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2型糖尿病 この克服するのが厄介な病気

2015年01月22日 | 日記
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  このホームページのリンクの項のブログでも取り上げていますが、2型糖尿病は免疫細胞の暴走と言われ初めましたが、それはどういうことかと、言いますと、免疫システムの中で、『樹状細胞』←(リンク)が異物を発見して捕まえて、免疫システムの司令塔である、『T細胞』に鑑定をしてもらい、攻撃すべき体内に危険物質と認定されると、この『T細胞』が、攻撃命令として『サイトカイン』という物質の1種を血管内に放出して、免疫システムの攻撃細胞である『マクロファージ』へ攻撃を命じます。
 
 

 このシステムの老化、すなわち『T細胞』の老化が起こり、『サイトカイン』をジュクジュクと放出し続ける機能不全になります。全身に血管を通して、この『サイトカイン』が運ばれることで、あらゆる細胞は免疫システムの攻撃に晒されることになります。これが老化の始まりで、身体中のあらゆる細胞が衰えてゆきます。
 老化のシステムは、まだいろいろあるのでしょうが、例えば『成長ホルモン』だとかが細胞の癌化を促進したり、2型糖尿病にないやすくしたりしているそうです。

免疫システムの暴走は、骨髄で作られた白血球、その中に免疫の司令塔の『T細胞』がありますが、骨髄で作られて、胸腺という臓器に入ります。胸腺で遺伝的記憶の外敵を感知するレセプターを作ります。外敵の記憶は、何百万種類もあるそうです。勿論1個のT細胞に全てのレセプターはできません。胸腺でランダムにレセプターが作られてゆくそうです。 例えば同じ免疫細胞の好中球は、一日に1000億個も作られます。 

しかしこの免疫システムの司令塔の『T細胞』が教育されて、外敵の認知機能のレセプターを付ける『胸腺は』、生殖能力がピークの時、思春期に合わせて『T細胞』を完成させて、20歳を過ぎるとこの『胸腺』は縮小してゆき20代後半で消えてしまいます。しかもこの胸腺で教育された『T細胞』の95%以上が、エラー細胞として、胸腺の中で消滅されてゆきます。誤作動を起こして、自身の身体を攻撃しないように間違えの『T細胞』は消されてゆくのです。
 胸腺が無くなった、20代後半からは、それまでの『T細胞』を使い続けて行くしか有りません。しかし、この『T細胞』は意外に早く老化してしまい、誤作動を起こす事になり、身体中の組織を貪食細胞の『マクロファージ』が健康な細胞組織を攻撃をしてしまいます。 老化現象はこうして起こされて行きます。  

 この免疫細胞の『T細胞』の老化で『サイトカイン』が血管に放出されると、小腸で吸収されたブドウ糖が血管で各細胞に運ばれていますが、インスリンによって、このブドウ糖が細胞に取り込まれて、エネルギーとして消費されます。サイトカインはこのブドウ糖を血管から細胞へ移動をできないようにしてしまう事になるそうです。

 そのために血管内のブドウ糖が濃くなり、高血糖の血液が身体中を循環します。2型糖尿病の発症になります。最新の医学・生物学ではこうなります。 こうした発見から、糖尿病薬のジャヌピアという飲み薬が作られました。小腸で食物を消化する際に、ブドウ糖を吸収して血液に流すという合図を送ります。インクレチンという物質が小腸から膵臓に送られて、膵臓のα細胞とβ細胞に働きます。

 α細胞は肝臓に信号を送り、肝臓の糖の生成を抑制します。β細胞はインスリンを放出を刺激します。しかしこのシステムは、血液内の低血糖を防ぐ意味でと思われますが、DPP-4という酵素で5分後に加水分解されてしまうそうです。健康な人は、こうしたシステムで、充分に血液内からブドウ糖が吸収されます。しかし2型糖尿病の患者では、インスリンの効き目を悪くするシステムが働き、そのために高血糖の血液が流れ続けて、2型糖尿病の症状がでることになるわけです。インスリン抵抗性と言われてます。原因もいろいろ追究されています。
 
 そのために、ジャヌピアという薬で、インクレチンの刺激を長く続けることでインスリンの効き目を持続させて、肝臓での糖の生成も抑制すれば、血糖値が下がると言う仕組みになります。しかもこのジャヌピアという薬は、血糖値由来として血糖値が下がると、DPP-4の阻害を止めるようにしてあります。低血糖の症状が無くなります。そのため、高齢者に便利な薬ですが、あくまで自己インスリンが膵臓から出ていることが条件です。 膵臓のβ細胞の疲弊でインスリンがまったく出ない人は、インスリン注射しか有りません。 

