。ご覧のように伐採地に植林がされている。

高尾山の向こうには関東平野が広がっているが、今日は暖かくて空気が霞んでいる。

舗装道路をあがって小仏城山に11時4分到着。たくさんのベンチがあるが、休憩している人もかなり多い。
サクラはまだ咲いていなかった。


11:22城山を出発し小仏峠を通って景信山へとむかう。

小仏峠の石標。

峠は写真を撮っただけで通過し、景信山へとむかう。頂上が見えてきた。

12:12山頂到着。山頂からの高尾山のながめ。あいかわらずもやっている。

南側の茶屋のベンチにはあまり人がいなかったが、関東平野を一望にできる北側には人が大勢休憩していた。
ミツマタの花が咲いていた。

眼下の関東平野。その前に見える山は八王子城跡がある山。

ネコヤナギかな?やや黄色味をおびたふわふわの綿毛が春の装いだ。

タチツボスミレの透明感のある薄紫が素敵だ。

ここが小仏バス停への道との分岐。ここに小下沢林道崩壊のため、この先通行止との表示があってロープがはってあった。
最近は大雨の影響であちこちの林道が崩壊している。あとで調べたら小下沢林道は3ヶ所以上崩れ、道がすっかり流されてしまっているところもあった。
私はこの尾根をまっすぐ下るので林道は使わない。それでロープをくぐってそのまま進んだ。

小下沢へくだる道を示す標識。

ここからは地形図に破線も入っていない尾根道になるが、道ははっきりしていて歩きやすい。

12:55、地形図の581mポイント、大久保山に到着。

この先も道ははっきりしていて迷うようなところはなかった。

478mのピーク。小さなベンチがしつらえてあった。
時計をみると13:41のバスに間に合いそうなので、ここから少しスピードアップ。

最後は中央高速を見下ろすようなところになり、雨水の排水溝が設置されていた。
それにそって急斜面をくだると、最後は高速道路の工事現場にぶつかった。
柵がめぐらされていたが、迂回路の表示があって、通り抜けることができた。
道路への出口にも柵があって扉をあけて道へでた。
この周回コースは、道もよくて快適だった。全体で4時間。
人の多い高尾山周辺なのに、城山と景信山の山頂やそれを結ぶ小仏峠のコース以外ではほとんど人に出会わない静かに歩けるコースだった。
手頃なハイキングコースだが、出発点の沢渡りと崖、到着地点の工事現場が玉にキズというところか。