 しかし このDPP-4という酵素は、免疫機能にも その他身体中のいろいろなところで活躍してます。DPP-4阻害薬として他の商品名でも世に出てますが、特に日本で医師の処方が多いそうです。 しかし、治験に2年、市場に出て6年、まだ新しい薬で、疑問を訴える医師もいます。

 私の場合は、激しい便秘で、心不全での治療中でもあり、排便に苦しいくらいの便秘で、かなり息張らねば排便ができないので、血圧も上がりますが、心臓への負担を考えて、このジャヌピアという薬を、1年とちょっとで辞めました。今は、メトグルコとインスリン注射でコントロールをしています。

 薬の中には、何か身体の機能を阻害することで、取り敢えず症状緩和するという薬が、沢山存在しています。またある種の毒物を利用したものもあります。しかし『病』の原因、高齢化そのもが、原因でありその病気の原因が、日進月歩の勢いで研究成果が出ています。日本の政府の『技術立国で再生国家』と謳い文句で、分子生物学や再生医療分野での文科省の予算が拡充されています。


 iPS細胞を利用して老化細胞を蘇らす医療も多く、既に臨床現場で使われています。医療の常識が大きく変わろうとしてます。しかし薬は毒物であるという、以前から常識とされてきたことを、現在になって改めて主張をする医療関係者が多く出現してます。分子生物学や細胞単位、細胞同士の連絡物質、大きな原因である免疫システムの暴走、新陳代謝で若い頃から起こる傷ついた細胞の癌化を防ぐシステムでの、細胞のアポトーシスや休眠細胞のシステムの応用で、癌細胞の休眠化の研究、癌化した細胞の増殖が、我々が持つ成長ホルモンが犯人であることなど解明されていることなど、沢山の成果が上がっています。
 

 この成長ホルモンによる高齢者への病気誘発要素が注目を集めています。ナロン症候の人達が注目をされて、この症状の人達の成長ホルモンが、欠如しているか、ホルモンを受けるレセプターが壊れているか判明していないそうですが、大人っぽい顔をしていますが、身長が1メートル20センチくらいしか成長しません。この人達を調べて結果、癌で病気になる人が、僅か1%しかいないそうで、しかもその癌化した患者さんは、致命的な症状にならなかったそうです。そして、2型糖尿病が全くなかったそうです。 

 動脈硬化の原因が、コレステロールだという常識も崩れるかも知れません。スタチン系(メバロチン・リピトールなど)の薬でコレステロールの動脈付着、石灰化での梗塞という現在の診断結果も、変化する可能性があります。
 

 私事ですが、6年前にCTスキャンで、心臓に造影剤を使って心臓冠動脈のコレステロールの石灰化の画像検査をしたことがあります。 診断結果は、石灰化が激しいので、心臓カテーテル検査をすることになりました。 2型糖尿病の影響で血管系が脆くなっていることへの心配から検査を受けました。心臓カテーテル検査の結果、特に問題が無い、冠動脈が細くなっているところはない、との診断でした。

 
 コレステロールの付着で石灰化して、コレステロールが固まっていて、動脈硬化をしているが、しかし心臓冠動脈の梗塞を起こす様子は、無いとの診断であると解釈しました。 どうも【コレステロールの石灰化で動脈硬化から、冠動脈が細くなって塞がる】という、従来の常識に変化が生じています。 上で述べているように、免疫細胞の司令塔の『T細胞』が老化してしまうと、ジュクジュクと『サイトカイン』という物質の一種を常に出し続けてしまいます。その結果『貧食細胞』である『マクロファージ』が攻撃すべきではない、自らの健康な細胞を攻撃しまいます。 


心臓の冠動脈にコレステロールが付着したとします。そこを『マクロファージ』が間違えて攻撃をしてしまいます・攻撃されて傷ついた、冠動脈は修復のために血小板を呼び集めて、傷口を固める作用をします。血管が細くなってゆき、心不全の兆候を示します。さらに進めば、血管が塞がってしまい酸素供給ができなくなり、心筋梗塞となる。 と最先端の医学の説明です。梗塞を起こした冠動脈を開いてみたら、マクロファージが集まって血管が傷ついていたそうです。

 
 人間の身体には、コレステロールが必要不可欠な物質です。悪玉コレステロールLDL、善玉、と区別していますが、どうもあまり意味が無いような、最近の医学情報が出回っています。
 しかしこのスタチン系の薬を呑むか呑まないかで、脳梗塞や心筋梗塞が、いくらかは減っている現状で、正確な事はまだ完全に証明されて居ません。辞めてしまうには、まだそうした時期ではないでしょう。 でも一説にこのスタチン系の薬は、日本国内で、年間、5000億円の売り上げがあるそうで、製薬業界では、この薬品の処方が間違いであると認識されると、大きな経済的事件になるでしょう。 こうした場合監督官庁の動きが鈍くなります。規制を渋ります。中央官庁は、自らの仕事が減ることへの抵抗、職場が減ることへの抵抗は強烈なものがあります。 
 

 それでも取り敢えずは、処方された薬を、沢山の種類を呑んでいる患者さんは、医師と相談して出来るだけ薬の種類を少なくしてもらうことの努力は必要でしょう。医師がその相談に乗らなければ、その医師を変える必要がある場合があります。 儲け主義であったり、製薬会社、或いはその医薬品の納入をしている問屋との癒着が考えられるからです。 また中には常識になってしまったという過去から、脱出できない医師もいます。人の常ですね、高齢になると医師でも新しい環境には、順応に時間が掛かる人が多くいます。 
 医師・医療機関は選ぶ時代になりました。最先端の医療を提供するはずの一流の大学病院でも、先端医療についてゆけずに、医療事故が起きて死亡例がメディアを賑わしています。

 
 医学や生物学が進んで、新しい情報が飛び交う現在ですが、生命現象が理解できた訳ではありません。何故なら、人間が生命を人口的に無機物から作ることはできないからです。絶妙な生命の仕組み、生命の何十億年という長い進化が存在していて、まだ有機物の合成しか出来ていません。 iPS細胞は、生きている人間の細胞に遺伝子を組み込んだことで、受精卵から発生する、何にでもなれる、初期化された細胞を作ることができた、ということで、生命現象のそのものを作ったことではありません。 

 ES細胞が先行して作られていましたが、受精卵を使う事に倫理的問題が横たわりました。マウスでの作業では問題はありませんが、人間が誕生する受精卵を破壊して、そこから作る万能細胞を人間の臓器の治療には使えません。そうしたわけで、理化学研究所のSTAP細胞が、驚きと共に脚光を浴びたのです。弱酸性の液に浸すだけで、細胞の初期化が起こり、どんな細胞にもなれる。衝撃的な発表でした。 理研の発表の時に笹井教授が、盛んにiPS細胞との比較に言及してました。 たまたま発表をテレビで見て居て何か直感的な違和感を覚えていた記憶がありました。

 
 研究者がこうした結果の研究をしたいと希求して、その結論が、成功が山の頂上だとすると、その頂上への登頂を夢見ることが励みになるのでしょうか。登頂が無理だと解った場合、魔がさすこともあるでしょう。小保方氏の博士論文取得の違和感 アメリカでの研究での違和感、彼女の処世術が回りの男達を振り回してしまったという感じです。非常に甘え上手に男性上司に接する性癖は、計画的仕草ではないでしょう。子供ころからそうして育ったので、彼女にとってはごく自然なことで、失敗も甘えることで許されてきたし、ちょっとした誤魔化しも許されてきたのでしょう。悪意のない、研究現場には存在しなかった女性のある種の魅力に大勢の男が振り回されたことなのでしょう。 話が脱線しました。
     
 
 

 私の場合、肝膿瘍、心不全で冠動脈にステントを留置で、激やせして血糖のコントロールが旨くゆくと、HbA1cが6.6まで下がりました。その時点で糖尿病薬のジャヌピアとメトグルコを処方されました。 ジャヌピアでかなり強烈な便秘になり、ジャヌピアの処方は1年で辞めることを医師に話して、インスリン注射とメトグルコでコントロールを始めました。


 痩せすぎで体力を少し付けることで、少々食べる行為を強く意識しました。その結果、食べる事が習慣化してしまい、食べないと精神的に落ち着かなくなり、血糖のコントロールも悪くなり、HbA1cも 7.4まで上昇してしまいました。 メタボリックシンドロームが血糖値を上げる原因もまったく無いわけではなく、高齢での2型糖尿病の原因は、一つではなく有機的に繋がった身体の全ての機能が原因であろうと思うのです。

人間の進化の過程で、常に空腹との闘いであったろう過去、狩猟採集での食物は、つねに不足する食物。 またその食物を得るためには、集めるためには、激しい労働がつきものであったでしょう。現代人の動く量の少なさに比べて、食物を手にする、運動範囲がかなり狭く、運動量も少なくなってきています。カロリー消費よりも取り込むカロリーが多くなり、人体機能が嘗て経験したことがない量のカロリー取得時代に 長生きと共に病気も発症するようになったのでしょう。

免疫システムの解説のURLを載せます 免疫システムhttp://www.menekiplaza.com/sikumi.html

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